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求む! 自堕落異世界生活!〜チート能力無しの異世界はクソだ〜  作者: Kei
第1章 求む!都合の良い異世界を
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第5話 さらば美少女女神よ こんにちは役立たず元女神よ

 ドタバタで始まった異世界生活。

 役立たず女神と地獄(笑)の生活が始まる。


「なんで、何も持ってねぇぇんだよおおお。せめて金ぐらい持ってこいよ!」

 なんで俺は、こんな役立たずと生活しなきゃいけないんだ。

「しょうがないじゃない!いきなりだったから準備も出来なかったのよ!」

「うっせえー!今すぐ戻って金持ってこい!関係者に持って来させろよ!」


 は〜もう、なんも解決しねぇ。

 なんで創作の主人公は、サクサク進めるんだよ。都合良すぎだろ!

 現実は、厳しいなあ。

 異世界でも変わらない。


「そうだ!ねえねえ、明日香?創造の能力で、あっちの世界のものって作れないかな」

 あっちの世界の物。

 そうか、俺はいろんな物の原理を調べることに興味を持った時期があった。

 どうせ異世界の文明は進んでいないだろうから、日用品作るだけでも売れるかもしれない。


「それだ!何を作るか検討しよう。」

「検討?適当に思い浮かんだ物を作れば良いじゃない。」

 能力の詳しい内容も分からない女神は、落とされて当然だな。


「いいか、俺の能力は椅子を作っただけで吐きそうになるんだぞ?そんなクソ能力で何度も作れるわけないだろう?」

「死ぬ気で頑張れば、大丈夫!」

 可愛い!

 …じゃなくて、何が死ぬ気でだよ!

 これの辛さは、俺にしか分からない。


「いいから椅子に座って、考えるぞ!俺の能力は、俺がに一番分かっているんだから」


「え〜」

 まだ反抗するか。いい加減諦めてついてこいよ。

「でも、創造の能力って普通に生活していたら、椅子だけで吐きそうになる事はないんだけどなぁ」

 えっ!俺は、引きこもりで体力が落ちているから吐きそうになったのか。

 じゃあ、俺のせいなのか……。


「役立たずって思って、すいませんでしたー!」

「えっ、あ…いやだいじょ…ぶって…役立たず⁉︎」

 あっ、早速やっちまった〜。


「そこに座りなさい!」

「はい。すいません」

「それで、役立たずって何ですか?」

 やくた…スレスは、怒り気味に言った。

 正直に言ったほうが良いのかな。

 まさか、この返答次第で帰るわけ無いよな………無いよな!


「えっと、俺だけが名前にコンプレックスを待っていることが許さなくなってしまって、ユースレスって名前は役立たずって意味です、すいません」

「……」

 きまずい。

 言っちゃったけど大丈夫なのかな、帰ったりしないよね。


「改名しなさい!」

「はい、分っかりましたー」

 俺が必死に考えた名前、1時間もたたず改名。


「えっと、アマリリスでどうだ?」

「意味は!」

 怖い。ガチで怖い。

 家出したいって親に相談したときの親の顔より怖い。

 あのときは馬鹿やってたなあー。


「意味は、確か花言葉で美しいとかおしゃべりだったかな」

「そう…」

 えっ、何?まだ何かあるの?

 俺、正直に言ったよね?


「…私はアマリリス、呼ぶときはリリスって呼んでね?改めてよろしくね。明日香!」

 怖っ!この元女神、闇深すぎだろ。

 過去に何があったんだよ!笑顔が怖えよ!


「じゃあ、今からギルドに行こうぜ」

「うん!私の最強ステータスを見せてあげるわ!」

 リリスは、よほど自分のステータスに自信があるらしい。

「あのね、女神の頃に興味本位でステータスを調べてみたの!そしたら、魔法が60で適正が8だったのよ!」


 これは、結構期待できるのでは?

 女神は、特別な存在だから、ステータスも高いのだろう。


「それにね、それ以外のステータスが全部50でね、初期で一番強かったんだ!」

「それはすげぇな!期待して良いんだな?」

「もちろん!」


 これは、どんなクエストでも成功するかもしれない。

 やっとこの地獄(笑)の生活から抜け出せるな。

 この後冒険に出発だ!


 いろいろ妄想を広げていると、いつのまにかギルドに付いていた。


「じゃあ、早速登録してくるわね」

「あっ!ちょっと待て。……はい!」

 俺は、冒険者になるための金をあげた。

 俺の数少ない金だが、リリスのステータスに希望を抱いていた。


 ステータスがあのとおりなら、安い装備でもなんとかなるだろうと、俺は思っていた。

 いや、思いたかった。


「さてと、ではステータスを発表しますね」

 受付嬢のその声により、俺の時と同じように、座っていた冒険者たちが集まってきた。


「あんた、かわいいな。名前教えてくれよ!一緒に冒険しようぜ」

 そう言って強面の男は、息をハァハァさせて、下心丸出しに言った。


「私の名前はアマリリス、リリスと呼んでください。私は明日香と冒険するので、お断りさせてもらいます。」

 リリスは、怒りを買わないよう優しい口調で丁寧に断った。


「なぁおい、明日香。落とすのの早いなあ。どうやったんだよ。」

「ただ、知り合いだっただけだよ」

「お…お前、知り合いがいたのか⁉︎」

「はぁ?俺にだって知り合いの一人や二人、いるに決まってるだろ」


 そうは言ったものの、知り合いはいても彼女ができたこともなけりゃ、友達と呼べる人がもいないけどな。

 …自分で言って悲しくなってきた。


「さてと、読み上げますね?」

「よっ、待ってました!」

 俺を含め、全員が同じ言葉を発した。


「体力10 …」

 あれ?

「筋力25」

 ん?

「俊敏力3」

 えっ⁉︎

「魔法1」

 ……。

「知能5」

 ……………。

「魔法適正1ですね」


「筋力高いな。体力もそこそこあるし、戦士かな?」

 そうだな。

 戦士が適正、高いだろうな。

 なんとなく分かってたよ。


「能力は、単純な身体能力強化ですね」


 リリスの目が死んでいる。

 俺も死んでいる。

 俺は、リリスに近づくと、肩に手を置いてニコッと笑った。

 リリスは、俺に怒られると思っていたのか怯えていたが、俺の笑顔を見るとほっとしていた。


 そして……。

「な〜にが最強ステータスじゃこの、役立たずがっ!」

 俺は、思いっきり怒鳴った。

 周りの視線なんて気にしない。


「お前は、戦士で決定な!」

「……分かった」

 彼女は俺の言うことに素直に応じた、と思っていた。


「では、こちらの方で職業を決めてもらいます」

「はい…」

 リリスは最後までこっちを見ていた。何を伝えたいのかよく分からなかった。


「リリスさん。これからも冒険者頑張ってください」

 受付嬢の声が聞こえた。

 もう後には引けないからクエストでも受けるか。


「戦士にしたか?」

「……う…ん」

 リリスは、俺と目を合わせずに答えた。

 嫌な予感がした。


「なぁ、リリス…ステータスカード見せてくれ」

 彼女は、カードを急いで隠した。

 何かを隠すとかは、やましいことがあるからだ。

 今回の場合は、職業が戦士じゃないことだ。


 俺が手招きをしても、頑なに渡さなかった。


「おい!リリスてめぇ、やましいことがあるんだろ!職業戦士じゃないな?そうなんだろ?」

 俺は、無理やりカードを奪い取り、職業欄を見た。


 職業:魔法使い


「……明日香あのさ」

「お…怒らないでね…」

 ニコッ。

 俺は、笑顔でリリスを見た。

 リリスはまた、ホッとしている。学習しない女神だ。


「な〜にが魔法使いだ!お前のステータスだと一番ありえない職業だろうが!」


 もうダメだ、おしまいだ〜〜

 俺の地獄(笑)は、いつ終わるのだろうか。


 この話は、地獄(笑)を抜け出すのを頑張るものじゃないのになー。

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