第一話
神保家の朝
5月中旬
時間は朝の5時半朝食の準備のためベットから起き上がり目覚ましを止める。
寝起きのまま眠たい目をこすりながら一回の台所へ向かう。
手を洗い、あらかじめ準備しておいた炊飯器のスイッチをいれ冷蔵庫の中から朝食の材料と、弁当の材料と取り出し調理にかかる。
あらかた調理が終わったところで二階声をかける。
「おーい、朝だから起きろー」
「「「・・・・・・・」」」
いつもの通り誰からの返事もないのでそれぞれ妹たちの部屋を回って起こして回る。
初めに長女の紅葉の部屋に行く。
「朝だ起きろ」
「Zzzz」
起きる気配がないので肩を揺すってみるが反応がないため、毛布を引き剥がし更に強く肩をゆすりながら声をかけたところで起きた。
「ん・・・おはよう兄貴」
「おはよう、準備できてるから早くご飯食べてくれ。」
「わかった」
次に次女鈴音の部屋へ向かい紅葉と同じ手順で起こしてしたへ向かわせる。
最後に一番起こすのが厄介な三女瑞樹の部屋に向かい、さっきと同じ手順を試すが反応なし時間を確認すると7時少し前、行動がゆっくりなこいつを遅刻せずに学校に向かわせるにはちょうどいいくらいなので、更に頭が前後に振れるくらい強く肩を揺するが反応なし。
「Zzz、起こしたかったらキスを・・・・」
「・・・・早く起きないとミズの分の朝食食っちまうぞ。」
「・・・・・・・」
ここであんまりもたもたしていると俺の分の時間まで無くなってしまうため、背負って一回に降りて固定位置の椅子に座らせたら渋々といった調子で寝たふりをやめて起きた。
「お兄ちゃんはもっと私を可愛がってくれてもいいと思うんだけど?」
「これでも結構可愛がってると思うんですが、ほとんど毎朝ミズの部屋からここまで背負って連れてきてあげて」
「そうじゃないよ、もっとさおはようのチュウとか色々とあるじゃん」
俺だけじゃなくクレもスズの時間が止まった。
「どしたのみんな固まって・・・もしかして時間止まってる?世界?」
「ミズが朝っぱらからブッ飛んだこと言うからみんな揃って思考が止まったんだよ。」
「「ごちそうさまでした」」
そうこうしている内に二人は食べ終わったようで、登校する準備のため上に行った。
「ほら、お姉ちゃん二人はもう食べ終わって準備してるんだからミズも早く準備しなさい。」
自分もそう言いながら残りを一気に食べ、食器を流しに持っていき自分の弁当の準備を簡単に済ませる。
「俺も着替えてくるからそれまでには食べ終わって、着替えを始めるように」
ミズに注意してから自分も自室に戻り寝巻きから制服に着替えてから、洗面所に向かい寝癖を直したり歯を磨いたりと身支度を整える。
ある程度終わったところで居間に行くと食器は片付いてミズはいなかったので、身支度でもしてるのだろう。
二階に戻りカバンを取ってから台所に行き弁当をカバンにしまってから少し時間があったので、朝のニュースを見てると二階がやけに慌ただしいので行ってみると、案の定寝癖はひどく制服がめちゃくちゃになったミズがいた。
「・・・・ソックスは和室に昨日たたんだのがあるからそれ履いてから、カバン持って洗面所に来い寝癖直してやるから」
「了解先行って待ってて」
「兄貴、ミズのカバンあとでもってっとくね」
「ありがとな、クレ」
「どういたしまして」
一階に降りてから洗面所でドライヤーとクシをもって待機してるとミズが入ってきたので、ミズには歯を磨かせて俺がドライヤーとクシで寝癖を直して両方終わったところで、全員揃って家を出て俺は高校に妹3人は中学へ向かって毎朝のサイクルが終了。
そして俺は学校に着き席についた瞬間机に突っ伏すまでが平日の朝の恒例行事になっている。