今日は私と一緒に寝よう♡
キューちゃんは傷ついた私の心を少しだけ癒やしてくれた。
「ありがとう、キューちゃん。あんた、結構いいやつなのね」
「あのお人好しのパパから生まれたんだから当然だよー」
「そう。はぁ……お兄ちゃん早く戻ってこないかなー」
「夏樹ちゃん、噂をすると影がさすよー」
「はいはい」
「夏樹、もう出ていいぞ」
「あっ、お兄ちゃん。え? もういいの?」
「ああ、いいぞ。ほら、体拭いてやるから早く来い」
「え? あー、うん、分かった」
私が浴室から出るとお兄ちゃんは私の体をバスタオルで丁寧に拭き始めた。
「ねえ、お兄ちゃん。んー? なんだ?」
「あのね、さっきのは全部……」
「あー、八尺ちゃんがお前を悪人にしようとしてたことなら知ってるぞ」
「え? そうなの?」
「人間やめると色々分かっちゃうんだよ。知りたいことも知りたくないことも」
「分かる! たまに寿命とか分かるよね!!」
「ああ。というか、死期が分かるのってきついよな」
「そうだね。でも、そのうち慣れるよ」
「そうかなー」
「そうだよ」
「そうだといいなー。あっ、そうそう八尺ちゃんは童子の子守唄聞いたら秒で寝たぞ」
「え? そうなの?」
「ああ。今は僕の部屋のベッドで寝てるよ」
「へえ、そうなんだ。ん? ちょっと待って。お兄ちゃんは今日どこで寝るの?」
「うーん、リビングのソファかなー」
「そんなところで寝たら風邪ひいちゃうよ! ねえ、お兄ちゃん。今日は私と一緒に寝よう♡」
夏樹(僕の実の妹)は僕の目をじっと見つめている。えーっと、これは僕が首を縦に振らないとずっとこのままなのかな?
「……分かった。そうするよ」
「やったー! ありがとう! お兄ちゃん!! 大好きー!」
夏樹は全裸で僕に抱きつく。
「よしよし、夏樹は甘えん坊さんだなー」
「うん、そうだよー。ちゅきちゅきー♡」




