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ただの幼馴染だったはずなのに  作者: 猫の集会


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3/6

準備

 ダブルデートは遊園地に決定して、早速来週の日曜日に天気がいいので布団を久しぶりに干す‼︎…いや、遊園地に行くことが決定した。

 

「じゃ、今日は解散しよっか。実里帰ろう」

「え?」

「だって、オレと実里は方向一緒だろ?」

「あー…じゃあ、自動的にわたしも夜と帰るわけだ…」

「なんだよ、光湖イヤなのかよ」

「イヤよ。まぁ、でもしょうがないわね。じゃあ、また明日ね。二人とも」

「「じゃあねー」」

 

 それぞれ幼馴染同士は、一緒に帰ることになった。

 

 あ‼︎

 

 いまさらだけど…

 

 オレが光湖ちゃん送ればよかった…?

 

 そしたら、実里は夜くんと一緒に帰れた…ね。

 

 

 …

 

「ごめん…実里」

「えっ?なんで?」

「だって…オレ…役立たずで…」

「そんなことないよ!ほら、帰ろ」

「うん」

 

 実里は…

 

 いや、オレも気づいている。

 

 たぶん、夜くんと光湖ちゃんが両思いなんじゃないかって…

 

 あの二人…仲良すぎでしょ?

 

 

「ねぇ、純…」

「なに?」

「あの二人ってさ、よっぽど仲悪いんだね」

 

 ⁉︎

 

 えっ?

 

 オレには逆にみえたんだが⁉︎

 

 …

 

 人によっては、いろんなもののみかたや、考え方が違うって聞いたことあるけど…

 

 実里には、そう見えるんだ?

 

 じゃあ、もしかしてオレの勘違いなのかな。

 

 二人は、ガチでバチバチなんかな?

 

 ガチでバチバチ バチでガチガチ〜ィッ‼︎って…歌っている場合では、ありません。

 

 それなら、まだ実里にも可能性があるってもんだよな。

 

 遊園地ダブルデートで、巻き返し大作戦だな。

 

 そんな大作戦の日は、あっという間にやってくる。

 

 授業の一時間は、めっちゃ長いけどダブルデートの日は、寝て起きての繰り返しをしていたら、いつのまにかやってきていた。

 

 

 当日は、駅まで実里と一緒に行く約束をしていた。

 

 まだ予定時間まで余裕があるぜと思い、のんびりしていたら、実里がおはよとやってきた。

 

 え…

 

 オレは、驚きすぎたよね。

 

「えっ⁉︎実里…実里⁉︎」

 

 かわいすぎ‼︎

 

 ポニーテールに鮮やかグリーン艶々シュシュと、白のパーカーに、ショートパンツ⁉︎

 

 どうしたら、そんなかわいくコーデできるんだよ⁉︎

 

 プチパコしすぎなんだって‼︎

 

 てかよ、プチパコって何⁉︎

 

 プチパコ最強かよ‼︎

 

 

 小学生の頃の実里もかわいかった。

 

 普通にかわいいって感じだったけど…

 

 でも、プチパコした実里は、抜群の可愛さなんだよね。

 

 もうさ、かわりすぎなんよ…

 

 入学式に一目惚れしたけど、二目惚れしたよ。

 

 そもそも、ずっと一緒にいたのに今さら一目惚れとかって、言うのかな?

 

 なんなら、二目惚れって言葉も聞いたことないかも。

 

 二度見的な感じか?

 

「どうしたの?」

 

 ‼︎

 

 つい、かわいすぎる実里に見惚れすぎて、頭がおかしくなる寸前でした。

 

 いやー、おかしくならなくてよかったですわい。

 

「あ、オレも急いで支度するね」

「おけ」

 

 実里がオレのベッドに腰をおろした。

 

 

 …

 

 な、なんか…

 

 なんかいつもの実里じゃないから、めっちゃ落ち着かない。

 

 そもそも、いつもの実里はクロブチメガネで、前髪ゴムで縛ってジャージだったんよ。

 

 それがいきなり、プチパコだと⁉︎

 

 プチパコっていい加減なんだよ⁉︎ってのは、もうどうでもいい‼︎

 

 人類の進化ってものは、著しい‼︎

 

 だれかとめてください‼︎

 

 実里の…

 

 実里の美への暴走列車をーー‼︎

 

「ねぇ、どうしたの?」

 

 ⁉︎

 

 あっ‼︎

 

 いけねっ‼︎

 

 オレは、実里への気持ちを暴走して…頭を抱えていた。

 

 とめるのは、プチパコ進化じゃない。

 

 …オレの暴走だ。

 

「なあ、里香」

「なに?」

「妄想に終点ってあるのかな?」

「はあ?なに、今頭抱えてたのって…まさかあんなことやこんなこと妄想してたわけ?」

「どんなことだよ…」

「こんなこと」

 

 ‼︎

 

 そ、それは…

 

 実里がいきなりベッドに寝転んだ。

 

 そして両手を広げて…

 

「さぁ、いらっしゃい」

 って、ウェルカムしてきた。

 

 え…

 

 えっ…⁈

 

 えええっ‼︎

 

「ちょ、なに固まってるのよ。冗談に決まってるじゃない」

「……あ、あぁ。あー…そうだよなぁ。なにしてんだよ」

「あはは」

 

 あはは、じゃねぇぞ⁉︎

 

 おいおい…

 

 おいおいおいおいっ‼︎

 

 どこでもいいから、終点駅の切符買っておこうかな。

 

 暴走しないように、ずっとお守りがてら持っていようかな…。

 

 あーあ。

 

 オレは、なんでいまさら実里のこと好きになっちゃったんだろう。

 

 …

 

 いや、元からずっと好きだったのかもしれないな。

 

 でも、自分じゃ気が付かなかったのかもしれない。

 

 なんか…一緒にいて落ち着くとか、いいなぁって常日頃思っては、いたよ?

 

 でも…

 

 でも、オレッち好きとかそんなの…未知の世界って感じだったんだよ。

 

 恋を知ってしまったボクちん…

 

 どうしよう…

 

 辛い…

 

 つらつらつらつら…

 

「ラララララララララ…」

「純、よっぽど光湖ちゃんとの遊園地楽しみなんだねー」

 

 冷たい視線ビームを送ってくる実里。

 

「えっ、そんなわけないじゃん」

「でも、今…鼻歌うたってたじゃない。」

「あれは、フリーズ音」

「はぁ?意味わかんないのー」

「いいんだよ。実里みたいなお子ちゃまは、そこに黙って座ってたらいいのさ」

「お子ちゃまじゃないもん」

「へー。じゃあ、これあげる」

「わーい。このチョコ好きー」

 

 無邪気に喜ぶ実里。

 

「フッ、やっぱりお子ちゃま」

「違うー‼︎」

 

 実里とは…

 

 ずっとこうして…このまま永遠にじゃれていたい。

 

 そう強く思った今日この頃なオレだった。

 

 

 続く。

 

 

 

 

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