脳疲労
なんとか暴走を抑えつつ、準備が終わった。
よかった。オレの暴走がとまらなくて、そのまま人生が終わらなくて。
「天気よくて最高だね〜」
実里が空を見上げた。
「ほんとよかったよなー」
「あ‼︎どうしよう…」
「なに?忘れ物?お財布なら、オレ出してやるからいいよ」
「そうじゃなくて…バス…」
「えっ?バス⁇」
「いまさ、バス通ったでしょ?」
「うん」
「あれにわたし…脳みそがバス乗っちゃって…駅までひとっ飛びしてしまいました…。これって、バス代必要⁉︎」
「いや、いらねーだろ。だって、実際乗ってないし。」
「あー、ならよかった」
「よかったねー」
「うん♡」
‼︎
…かわよ。
トゥトゥトゥトゥトクん♡再来
こちらの再来は、正直…ノーウェルカムなんだけどな…。
しかし、津波のように次から次に湧いてでるこのトゥトゥトゥトゥトクん♡は、非常に脳内迷惑行為だ。
だれかに、とめてもらわねば。
これは、営業妨害でもないし…
家賃滞納…なわけない。
警察に相談して、取り押さえてもらう?
でも、どうやって?
まさかりで一撃成敗?
オレを?
ん…
それは…どうなの?
…
ちょっと…迷子になりつつある
「ねぇ、うちら迷子じゃないよね⁈」
「ぁ、えっ⁉︎」
…
ここ…どこだよ⁉︎
「あ、変な細道入ってんじゃん」
「だって…純がどんどん進んで行くからついてきたんだよ?」
「ダメだよ実里…知らないおじさんに心許してついてっちゃ」
「たしかに…‼︎よくみたら知らないおじさん…。」
「いや、オレおじさんじゃないし」
「純が言い出したんじゃん」
「それな。ところで、いったんもと来た道戻ろっか」
「うん。わたしたち…この森から出られるよね?夜になっちゃったりしないよね?」
「うん、大丈夫だ。ここは、森じゃない。ただの細道だ。ほら、いつもの道に戻ったし」
「ほんとだ。はやっ」
こんなくだらない会話をしながら歩いていたら、あっという間に待ち合わせ場所へ到着した。
駅に着くと、タケルがいた。
「おー、純。待ったかぁ?」
と、タケルが話しかけてきた。
いや、先にすでにいたのってタケルだし…てか、タケルと約束してなくない⁉︎
「え、タケル…?オレたちって…」
「あぁ、そうだよ。人類だよ」
…
「そうじゃなくて、約束してたっけ?」
「しただろうよ‼︎彼女できたら必ず教え合おうってよ‼︎てか、あれか。純の隣にさ、オレには美少女が見える気がするんだ。そうだよな。このような美少女が純の彼女なわけないんだ…」
「あぁ、それならさ、」
「うん、いいよ‼︎いい‼︎オレ純の背後霊と付き合ってもいいぜ‼︎ごめんな。オレの方が先に彼女できちまってよ。な!」
…
「いや、な!じゃねぇよ。隣にいるのは、」
「あ、姉ちゃん迎えきたから行くわ。そんじゃな。あとで背後霊交換方法調べてスクショするからー。」
ぴらぴらと手を振るタケル。
背後霊交換方法ってなんだよ…
てか、背後霊じゃなくて…実里なんだけどな。
小学校一緒だったのに、やっぱりそれにタケルも気づかないくらいに、実里は美しく進化したんだよな…。
てかよ、タケル…
タケルの背後霊って、どんなおかたなんよ?
勝手に交換されそうで、なんかこわい…
背後霊だって、ビビってるかもだよな。
交換⁉︎ってさ
そもそも自分の背後霊もわかんねーのに…
タケルがそろそろ、こわくなってきたよ?
大丈夫そう?
タケルも背後霊さんのメンタルも、諸々大丈夫そう?
「タケルくんって、面白いよね。」
「あー…」
「わたし、タケルくんとは、一回も同じクラスになったことないけど、なんか楽しそうだよね」
「まぁ、そうだね…」
…
「あ、光湖ちゃーん‼︎おはよ〜」
夜くんと光湖ちゃんが向こうから歩いてきた。
…やっぱり夜くん、光湖ちゃんと一緒に来たんだね。
なんだかんだで、仲良いよね…。
この二人…
「ちょっと聞いてよ!夜がね‼︎」
と、さっそく光湖ちゃんが実里に愚痴りだした。
「オレは悪くないですー」
「悪いでーす」
…
ほんと二人って…仲良しだな。
「もう、二人とも喧嘩しないの。じゃ、行こっか」
「「「だね」」」
朝から脳疲労ぱんぱんになりつつあるが、ジェットコースターで、脳疲労を吹っ飛ばすと意気込んで、いざ遊園地へとまいるのでありました。
続く。




