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ただの幼馴染だったはずなのに  作者: 猫の集会


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5/7

意気投合

 遊園地に着くと、大きな入場ゲートがあり、なんだか急に物語の主人公にでもなった気分に、一瞬だけなるのは気のせいだろうか…?

 

 気のせい…か。

 

 そんなのみんなに言って、笑われたら嫌だから、そこは黙っておこう。

 

 そして、そっと主人公風のオレは入場した。

 

 パーク内は、とっても賑やかだ。

 

 パークに入ると、心にお花が咲いたようになるのは、やっぱり…気のせいだろうか?

 

 …これもまた黙って、そっと心にお花畑を咲かせた。

 

「遊園地、ついに来ちゃったね!」

 笑顔で実里にそう言ったのは、光湖ちゃんだ。

 

 実里も笑顔で

「来たね〜‼︎ついに来ちゃったね〜!」

 と返していた。

 

 その会話を隣で聞いていたオレたちは、微笑んだ。

 

 微笑んだあと、夜くんが皆に向かって、

「一番最初に何乗りたい⁉︎セーノで言おう」

 と提案してきたので、皆頷いた。

 

 夜くんの

「セーノ」

 の掛け声で、オレたちは乗り物を大きな声で言った。

 

「「ジェットコースター‼︎」」

「「メリーゴーランドー‼︎」」

 

 …

 

 思いっきり、ふたてにわかれた。

 

 ジェットコースターを選んだのは、オレと実里だ。

 

 そして、メリーゴーランドを選んだのは、光湖ちゃんと夜くん。

 

 …

 

「やっぱり遊園地きたら、メリーゴーランドからだよなぁ!」

「そうだよねぇ!」

 

 珍しく意気投合してる光湖ちゃんと夜くん。

 

「じゃあ、一回別行動にしよっか」

 実里の提案により、一度オレたちは別行動になった。

 

 …

 

 せっかくのダブルデートなのに…

 

 実里の恋の応援しなきゃなのに…

 

 なぜ、オレは今…実里とジェットコースターに並んでいるのだろう…。

 

「ごめんね」

 

 ⁉︎

 

 いきなり実里からのごめんね…

 

「え、なんでごめん?」

「だって、これじゃダブルデートじゃないじゃない?」

「あー、それ言ったら…実里こそ…」

「わたしは……あ、そろそろ順番くるよ‼︎一番前だったら、どうしようね‼︎」

「それは、さすがにすごすぎる」

「ねー」

 

 実里は、楽しそうにしつつも…たまにかなしそうな表情をしてくる。

 

 …

 

 そうだよな、夜くんと一緒にまわりたいよな。

 

 次こそは、一緒にまわれるようにしなければだ。

 

 まぁ、とりあえずはジェットコースターを存分に楽しむこととしよう。

 

 

 先頭ではなかったが、ドキドキとワクワク感が半端ない。

 

「ここのジェットコースターはじめて」

「オレも」

「でもさ、さっきみてた感じだと回転するよね」

「うん、回転とかはじめてすぎる」

「ほんとだよ〜。回転するとき手繋いでも…いいわけないか‼︎うそ、うそだよ。うそだからね‼︎」

「え…」

「ほら、動きだしたよ」

 

 …

 

 実里…もしかして少し怖かったり?

 

 回転だもんな…

 

 楽しみもありつつ、こわいよな。

 

 ガタゴトと、ゆっくり上に上がっていく…

 

 ここからくだって、グルーンだ。

 

 手…どうしよう。

 

 …

 

 オレは…繋いでいいなら、それは嬉しい。

 

 てか、実里はただこわいから繋ごうぜ的なノリだもん、繋いであげても全然いいんじゃね?

 

 だって、実里は夜くんが好きなんだもんな。

 

 そうだよ‼︎

 

 恐怖を紛らわすくらいのこと、オレがしても全く問題なーいのである。

 

 むしろ、どうする?繋いじゃう?って、ウジウジしている方が、キモいんだよね‼︎

 

 てことで、急降下のあとオレは実里の手を握った。

 

 実里は、一瞬…え⁉︎みたいな表情になったが、そんな動揺している時間もなく、グルーンだった。

 

 ギューんからのグルーンは、なんとも刺激的で楽しかった。

 

「いやー、すごかったなー」

「あ、えと…うん」

 

 一度乗り物に乗ったら、夜くんたちと待ち合わせをしている。

 

「あのさ…純?」

「ん?どうした?乗り物酔いした?」

「そうじゃなくて…手…」

 

 ⁉︎

 

 いけね‼︎

 

 うっかりずっと繋いだままだった。

 

「あ、ごめん‼︎ついうっかり…」

「ううん。手握ってくれて、ありがとう。」

「はは…」

 

 オレは、ただの変態やん…

 

 

 

 夜くんたちは、すでに待っていた。

 

「「おかえりー」」

「「ただいまー」」

 

 やっとこれから実里の応援に挑めます。

 

 さっきは…つい自分の応援を無意識にしてしまっていたな。

 

 反省反省。

 

 

 続く。

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