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星の降る夜に  作者: 吉岡すずか
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一人旅

少女の名は暦。

何処か特別な能力があるわけでもない普通の人間だ。

強いていうのであれば、運動神経が良く貴族の生まれなのに忍である。そして、母を巫女に持ち、人並み以上の霊力はあると言えるくらいだろう。

そんな長所を少女は生かし、妖怪退治をしていたのだ。そして、人々を悩ませていた悪妖を村から追い払ったのである。そうして少女暦は田舎村を平和にさせ、いつしか旅に出てしまったという。



ーー「はっくしゅん」

もう、寒い冬が明けようとする時期である。

昼間は日が差していて暖かいものの、夜更けにもなると冷たい風が頬を当ててくる。顔をあげ、目の前の大きな桜の木をみつめ、小さく溜め息を吐いた。夜空にはまだオリオン座が見えている。

「もうすぐ春かぁ。一年経つのは早いなぁ。」

あれからもう一年、もうすぐこの旅も終わる。そうしてまた溜め息を吐き、歩き出すと、海沿いにでた。

「船だ!」

小さな小舟が何隻か停めてあり、一隻だけ、二人ほどのせた小舟が出航しようとしている。

「あっ、待って待ってー!!私も乗りまーーす!!」

と、言って暦が走り出した。

小舟に乗っている人がこちらに気付き停めてくれたが、陸から少し離れているみたいだった。

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