空を飛ぶ少年(途中)
米小説っぽくしてないから、設定とか色々あるけど説明されないよ
森の手前
向かい合う二人。ハーゲンとアナ。
ハ「今回で50回目の対決だな、今回競うのは速さと時給力だ。今日の勝負のために機体改良をしてきた。圧勝だね!」
ア「これで50回目のセリフだな。いくら改造しようとその古臭い機体では接戦にすらならないな!
私と肩を並べて飛びたいならもう1世紀後に生まれるべきだったな!そうすれば私の開発した軽飛行機が普及してるだろうよ!はっはっはっ!」
嫌味を言いながら自分の機体に乗り、レバーを引く。
カタカタとトルクがまわり始め羽が上下に動か出す。
ハ「...っ!言わせておけば...‼︎」
ムキになり、ハーゲンも期待にまたがる。
ハ「見てろよ‼︎」
爆発と共に急上昇するハーゲン。驚くアナ。
ア「なっ.....!?速い!」
ハ「はっはー!古いがなんだって⁉︎随分とスロースターターなんだな!」
上空を旋回して煽るハーゲン。
ア「ちっ...!」
遅れて飛び立つアナ
街の上空
調子に乗っているハーゲン。低空飛行で水路を飛んだり、街の通路を飛んだりする。
ハ「どうだこの機動力‼︎お前にこんな飛び方できるか⁉︎付いてきてみろ!はっははー!」
ア「なんて危険な飛び方を...!おいハーゲン!真面目に飛べ‼︎事故になったらどうする‼︎」
ハ「そう妬むなよ!一回くらい負けたって、どーってことないだろ⁉︎」
ハーゲンの機体から爆発音がする。
ハ「なっ⁉︎もう燃料切れか!」
減速していき街の広場に不時着する。見上げるとアナの機体が旋回している。
ハ「速さと機動力は俺が勝っていたが、今回は引き分けにしてやるよ!」
走っていくハーゲン。
ア「機動力は関係ないだろ...。まったく。」
ーーーーーーーーータイトルーーーーーーーーーーー
鉱石店
店の扉が開きカランコロンと音がなる。
ハ「ベルンハルトさん!エルツにフォイアの付与つけて!」
ベ「おう、ハーゲン!そろそろ来る頃だと思ってたぞ!今日は無料で交換してやるぞ」
ハ「さっすがベルンハルトさん!お得意様になると対応が違うなー!」
べ「がはは!今後ともご贔屓を、ってな!ふむ、ちょうどいいのがあったな。」
ハーゲンから赤みがかった石英を受け取り、棚から赤く、光を浴びた石英を取り出す。
べ「コーレやヴァッサーはいいのか?」
ハ「そこまでサービスしてもらえないよ。コーレは支払うよ」
べ「毎度あり、しかしよく飽きねぇな。悪りぃというわけじゃねぇけどよ、他にやる事ねぇのか?」
ハ「うーん...。そう言われるとなんとも言えないな。空飛ぶことは、別に必要なものじゃないんだけど、俺を形成する一部分っていうか。俺にとって、生活するには欠かせないものになってるんだよね。だから、誰がなんて言おうと飛ばない理由にはならないと思うんだ!」
べ「.....そうか」
自宅
ドアをあけると、夕食の支度が整い家族が着席していた。
ハ「ただいまー。」
弟「ちょうどいいね。これから食べようとしてたんだ。早く席について。」
母「また飛んでたの?毎日毎日ほんとによくまぁ...、ほかにやる事あるでしょ、弟だって就職先きまったのよ。あんたも日雇いとかやめてちゃんとしたところで働いてよ。弟の方がしっかりしてるなんて、ご近所さんに顔を合わせられないわ。」
母の言う事を聞く素ぶりを見せず、さっさと食べ終えるハーゲン。
母「ちょっと聞いてるの⁉︎」
ハ「ご馳走さまー」
母「ハーゲン!」
言いながら、席から逃げるように上の階へあがって、自分の部屋に逃げ込むハーゲン。
部屋
部屋に入ると鉄箒を机に置いてエンジン部分を解体し始める。一つずつパーツを並べて組み直したり、点検をする。
ハ「よし、こんなもんだろ。明日試してみるか、(あくび)」
そのまま机で眠る。
窓から光が差し込み、目がさめる
ハ「んが!朝か」
階段を降りると朝食の準備をしている。
ハ「おはよう、手伝うよ」
母「あら、ありがとう」
父「珍しいな、朝早いなんて」
ハ「あ、父さん。おかえりなさい。まあね、今日はコイツを改良したから試運転するんだ。んで、レポートつけて...」
母「(咳払い)」
父「...ハーゲン、母さんから聞いたぞ。ずっとこんな調子なんだろ?好きな事をするのもいいがちゃんと母さんの言う事も聞きなさい。もういい大人なんだから家族を養える職を探して...」
ハ「もう聞き飽きたよ!ちゃんと働け!何が楽しくて飛んでるんだ!くだらないからやめろ!...俺は誰が何言おうと飛ぶね!」
家を飛び出し飛んでいくハーゲン。
空
ハ「何も知らないくせに何が、母さんの言うことも聞きなさいだ。クソ!」
スピードを出そうとした刹那、爆発音が聞こえる。早速して徐々に高度も落ちていく。
ハ「なんで⁉︎失敗だったかクソ!なんなんだよ!」
黒い煙を上げながら落ちていく。なんとか勢いは殺しながら落ちている。
街道
落ちる先にはアナがあるいている。
ハ「危ない!」
ア「え?」
気付いた時にはもう遅く、巻き込まれてしまうアナ。
盛大に転がる箒とハーゲン。
ハ「う...いってぇ...、っは!ごめんなさい!大丈夫ですか!?」
巻き込んでしまった女性に声をかけるハーゲン。
ア「うっ...!ぐぅっ...!」
ハ「...アナ!...そんな、その...」
手を伸ばし、助け起こそうとするが手を払われる。
ア「ジロジロ見るな!なんだ!ハッキリ言ったらどうだ!?」
雨がポツリポツリと降ってくる。
?「手伝いますよ」
ア「大丈夫です。一人で歩けますから。酸性雨だ。君も早く避難した方がいいぞ。」
ハーゲンを背に、ヨロヨロと歩いていくアナ。
呆然とするハーゲン。見渡さなくとも周りから冷たい目で見られているのがわかる。
?「だから言ったんだ」
?「いつかやるとは思ってたけどね」
ヒソヒソと陰口が飛び交う。
次第に雨は強くなっていき周りの野次馬も非難する。
ハーゲンはただ雨に打たれ、その場に立ち尽くしていた。
すぐに更新するから。