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ただの幼馴染だったはずなのに  作者: 猫の集会


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7/9

聞いちゃった

 着ぐるみ男性と、二人して目をまんまるにした。

 

 もしかして…オレにしか聞こえないホラー現象じゃないよね⁉︎

 

 そもそも、一番最初に来た女の子は一体誰なのだろう…。

 

「あの…あなたのお名前って…こうすけさん…なんですよね?」

 

 恐る恐る聞いてみた。

 

 どうか、こうすけさんでありますようにと願っていたら、まさかの…

 

「ううん。僕の名前は、ヨウタだよ」

 と、返されてしまった。

 

 ⁉︎

 

「じゃあ…こうすけさんって誰なんですかっ⁉︎」

「え?知らないよ」

 

 …

 

 知らない…

 

「じゃあ、あの女の子って…」

「女の子?もしかして、その子が名前呼んできたって子かな?」

「はい。でも、それから次から次に名前をそれぞれを呼ばれて…」

「うん。それなんだけど、ジンクスみたいなもんなんだけどね、この着ぐるみに抱きついて好きな人の名前を呼ぶと、両思いになれるとかっていうんだ。」

 

 へぇ…

 

「それは、知りませんでした…」

「うん、僕も初めは知らなかったんだ。だから、えっ⁉︎なに?だれってなったんだよね。でも、今は意味がわかったからこの状況を楽しんでるんだ。きみもどう?名前呼んでみる?」

 

 …それは、恥ずいな。

 

「あ、大丈夫っす…友達待ってるんで、そろそろ行きますね。」

「そっか、着ぐるみ番人ありがとうね。」

 

 おにいさんが着ぐるみの皮を着て、頭を装着して着ぐるみに戻った。

 

「いえ、勝手に着てしまってすみませんでした」

「全然だよー、じゃ遊園地堪能してね〜」

 着ぐるみおにいさんが、ブンブンと手を振ってくれたので、オレもブンブンと手を振って、友達の元へ走った。

 

 さっき…

 

 さっき実里…が名前呼んだのって…

 

 

 

 

「純ー‼︎大丈夫?」

「あ、遅れてごめんな。」

「ううん、いいよ!うちらもトイレ行ってたしぃ‼︎」

「「ね〜‼︎」」

 

 実里と光湖ちゃんが顔を見合わせて、ニコニコしていた。

 

「なんか、いいことあった?」

「えっ⁉︎まぁね」

「「ねー」」

 

 実里と光湖ちゃんは、とっても楽しそうだ。

 

「さっき、純くんさがしにトイレ行ったんだけど…いなかったよね?」

「あー…」

 

 着ぐるみ着てたとき、夜くん…

 

 あっ‼︎

 

 ⁉︎

 

 夜くん⁉︎

 

 夜くん…

 

 さっき…

 

 光湖って名前呼んでたよね⁉︎

 

 てことは…夜くんの好きな人って…

 

 光湖ちゃんなのっ⁉︎

 

 

 で…

 

 でさ、光湖ちゃんって…オレに抱きついてきたとき、夜って言ったよね⁉︎

 

 てことは…この二人は、両思いじゃん‼︎

 

 待って‼︎

 

 そしたら…

 

 実里がオレの名前呼んだ⁉︎

 

 実里⁉︎

 

 驚いて、思わず実里のことみちゃったよね‼︎

 

「え、なに?純?」

 

 …

 

「あー…ううん。なんでもない…。てか、次何乗ろっか?」

「あのブランコは⁇」

 実里がブランコを指さすと、みんな

「「「のる‼︎」」」

 と、息ぴったりだった。

 

 ブランコに乗って、脳内整理でもしよっと。

 

 

 ブランコを待っている間も、脳内は揺れています。

 

「もー、夜さぁ…少し離れて‼︎」

「あー、ごめん」

 

 光湖ちゃん、さっき…たしかに夜って言ったよね…?

 

 でも、夜くんにあたり強いよね…?

 

 …

 

 もしかして、ツンデレちゃん⁇

 

 夜くん‼︎

 

 君たち両思いなんだよ‼︎

 

 でも、これって…どうやって伝えたらいいんだろうか…?

 

 

 てか、そもそも…実里がオレの名前呼んだけど…

 

 これって、オレの妄想だったりしないよね⁉︎

 

 他のジンクスとか存在しないよね⁉︎

 

 オレたちも両思いでいいんだよね⁉︎

 

 自信満々で告白してフラれたら…気まずいどころの騒ぎじゃないよね…。

 

 それに、夜くんと光湖ちゃんも両思いだと思われるけど…

 

 夜くんに両思いだよって伝えて…

 

 光湖ちゃんに告白したら、ボロクソフラれるとか…ないよね⁉︎

 

 どうする⁇

 

 さっきの着ぐるみの中は、自分が入っていましたって、白状する⁉︎

 

 いや…

 

 気まずくなるの確定やんけ。

 

 どうしよう…

 

 あー、なんであの時着ぐるみなんか着ちゃったんだろう。

 

 いまさら反省しても遅いんだよなぁ…。

 

 …

 

 これからどうしたらいいか…

 

 …

 

 続く。

 

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