夏休みの宿題 『物作り』
最後まで見ていただけると光栄です
「あーだるいけどやるしかないかぁ」
職員室で椅子にもたれながら俺は呻いた。なぜなら、今から生徒の夏休み課題を見ないとならないからだ。
今年の課題は『物作り』、なので机の上には山ほどの作品が積み重なっている。
作品と説明文をまとめた紙も見なければならないので余計にめんどくさい
「仕事して早く帰るか…」
¥¥¥¥¥
一年A組八番 木村匠
作品名『動く絵』
しこうさくごして目がうごくようにしました。
(なんか最初からまともじゃなさそうなのきたぁぁ)
ちらっ
作品を見る
('ω' )
↓
('ω')
↓
( 'ω')
(やっべぇ、これ絶対お寺に相談するやつじゃないか!子供の気持ちは無下に扱えないけどゴミ箱に捨てたい)
絵を裏返す
『Ps.じしん作なので先生のおうちにも何枚か送っておきますね。かざってください。』
(何これまじいらねぇ、夜見たら絶対怖いやつやんこれぇ!忘れて次いこ)
一年A組十九番 花澤孝一
作品名『ロボット』
ロボット工学がとくいなのでがんばりました。
(結構こっちは普通だけど小一のレベルでできたらすごすぎだろ。尊敬できる。うん、うん)
作品を見る
そこには粘土で作られた土偶のようなものがあった。
(わー粘土ぉじゃないか、どこがロボット高額だよ馬鹿野郎!俺の期待を返せ!次いこ…)
粘土を確認済みの箱に置こうと手を伸ばしたとき
「パ…パ…捨てないでぇ」
粘土が喋り出した。
よく見ると胸のあたりがかすかに光っていて、魔法陣のようだった
(古代文明?魔法?これって現実、夢?もうわけわっかんねぇよ!)
俺はゴーレム(仮)を見たまま硬直していた
スタタタタタタタタタタタッ
固まってる間にゴーレム(泣)が逃走を図った
心から叫ぼう
「もうどうだっていいや!」
ばっ!
周囲の先生方から送られる冷たい視線
『ヒソヒソ、やばいわね』
『ヒソヒソ、ʕ̡̢̡ʘ̅͟͜͡ʘ̲̅ʔ̢̡̢(キチガイ)ね』
『ヒソヒソ、逝っちゃったわね』
(周りの視線と内緒話が痛い…これ以上精神が持たないから次で最後にしようかな)
一年A組三十番 矢島心
作品名『地獄の門』
説明 作品名どおり地獄の門の写真を見て描きました
(女の子だし彫刻を基にしているなら目が動くこともないだろう)
恐る恐る作品を見る
ちらっ
(ヤッベェ、めっちゃウメェじゃねぇか。今までで一番夏休みの宿題っぽいよ)
すると
ギギッ
門の扉が開いた
(うん、だろうと思ってた。知ってたよごめん。でも否定したかった)
涙が出る
門の中から顕現した無数も黒い腕が俺の腕を掴んで離さない
(今回のはマジでやばくね、あっ、ちょっ、引っ張らないで)
「助けてぇぇぇぇ!」
『ヒソヒソ、またあいつかよ』
『ヒソヒソ、何回も騙されないっつーの』
「アアアアああああアァァァァァァァ」
闇に引きずり込まれる
「っていう夢を見たんだ」
「寝てないでちゃんと働け!」
上司に叩かれた
痛い(泣)
できるだけ評価をしていただけると幸いです