表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
今川義元から無慈悲な要求をされた戸田康光。よくよく聞いてみると悪い話では無い。ならばこれを活かし、少しだけ歴史を動かして見せます。  作者: 俣彦『短編ぼくのまち』
桶狭間の戦い

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

96/112

再編成

 森可成が退却し始めたのを確認した朝比奈信置は、反転されても良い様戸田忠次を先程まで居た要害に移動させ。自らは隊を2つに分け別働隊は善照寺砦に進み、松平元康隊と共に善照寺東側の備えを強化。朝比奈信置は中島砦を攻略。そこに織田信長と森可成の両隊をやり過ごした朝比奈泰朝隊が到着。泰朝に中島砦を預けた信置は、善照寺を通過し丹下砦へ進出。先に対峙していた葛山信貞と合力し、丹下砦の攻略に成功。善照寺の別働隊を丹下砦に入れ、朝比奈信置自らは……。


 善照寺東。


松平元康「朝比奈様。御見事であります。」

朝比奈信置「いやいや。松平様が善照寺周りを固めていたから出来た事であります。しかし良かった……。」

松平元康「はい。

『信長が善照寺を狙って来なくて。』

であります。」

朝比奈信置「正確な時間はわからぬが、戸田が相当粘った。種子島の玉薬を消耗させる事が出来た事が、信長をして

『まず清州に帰る。』

を選択させたのかも知れないな……。」

松平元康「ところでその戸田殿は……。」

朝比奈信置「森が退却した以上、あそこに居る理由も無い。もうすぐここに来るであろう。ところで松平様。」

松平元康「様付けは止めていただけませんか?」

朝比奈信置「今川に無くてはならない方であります故。一度、沓掛で休んで下さい。」

松平元康「殿の無念を晴らすまでは……。」

朝比奈信置「泰朝にも同じ事を伝えています。ここは私と葛山。そして岡部が責任を以て対処します。今は英気を。」

松平元康「……わかりました。大高の鵜殿様は如何為されますか?」

朝比奈信置「……すぐに動かすのは……。」

松平元康「難しいかと。」

戸田忠次「戸田忠次。参りました。」

松平元康「お疲れ様に御座います。」

朝比奈信置「戸田殿。もうひと働きお願い出来るか?」

戸田忠次「はい。何でありましょうか?」

朝比奈信置「大高城に入る事は出来るか?」

戸田忠次「はい。構いませんが。その大高城について……。」

朝比奈信置「鵜殿殿の事であろう?」

戸田忠次「はい。鵜殿様と家臣の皆様は今、戦う事が出来ない状況にあります。とは言え彼らを見捨てるわけにはいきません。しかし大高城への補給路が確立されているわけではありません。兵糧の損耗は極力避けたいと考えています。」

朝比奈信置「……本来であれば、安全な沓掛より東に移動させたい所ではある。しかし今の彼らがそこまで辿り着く事が出来るだけの体力が回復していないと聞いている。」

戸田忠次「はい。そこでお願いしたい事が御座います。」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ