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求む! 自堕落異世界生活!〜チート能力無しの異世界はクソだ〜  作者: Kei
第1章 求む!都合の良い異世界を
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第6話 100万円?

 元女神リリスの役立たずが発覚した後。


「今思えば、お前もう女神じゃないんだな。だから、あのステータスは普通なんだな」

「そ…そうだよ、普通だから怒らないでよ…?」

 だが、期待だけさせといて俺の1000リオネを奪ったのは許さない。


「でもさ、俺の金奪ったよな〜」

「……」

「これからどうなるんだろね〜。せめて、解決策ぐらい考えてくれればいいんだけどな」

 俺は、脅すように言った。絶対に逃がさない。


「…」

「なんか喋れよ!どうすんだよ。もう詰みじゃないか」

 もう我慢できない。感情爆発しそうだった。不意にリリスが口を開いた。


「やっぱり、創造の能力で何か作るしかないんじゃないかな?」

「……」

 そうか、怒っても仕方ないよな。

「なら、これからは怒らないようにする。落ち着いて方針を決めよう」

 リリスは、頷いた。


 1時間ほど話した結果、俺は工事のバイトをして、体力をつける。

 リリスは、一人でもできる簡単なクエストでかなを稼ぐことに決まった。


 俺は、全財産の3分の2をリリスの武器に当てた。

 もう、これに賭けるしかない。


 俺は、早く冒険がしたいんだよ〜。


 そこからは、俺たちは必死だった。

 俺は、いつも以上にさまざまな仕事を休みなくこなした。

 さらに、バイトが無いときは、能力を使って体力上昇を目論んだ。


 ときには、プライドを押さえ込んで金を恵んでもらったりもした。

 この状況から脱した後、生活が安定したらおごる約束もした。


 リリスは、毎日疲れた様子で帰ってきた。

 だが…毎日武器を持っていない。

 俺が金をあげて武器を買ってくるように促した。もちろん剣限定で、だ。

 俺は、疲れすぎて全く気づかなかった。


「なぁ、リリス。お前、武器はどうした!」

「…明日香も疲れていると思うから、もう行くね?」

 リリスは、どうせ何かやらかしたんだろうけど、体が動かない。

 俺が見送っていると、突然何かを手に持って、戻ってきた。


「あの…さ、明日香。私、剣じゃなくて魔法使いの杖…買っちゃった」

「別にいいよ、杖…なん……て。なぁリリス、俺を怒らせないでくれよ?もう一度言ってくれないか?」


「ごめんなさいっ!杖を買ってしまいました。」

「このっ!役立たずがーーー!」

 あっ!体が動いた。


 翌日、一人の冒険者がこの町を離れることに決定した。

 そのおかげで、冒険者用の部屋が一つ空いたため、リリスと二人で住むことになった。


 まだ、希望を失ってはいけないな。

 俺たちは、ゆっくりだが確実に貯金を増やしていった。


 〜1ヶ月後〜

 まず、言いたいことがある。

 話がまったく進まない。

 俺、正社員になろうかな?

 俺は、前よりも本格的に考え始めた。


 〜翌日〜

「明日香?明日香ー。いる?」

 バイトが無く、久しぶりに休める日だった。そんな中、元気すぎるリリスがドタバタと走ってきた。


「これ、見て?」

 リリスが見せてきたのは、クエスト内容の書かれてある、一枚の紙だった。

 そこには、こう書かれていた。


 私は、物を作って商売をしている者です。今、アイデアが全く無くて困っています。

 そこで、良いアイデアを考えて欲しいです。

 報酬は、功績に応じて払わせていただきます。最大10万リオネです。


「10万リオネは、高いのか?てゆうか、金について教えてくれよ」

 まず、俺はこの世界の通貨について全く知らない。

 この世界について、調べないとな。


「リオネってのは、女神の最も偉い人の名前から取っているの。1リオネは、日本円で言うと、えーっと、10円ぐらいかな?」


 すると、100万円か。

 これは、俺の出番なのでは?バイトは、100リオネだったから、かなり大きいぞ!


「リリス!よく見つけたな!役立たずじゃなかったんだな」

「うん!…って役立たずって…?」

「そんなこと言ってない」

 俺は、急いで支度した。


「で、どこに行けばいいんだ?」

 俺は、まだクエストを受けたことがなかったから何も分からなかった。

「あっ…、そっか〜。じゃあ、謝ってよ!」

「はぁ?何でだよ!」

「あなたが私を何度も叩いたことに、ですよ?」

 こいつ、俺が何も知らないことをいいことに…。


「あ〜すいませんしたー」

 俺の些細な抵抗、棒読みだ。

 後で思い知らせてやる。


 そんなやり取りが終わった後、受注申請をして、地図をもらった。


「あの丘の上の家か」

「他の家とは離れてるね」

 こういう家の住人は変人が多いイメージがあるが、どうなんだろうな。

「会ってみないと始まらないな。行こうか」

 リリスも同じ気持ちだったらしい。俺の言葉に反論しなかった。


 その家は、簡単な木造で窓がほぼ無かった。近くで見ると、思ったより大きかった。

「すいませ〜ん、冒険者ですけど依頼書見てきました」

「ああ、待ったったぞ。こっちに来てくれるか?」

「はーい」

 俺たちは、その人がいるであろう、奥の部屋へと向かった。


 部屋には、机がありたくさんの紙と羽根つきのペンが置いてあった。

 椅子から立ち上がったその男は、35〜45くらいだった。


「ド…ドワーフ?」

「おお、よく分かったな」

 だって、背が1mくらいで太っ…体型が大きく、髭と髪でもっさりって言ったら、ドワーフしかないからな。


「それで?君たちは、良いアイデアがあるからここに来たんだろ?」

「もちろんそのつもりだ。結構自信があるぞ!」

「ほほぅ、それは期待できそうだ」

「ああ、そうしてくれ」

 なんというか、話しやすいな。酒好きってイメージが一般的だが。

 …酒?あっ!ここは、日本じゃない。未成年の俺でも酒が飲めるのでは?

 俺は、この後酒を飲もうと決意する。

 リリスに止められても俺は、絶対に飲むぞ。


「それじゃあ、こっちの部屋で話そうか」

 俺たちは、ドワーフについていった。

 その部屋は、四つの椅子とテーブル、そして紙が散乱していた。

 紙を隅にどけて、俺たちは、椅子に座った。

 こういう家がゴミ屋敷になるんだな。


「来てすぐで悪いがアイデアだしてくれるか?」

 俺は、しばらく考えた。この世界に無いもので、役に立つものを考えた。

「無くね?」

「…は?」

 つい、心の声が出てしまった。


「えっ…あ……えーっと」

 俺は、リリスへ耳打ちをした。

「正直、魔法があればいいなぁと思うし、特に何も思いつかないんだよな」

「適当に言えばいいじゃない。もしかしたらお金が貰えるかもよ?」

 忘れてた。そういう話だった。少しでもかねを貰えるものか…。


「やっぱ、無くね?」

 俺は、また心の声が出てしまった。


「二度と来るなっ!」


 やっべ、やっちまった。

「ねぇ、明日香。」

「はい」

 こればっかりは、俺が全て悪い。

「何やってるんですか?」

「す…すいません」


いったいこれからどうすればいいんだ。

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