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第三話

 夕食を食べ終え自室に戻りてっつんに電話をかける

 「とぅるるるるるるる、もしもし、てっつん神保だけど」

 「なぜにドッピオ?」

 「電話だからさ。」

 「そんなにネタてんこ盛りでもツッコミきれないよ。基本的に俺ボケ専門だから」

 「まあまあ、たまにはボケたいのさ、それと真面目な話に急になるけど、ちょっと8のつく厄介な人たちに目付けられちゃったからさ、俺は平気だけど妹たちが心配だから、ちょっと護衛みたいなのつけてもらえないかなって思ってさ」

 「まじでー、ジンちゃん所でもそんな状況ですか。ハハハやべーな。ちょっとまた別のところなんだけど、そっちでも似たような似てないような状況でさ、人員があんまり割けないんだよ。」

 「さいですか・・・」

 「まあ、とりあえず出来るだけのことはやってみるよ、派遣できるようだったら連絡する」

 「りょーかーい、まあ出来るだけは兄の第六感で対応する」

 「・・・兄の第六感て何?」

 「兄の第六感は妹たちが危険な状況もしくは呼んでいるってのが9割の確率で分かる」

 「9割か・・・それってテレパシーとかつけたらお前、限定的でもチート過ぎない?」

 「守るのが3人だけだから、楽でいいけどね」

 まあ、実際今持ってる能力だけでもバランスブレイカーな気もするけど。

 「こっちでもできるだけ早く、事終わらせてそっちに派遣させられるようならやるからさ、それまではそっちで対処してて。」

 「ほーい、よろしくねー」

 電話を切り、リビングに行くと瑞樹がテレビを見ていた。

 「ミズなんか面白いのやってる?」

 「んー・・・今は特にないかなー。それより、にーちゃんお風呂一緒に入ろ」

 「遠慮しとくお前なんか目が怖い時あるし」

 実際かなり前だけど、目がエロおやじみたいだった時があった

 「気のせいだよにーちゃん、さあさあ風呂に行こう」

 普通の家庭だったらこのくらいになれば、自然と距離を置くと思うんだけど、上の二人は普通なのに、ミズだけはすごい甘えてくる・・・嬉しいけども、こいつの将来が不安だ。

 「やめな、って力つよその力は一体どこから来てんの?」

 「グへへ、大丈夫心配しなくていいよ、私からは襲わないから襲わせるだけだから」

 いつの間にか瑞樹の目はあのエロおやじのそれになっていた。

 「イーヤー、助けてー変態に襲わされるー」

 「グへへ騒ぐな騒ぐな生娘であるまいし。男なら腹くくって一緒に堕ちようぜにーちゃ・・・」

 「瑞樹あんまり兄貴困らすなよ、なんか今日疲れてるみたいだし」

 救世主は練習が終わった紅波だった。

 「え~、いいじゃんこれも兄妹のスキンシップだよ~」

 「よし、なら姉妹水入らずで風呂行こう、風呂だからお湯はあるけど」

 「くれ助けてくれてありがたいけど寒い」

 「流石兄貴評価がきついぜ」

 紅波はそう言うと瑞樹をそのまま連れてく。

 「・・・兄貴風呂でたらまたマッサージして」

 「俺も風呂入ったらな、部屋に来てくれ」

 満面の笑みを浮かべて、瑞樹を連行していった。

 「さて、テレビでも時間潰しますか・・・」


 二人が出たので、俺も風呂に入る。

 「ふ~・・・、いいね疲れが流れ出る感じがする。」

 気持ちが落ち着いたところで、明日からのことを考える。

 どうしますかね・・・流石にやーさんたちも、妹たちを人質に取ったら交渉が上手く行かないって分かっているだろうし、あいつらに何かあるようなことは無いと思うが、心配なんだよな・・・

 「・・・あんまり好きじゃないけど、事は起こってから対処していきますかね、時間は文字通り気にしなくていいし。さてとめんどくさい事は、明日から考えるか。」

 とりあえず、紅波に頼まれたマッサージしてやんなきゃだし。

 風呂から上がり寝巻きに着替えて、自室に戻ると・・・

 「・・・なにやってんの紅波」

 俺の枕に顔をうずめた紅波がいた

 「ん?あ・・・兄貴?」

 「何やってんの?」

 「ご覧の通り兄貴の枕の匂いを堪能しておりますが?」

 「なんでそんなに堂々としてるのか俺には全くわからないよ」

 あれ~、家の妹ってこんなにバカなことやる子だっけ?それとも鈴が出来すぎてるから相対的に頭の弱い二人が悪く見えるだけなのか・・・

 「いや~、瑞樹が絡んでるのみたら急に兄貴が恋しくなっちゃって」

 「俺が風呂入ってる間に枕の匂いを堪能しようと思ったわけですか?」

 「イェース、流石兄貴わかってるねぇ~」

 バカだった、この子やっぱりバカだった

 「あんたには恥じらいってものがないのかい?」

 「そんなものは家族の間に不必要なものだよ、なんなら家にいるときは常に全裸になっていても恥ずかしくないぜ」

 ヤダこの娘男らしい、俺よりも男らしいよ

 「そんなことはいいからさ、早くやってよマッサージ」

 「俺としてはそんなことで済ませていいのか疑問でしかないけど、これ以上は俺が持たなそうだから、進めよう、足からやるからうつ伏せになってくれ、眠たかったらそのまま寝ていいから。」

 「お~兄貴大胆に私を誘うようになったね~、このままいったら私襲われちゃう?」

 「誰が妹をおそうかバカ、これ以上俺を疲れさせないでくれ・・・」

 どうにか始められるようになったので、左のふくらはぎから始める

 「ちょっと力弱くしてくれ」

 「了解、・・・こんな感じですかお客様?」

 「おぉ、いいねちょうどいいよ気持ちいい」

 さっきまでとは違い少し気の抜けた声で返してきた

 だんだんとふくらはぎから太ももへ移りよく凝りをほぐすように揉む

 「少し痩せたか?前よりしっかりした感じになったみたいだけど」

 「アニキ~、一応私も女の子だからな~そのへん気をつけろよ~」

 「それだったら口調をもっと女の子っぽくできるように気をつけなさい」

 全身の筋肉はすっかり気が抜けてるというか、力が抜けて完全にリラックス状態でやりやすい。

 「お~い、紅波さーん起きてる?」

 返事がない完全に眠ってしまったようだ

 だからといって途中でやめるのではなく、しっかり全身終わらせてから俺も寝ることにした。

 紅波がベットのど真ん中を独占してるので、端っこに寄せて布団をかけてから俺も反対側に寝る。

 目をつぶってから、明日のことを考えようとするがどうにも多すぎて考えがまとまらない

 「明日もめんどくせー」

 

すみません

紅波のキャラがぶれてしまってたので修正しました

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