準備
ダブルデートは遊園地に決定して、早速来週の日曜日に天気がいいので布団を久しぶりに干す‼︎…いや、遊園地に行くことが決定した。
「じゃ、今日は解散しよっか。実里帰ろう」
「え?」
「だって、オレと実里は方向一緒だろ?」
「あー…じゃあ、自動的にわたしも夜と帰るわけだ…」
「なんだよ、光湖イヤなのかよ」
「イヤよ。まぁ、でもしょうがないわね。じゃあ、また明日ね。二人とも」
「「じゃあねー」」
それぞれ幼馴染同士は、一緒に帰ることになった。
あ‼︎
いまさらだけど…
オレが光湖ちゃん送ればよかった…?
そしたら、実里は夜くんと一緒に帰れた…ね。
…
「ごめん…実里」
「えっ?なんで?」
「だって…オレ…役立たずで…」
「そんなことないよ!ほら、帰ろ」
「うん」
実里は…
いや、オレも気づいている。
たぶん、夜くんと光湖ちゃんが両思いなんじゃないかって…
あの二人…仲良すぎでしょ?
「ねぇ、純…」
「なに?」
「あの二人ってさ、よっぽど仲悪いんだね」
⁉︎
えっ?
オレには逆にみえたんだが⁉︎
…
人によっては、いろんなもののみかたや、考え方が違うって聞いたことあるけど…
実里には、そう見えるんだ?
じゃあ、もしかしてオレの勘違いなのかな。
二人は、ガチでバチバチなんかな?
ガチでバチバチ バチでガチガチ〜ィッ‼︎って…歌っている場合では、ありません。
それなら、まだ実里にも可能性があるってもんだよな。
遊園地ダブルデートで、巻き返し大作戦だな。
そんな大作戦の日は、あっという間にやってくる。
授業の一時間は、めっちゃ長いけどダブルデートの日は、寝て起きての繰り返しをしていたら、いつのまにかやってきていた。
当日は、駅まで実里と一緒に行く約束をしていた。
まだ予定時間まで余裕があるぜと思い、のんびりしていたら、実里がおはよとやってきた。
え…
オレは、驚きすぎたよね。
「えっ⁉︎実里…実里⁉︎」
かわいすぎ‼︎
ポニーテールに鮮やかグリーン艶々シュシュと、白のパーカーに、ショートパンツ⁉︎
どうしたら、そんなかわいくコーデできるんだよ⁉︎
プチパコしすぎなんだって‼︎
てかよ、プチパコって何⁉︎
プチパコ最強かよ‼︎
小学生の頃の実里もかわいかった。
普通にかわいいって感じだったけど…
でも、プチパコした実里は、抜群の可愛さなんだよね。
もうさ、かわりすぎなんよ…
入学式に一目惚れしたけど、二目惚れしたよ。
そもそも、ずっと一緒にいたのに今さら一目惚れとかって、言うのかな?
なんなら、二目惚れって言葉も聞いたことないかも。
二度見的な感じか?
「どうしたの?」
‼︎
つい、かわいすぎる実里に見惚れすぎて、頭がおかしくなる寸前でした。
いやー、おかしくならなくてよかったですわい。
「あ、オレも急いで支度するね」
「おけ」
実里がオレのベッドに腰をおろした。
…
な、なんか…
なんかいつもの実里じゃないから、めっちゃ落ち着かない。
そもそも、いつもの実里はクロブチメガネで、前髪ゴムで縛ってジャージだったんよ。
それがいきなり、プチパコだと⁉︎
プチパコっていい加減なんだよ⁉︎ってのは、もうどうでもいい‼︎
人類の進化ってものは、著しい‼︎
だれかとめてください‼︎
実里の…
実里の美への暴走列車をーー‼︎
「ねぇ、どうしたの?」
⁉︎
あっ‼︎
いけねっ‼︎
オレは、実里への気持ちを暴走して…頭を抱えていた。
とめるのは、プチパコ進化じゃない。
…オレの暴走だ。
「なあ、里香」
「なに?」
「妄想に終点ってあるのかな?」
「はあ?なに、今頭抱えてたのって…まさかあんなことやこんなこと妄想してたわけ?」
「どんなことだよ…」
「こんなこと」
‼︎
そ、それは…
実里がいきなりベッドに寝転んだ。
そして両手を広げて…
「さぁ、いらっしゃい」
って、ウェルカムしてきた。
え…
えっ…⁈
えええっ‼︎
「ちょ、なに固まってるのよ。冗談に決まってるじゃない」
「……あ、あぁ。あー…そうだよなぁ。なにしてんだよ」
「あはは」
あはは、じゃねぇぞ⁉︎
おいおい…
おいおいおいおいっ‼︎
どこでもいいから、終点駅の切符買っておこうかな。
暴走しないように、ずっとお守りがてら持っていようかな…。
あーあ。
オレは、なんでいまさら実里のこと好きになっちゃったんだろう。
…
いや、元からずっと好きだったのかもしれないな。
でも、自分じゃ気が付かなかったのかもしれない。
なんか…一緒にいて落ち着くとか、いいなぁって常日頃思っては、いたよ?
でも…
でも、オレッち好きとかそんなの…未知の世界って感じだったんだよ。
恋を知ってしまったボクちん…
どうしよう…
辛い…
つらつらつらつら…
「ラララララララララ…」
「純、よっぽど光湖ちゃんとの遊園地楽しみなんだねー」
冷たい視線ビームを送ってくる実里。
「えっ、そんなわけないじゃん」
「でも、今…鼻歌うたってたじゃない。」
「あれは、フリーズ音」
「はぁ?意味わかんないのー」
「いいんだよ。実里みたいなお子ちゃまは、そこに黙って座ってたらいいのさ」
「お子ちゃまじゃないもん」
「へー。じゃあ、これあげる」
「わーい。このチョコ好きー」
無邪気に喜ぶ実里。
「フッ、やっぱりお子ちゃま」
「違うー‼︎」
実里とは…
ずっとこうして…このまま永遠にじゃれていたい。
そう強く思った今日この頃なオレだった。
続く。




