魅惑のショコラ 2
BLの苦手な人は読まないでね。本編には関係ないです。
この前の『魅惑のショコラ』は、反響が凄かった。
王太子様派とアルフォード様派で、内容は反対だったが、改めてクレイン様の人気が怖いほどだ。
ショコラは結局アルフォード様がクレイン様を慰めるために食べさせたのだけど、奪われたと怒る王太子様派が、今度は王太子様からクレイン様に食べさせるように要求している。
でも、私、アルフォード×クレインなんだったてば。
「駄目よ、キャンディ・ローズ。読者が求めてるのですもの。あなたならできるはずよ」
リサはペンネームで呼ばれてハッとする。そこには女官長もとい編集長がいた。
「編集長! ですが……私には、鬼畜な王太子様しか書けません! そのうち不敬罪でとらえられるんじゃないかと……」
「大丈夫! その鬼畜な王太子様をお望みな方がいるの。安心して」
編集長のその言葉の裏に、やんごとなき方がうっすらとみえる。
あ~、娘だけじゃなかったか……。しかも自分の旦那様で萌えるってどうなんだろう。
「わかりました……がんばってみます……」
自信はこれっぽっちもないものの、頑張ってみようと思う。これも大事なことだ。権力におもねるって……。
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「クレイン、今日はアルフォードは来ないよ」
何故か、宰相のもとを訪れたクレインの前に王太子コンラートが、ソファに座って待ち構えていた。この前、書簡をもって王宮を訪れたときに王太子に酷い目に合わされそうになったところをアルフォードに助けられたクレインは、出来るだけ王太子に会わないように隠れながらきたというのに、届けにきた先に、王太子がいるとは思ってもみなかった。
「おや、逃げるつもりかい」
扉から逃げようとしたクレインの頬のよこを煌くものが光った。銀の軌跡は真っ直ぐ扉に刺さる
「わたしから逃げれると、思っているのか?」
にやりと笑うその顔は、まだ十四歳のクレインには恐怖でしかなかった。
「ほら、逃げると……追いかけたくなるってことを教えてあげよう」
扉は後ろにあるのに、クレインは逃げることが出来なかった。コンラートの手がクレインの首を撫で上げる。片手でクレインを封じ込め、片手でナイフを扉から抜き取る。
「ん? どうした」
「何故、ここにいらっしゃるのですか……」
「ああ、宰相を待ってただけだよ。たまたまね。ほら、運命を感じるだろう」
本当かどうかわからないが、ここにいたのは確かだ。
「大丈夫だ、しばらく帰ってこないよ」
なんだか嵌められたような気がする。
「ほら、安心して身をまかせればいい。わたしは上手だから、きっと君も楽しいはずだ」
コンラートはナイフを閃かす。クレインは、その手をじっと見つめた。
緑の双眸が瞬く間に、クレインの上着は真っ二つに裂かれた。
「わたしは、君を傷つけたりしないさ。逃げたりしなければ……ね」
唇が降りてくる。扉に張り付けられたようにクレインは動けなかった。クレインの頭の横にコンラートの手が檻を作っている。右手には光るナイフ。
与えられる熱さに翻弄されて、クレインは動くことが出来なかった。
崩れ落ちるまで、コンラートは許してくれなかった。支えることもないコンラートは、崩れ落ちたクレインを置いて、横の戸棚から箱を取りだした。
「さぁ、お食べ」
笑顔は先程とは違う欲の色が見えた。
「無理……です」
クレインの口が閉じられていることを、コンラートは不服そうに眺める。
「あ・け・て?」
目が笑っていない――。
クレインは、再度銀のきらめきを見つめる。
自分の口をこじ開けようと凶器を使うコンラートの前にクレインは屈服するしかなかった。
ふふっと楽しそうに微笑んだコンラートは、箱の中からとりだした小さなショコラをクレインの口の中に放りこむ。
「んんっ」
ショコラには酒が入っていて、苦味とショコラの甘さが同時に口の中に広がった。
「よくできました。勿論、――媚薬入りだよ」
悪気のないコンラートの言葉にクレインは泣きそうになる。
ソファの背もたれの上に腰掛け、コンラートはクレインを眺める。扉の前で力なく座りこむクレインの身体が熱くなり、震えだすのをコンラートは待っている。
「アルフォード……様……」
クレインはアルフォードの名を呼びながら、意識を失っていくのを感じた。
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「あ~マズイかな。王太子様、段々おかしいひとになってきてる……」
書き終わった原稿を読みながら、リサは頭を抱えた。
「ここでアルフォード様を出したいんだけど、出して奪ったらまた怒られるしな~」
リサは諦めて、編集長にもっていくことにした。自分で読んでもいいのか悪いのか全然わからなかったので、丸投げすることにしたのだった。
これはR15でいいのよね???(ドキドキ)。
なんかBL楽しいよ!!(笑)




