1箇所目
「うわあああっ!?」
わけも分からなく飛ばされた。落ちた所は…どこだ、ここ?神社?えーと…「博麗…神社」?聞いた事も無いな…。…あ、そういやみんなはどこ行っただろう。1人はここにいるのだが後4人は…とりあえずまだ寝てるし起こすか。起きて。
「うーん…ここは…?」
「俺にもよく分からない。とりあえず起きて、ソフィ。」
彼女は仲間のソフィだ。雷魔法を得意とする。おっとりした性格だが実力はかなりのものだ。
「誰か来るよ。」
ほんとだ。ここの管理者かな?おーい。
「あんた達どっから来たのかしら?」
見るからに敵意剥き出しである。落ち着いて。誰ですか。
「この神社の巫女の博麗霊夢よ。あんた達は?」
全員魔法使いだ。
「全員…向こうは魔法使いの世界なの?」
そうだよ。
「へぇ…で、なんでここに飛ばされたのかしら?」
「私達もよく分からないんだよ。突然光に包まれたと思ったらこの世界に飛ばされたの。」
「うーん…その話を信用しろと?嘘だったらどうなるか分かるわよね?」
殺す気満々である。やめて。嘘なんていってないから。
「あんた達の世界ではこんな事が良くあるの?」
無いです。初めてです。だよね?
「そうだよ。いきなりでびっくりしちゃった。」
「どうしようかしら…まだここ以外にも2箇所に落ちたし…」
…あ、そうだった。帰る手段が見つかるまでここで過ごさせて貰うとして、誰がどこにいるのか確認しないと…特にあれは場合によってはやばい…!
「そうだ、アリエッタちゃん…」
超天才大魔道士・アリエッタ。無邪気さ故に規模の調節が出来ない。行わない。そのせいで付いた二つ名が…"怪獣"。
ここで能天気で馬鹿みたいに威力出せる人っている?
「うーん………1人だけ。」
そいつの名は?
「地底に住む、霊烏路空…だったかしら。そう言えば1個地底に落ちたわね。」
「…え?」
…え?それがアリエッタだったら…
「…俺が確認してくる。ソフィはこの人と一緒にもう1箇所の方を確認してくれ!」
「分かった。それじゃあまた後でね。」
不安を抱えながら、俺は箒に乗り飛んで行った。