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ただの幼馴染だったはずなのに  作者: 猫の集会


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4/7

脳疲労

 なんとか暴走を抑えつつ、準備が終わった。

 

 よかった。オレの暴走がとまらなくて、そのまま人生が終わらなくて。

 

「天気よくて最高だね〜」

 実里が空を見上げた。

 

「ほんとよかったよなー」

「あ‼︎どうしよう…」

「なに?忘れ物?お財布なら、オレ出してやるからいいよ」

「そうじゃなくて…バス…」

「えっ?バス⁇」

「いまさ、バス通ったでしょ?」

「うん」

「あれにわたし…脳みそがバス乗っちゃって…駅までひとっ飛びしてしまいました…。これって、バス代必要⁉︎」

「いや、いらねーだろ。だって、実際乗ってないし。」

「あー、ならよかった」

「よかったねー」

「うん♡」

 

 ‼︎

 

 …かわよ。

 

 トゥトゥトゥトゥトクん♡再来

 

 こちらの再来は、正直…ノーウェルカムなんだけどな…。

 

 しかし、津波のように次から次に湧いてでるこのトゥトゥトゥトゥトクん♡は、非常に脳内迷惑行為だ。

 

 だれかに、とめてもらわねば。

 

 これは、営業妨害でもないし…

 

 家賃滞納…なわけない。

 

 警察に相談して、取り押さえてもらう?

 

 でも、どうやって?

 

 まさかりで一撃成敗?

 

 オレを?

 

 ん…

 

 それは…どうなの?

 

 …

 

 ちょっと…迷子になりつつある

 

「ねぇ、うちら迷子じゃないよね⁈」

「ぁ、えっ⁉︎」

 

 …

 

 ここ…どこだよ⁉︎

 

「あ、変な細道入ってんじゃん」

「だって…純がどんどん進んで行くからついてきたんだよ?」

「ダメだよ実里…知らないおじさんに心許してついてっちゃ」

「たしかに…‼︎よくみたら知らないおじさん…。」

「いや、オレおじさんじゃないし」

「純が言い出したんじゃん」

「それな。ところで、いったんもと来た道戻ろっか」

「うん。わたしたち…この森から出られるよね?夜になっちゃったりしないよね?」

「うん、大丈夫だ。ここは、森じゃない。ただの細道だ。ほら、いつもの道に戻ったし」

「ほんとだ。はやっ」

 

 こんなくだらない会話をしながら歩いていたら、あっという間に待ち合わせ場所へ到着した。

 

 

 駅に着くと、タケルがいた。

 

「おー、純。待ったかぁ?」

 と、タケルが話しかけてきた。

 

 いや、先にすでにいたのってタケルだし…てか、タケルと約束してなくない⁉︎

 

「え、タケル…?オレたちって…」

「あぁ、そうだよ。人類だよ」

 

 …

 

「そうじゃなくて、約束してたっけ?」

「しただろうよ‼︎彼女できたら必ず教え合おうってよ‼︎てか、あれか。純の隣にさ、オレには美少女が見える気がするんだ。そうだよな。このような美少女が純の彼女なわけないんだ…」

「あぁ、それならさ、」

「うん、いいよ‼︎いい‼︎オレ純の背後霊と付き合ってもいいぜ‼︎ごめんな。オレの方が先に彼女できちまってよ。な!」

 

 …

 

「いや、な!じゃねぇよ。隣にいるのは、」

「あ、姉ちゃん迎えきたから行くわ。そんじゃな。あとで背後霊交換方法調べてスクショするからー。」

 

 ぴらぴらと手を振るタケル。

 

 背後霊交換方法ってなんだよ…

 

 てか、背後霊じゃなくて…実里なんだけどな。

 

 小学校一緒だったのに、やっぱりそれにタケルも気づかないくらいに、実里は美しく進化したんだよな…。

 

 てかよ、タケル…

 

 タケルの背後霊って、どんなおかたなんよ?

 

 勝手に交換されそうで、なんかこわい…

 

 背後霊だって、ビビってるかもだよな。

 

 交換⁉︎ってさ

 

 そもそも自分の背後霊もわかんねーのに…

 

 タケルがそろそろ、こわくなってきたよ?

 

 大丈夫そう?

 

 タケルも背後霊さんのメンタルも、諸々大丈夫そう?

 

「タケルくんって、面白いよね。」

「あー…」

「わたし、タケルくんとは、一回も同じクラスになったことないけど、なんか楽しそうだよね」

「まぁ、そうだね…」

 

 …

 

「あ、光湖ちゃーん‼︎おはよ〜」

 夜くんと光湖ちゃんが向こうから歩いてきた。

 

 …やっぱり夜くん、光湖ちゃんと一緒に来たんだね。

 

 なんだかんだで、仲良いよね…。

 この二人…

 

「ちょっと聞いてよ!夜がね‼︎」

 と、さっそく光湖ちゃんが実里に愚痴りだした。

 

「オレは悪くないですー」

「悪いでーす」

 

 …

 

 ほんと二人って…仲良しだな。

 

「もう、二人とも喧嘩しないの。じゃ、行こっか」

「「「だね」」」

 

 朝から脳疲労ぱんぱんになりつつあるが、ジェットコースターで、脳疲労を吹っ飛ばすと意気込んで、いざ遊園地へとまいるのでありました。

 

 

 続く。

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