うーん……知らない
夜……僕の家の近くにある公園……。
『……来る!』
僕が徒歩で公園にやってくるとそこには赤髪、青髪、緑髪の少年がいた。三人ともうちの高校の制服を着ている。
「ふわあ……おまたせ」
「いや、そんなに待ってねえよ。よし、とりあえず一発殴らせろ!!」
赤髪の少年の拳が僕の顔面に直撃したが、特に何も感じなかった。
「お前はいったい何がしたいんだ?」
「うるさい! 黙れ!! お前は俺の敵だ!!」
「うーんと、とりあえず話をしないか?」
「断る!!」
「そうか。じゃあ、場所を変えよう。キュー、僕たちをお前の中に入れてくれ」
「キュー!!」
「あー、あと童子とレイナはその二人を見張っててくれ」
「はい、分かりました」
「うん、分かった」
「な、なんだ! こいつら!! というか、何勝手に話進めてんだよ!!」
「なあ、鬼姫。こいつ、お前の知り合いか?」
「うーん……知らない」
「そうか」
「あー! もうー! とにかくお前は俺の敵だ!! そして俺は今日、お前を殺す!!」
「はいはい」
僕が指を鳴らすとキュー(丸みを帯びた黒いキューブ型の空間。なぜか自我がある)は僕とそいつを丸呑みにした。




