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右手にサイコガンを持つ男  作者: 西南の風
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99 いざ 6人目の妻


開拓村に到着したのは村を出て一週間後の事だった。

通常は4日もあれば着くのだが、森の中で狩り三昧の結果だろう。


プラハにとって初めての人族の村だ。

何処を見ても物珍しさにかなり浮足立っている。

ユウゾーも初めて訪問の時を思い出す。


まずはギルドに訪問してライラさんとの約束を果たさねば…。

時刻も昼前だし、ギルドも落ち着いた時間帯だろう。


ギルドの入口から入り受付の様子を眺める。

いた ライラさんと互いに視線があった。

途端にライラさんが嬉しそうな笑顔をユウゾーに向けた。


 おまたせライラさん 迎えに来ました。


其の二人の様子に気づいた職員や冒険者達がたちまち大騒ぎとなり、その歓声にギルマスが何事かと下を覗きに来てニヤリと微笑んだ。


 やれやれ待ち人が洋々やってきたか…。


2階のギルマス室にユウゾー一行とライラさんが呼ばれ、ユウゾーが正式にライラを迎えに来た事を確認してから、ライラに今日付でギルド職員からの退職を受理する。


午後からの仕事をもって最後の務めとなる。

最後の仕事の一つがプラハの冒険者登録も含まれた。

今日の夕方にまた訪問するとライラさんに伝え、一行は宿屋へ向かう。


行きつけの宿屋にて宿泊の予約をとり、3日分の宿屋代金を支払いユウゾーは部屋で魔法袋の作成等にて時間を過ごす。


プラハは村見物にミューと共に出かける。

他の者は少し部屋でのんびりするとの事だ。



そろそろ夕方か、ユウゾーは軽く背伸びをして作製疲れで固まった体を解す。

アーシャ達もユウゾーの部屋にやってきてライラの迎えにいく時間だと教えてくれる。


ミュー達はまだ戻らないがおそらく屋台で捕まっている時間だろう。

探せばすぐに見つかるだろうしな、この狭い村だからな…。


ギルドに入るとライラさんはすでに待合室で待機していた。

忙しい時間帯だが、職員さん全員とギルマス及び冒険者たちからも最後の挨拶と別れを告げられ、丁寧にライラさんは皆に対応してユウゾー達とギルドを後にした。


屋台で賑わっている人波から食い意地のはった2名を探し出し、村の食堂及び酒場を兼ねた店に全員揃って入り込む。


食事と酒を飲みながら明日からの予定をライラさんの都合を確認しながら話し合う。

基本数日前にライラさんは最後の近辺整理は完了しているとの事だ。

ならば明日から宿屋生活に移る旨にて承諾される。


持参品に関しては魔法袋を貸し出した、ライラ自体小容量の袋を持っているようだが、気にせず使ってもらう事にした。


数日この村で品を物色と疲れを癒やしてからオレオンに向けて進む。

まずはオレオンにてプラハとライラの戦闘力アップを図り、次の場所に移る予定だ。

そして秋口にはエルフ村に帰り着く流れとなる。




翌日の朝宿屋にライラが昔の冒険者スタイルにてやってきた。

元4級冒険者健在かな?

昨夜宿屋には1名追加になる旨を連絡してある。


まずは朝の朝食を皆と一緒に食する事から始めよう。

皆朝から食欲が旺盛だから皆に負けないで食べるんだよ。

ライラは笑いながら自分もよく食べると照れ笑いを浮かべた。



食事後暫く休憩の後、ライラの射撃訓練にミーアそれにアーシャにて森の中に入る。

他の者はそれぞれ好きに過ごしてもらう事にする。


あまり冒険者達が来ない場所にて訓練開始だ。

ライラは弓関連もそこそこ使用出来るらしい、上達が早いかな?


銃は例の5人組から回収した予備品がある。

5人組は名残惜しそうに返却したな、まぁ気持ちも分かるがな…。


ライラには銃の観念がまったく無いらしく、渡された銃を興味深く見ていた。

ミーアとアーシャが銃にて試しに撃つと、その攻撃力に再度驚きの目を見張る。


渡された銃の使用方法等をミーアが念入りに説明していく。

その後おずおずとサイコ銃で目標に向けて試し打ちを開始する。

まずは近場からの試し打ちだが、途中何回かミーアからの指導が入ったが後はすごく順調に距離を伸ばしての試し打ちとなる。


なぜだかミーアの教えは優秀だ、ユウゾーが教えても恐らくそれ程の上達にまではいくまい。

ユウゾーは黙って周りの警戒をするのが役目と割り切る。


ライラもその攻撃力と使いやすさに興味を抱いたようで、熱心に休憩の声がかかるまで銃の訓練に没頭していた。


土魔法にてテーブルセットを作り出し、少し早いが昼食休憩とする。

ライラはかなり銃を気に入った模様で、目を輝かして銃の素晴らしさを語りだす。

皆が通ってきた道をライラも歩みだすのかな?



午後からこの場所の先にある草原に一角兎が多く自生している場所へと移動する。

実際に実地訓練が一番の上達かな。


30分程移動して左程大きくはないが開けた草原部に着く。

ライラも新人時代よくこの場所にて兎を追いかけ回したらしい。

早速獲物を見つけ訓練の開始となる。


一角兎は静止状態はよいが、動き出すと意外と素早い。

静止状態の兎はほぼ一撃にて対応出来る様になってきたが、動き始めるとなかなか当たらない。

そこでミーアが何点かライラにアドバイスを行い、それからは面白いように命中率が上がっていった。


えーと ミーアさん出来れば私にも指導お願いしても良いかな…。


あまり初日から根を入れても疲れるだろうからと、今日は一旦引き上げる事になる。

ライラさんは午後から十数体の一角兎を倒し、かなりの上機嫌である。


そうだ 明日の午前中にはアリア婆さんの所にも伺わないとな。

明日も忙しそうだ…。





夕方になりミューが昔の仲間を連れて戻ってきた。


「ユウゾー久しぶり、元気にしていたか?」


おっ カリナとその仲間が登場か。

カリナ達も変わりなく元気そうだな。良かった、良かった。


食堂の隅で皆が集合して飲み会が開かれる。

酒のつまみはライラに決定だな、皆から事の次第や今後の身のふりを聞かれて、楽しそうに語り始めている。


女性同士の会話中には絶対に入ってはいけない、ユウゾーは努めて会話を聞き役に徹する。

そんなユウゾーにも酒がかなり入ってきたカリナ達は遠慮がない。


「ユウゾー まだ妻の座は空いているか?立候補するぞ」


カリナを始めパーティ員も 私も 私もと手を挙げる。


 勘弁して下さい…これ以上はとても無理とユウゾーは愛想笑いで誤魔化す。


まだまだ宵の口、女性達の出来上がった容赦ない口攻撃をじっと耐えるユウゾーである。



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