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右手にサイコガンを持つ男  作者: 西南の風
73/281

73 いざ 秘密の内容


帰宅したユウゾーを待ち受けていた妻達にレベルアップの報告を行い、改めて全員からの祝福の言葉があったが、ミーア達より新型銃に関しての報告を受けてそれはそれは大騒ぎとなる。


魔力が切れているからとのユウゾーの弁などマナポーションを飲めば解決と、それは鬼の様な顔で無理やり飲まされて2丁のサイコ銃を作製するユウゾーであった。


「もう飲めん 気持ちが悪い」


敢え無くベットに転がり込むが食事の準備はまだかとのマーラからの声がかかり、止む無く必死の思いで動き出すユウゾーを流石に見かねてミューとミーアが手伝い始める。





その後二日間は全員にて狩りに参加、無論皆新型銃のテストと慣れを目的にしている。

それぞれが手応えを感じて満足いく結果となったようだ。

従来の銃は予備としてそれぞれの袋に管理する事となる。


レベルアップして三日目にユウゾーは朝から魔法袋の複写を手掛けていた。

一回目の複写で3.5トン用の袋が出来る。

これをベースにして更に2.5トン用の魔法袋を予備も含め5ヶ作製する。


無論またマナポーションのお世話になる事は決定事項だ。

妻達に配布すると余っている袋は回収した。


今までは600キロ用の袋を人によっては3個も使用していたが、予備の袋を1個だけ持たせて他は回収させてもらう。


今後の売却を考えると旧袋が中心になるからな。

新袋は絶対に死人?が出る騒ぎになる筈だ…。


そうそう忘れていた、容量が5トンに変化しただけではなく、保存期間も30→50日に延びたので当然新袋にも反映されている。

皆に配布した袋は最大25日間の保存が可能になっている。


おい そこの馬鹿エルフ。お菓子保存が頭に浮かんでいるな?まぁいいか…。


最後に半径5メートル回収…いや皆のは2.5メートルか、この件だけはくれぐれも他の目にふれぬよう御願いする。


おい 早速部屋中に手持ちの魔石を投げて練習開始かい?


皆の楽しそうな姿を見ていると何も言えんな…。

これはうまく活用すれば手間がかなり楽になるからな。





更に2日ほど経過した昼下がりに一級冒険者のアターシャさんが訪問して来た。

ギルマスの代理として、第三次攻略隊の正式日取りが決定したので、その報告との事。


今から一週間後に日程は決定して最終準備にギルマスは飛びまくっているらしい。

首都から一組増えて3組が派遣される、追加される一組はアターシャさんと同じく一級冒険者のリーダーが来るらしい。


オレオンからも3組のパーティ参加となる。

其の中の2パーティは前回参加組で、1組が初参加。

ユウゾー達はギルマスとの話合いで別枠参加で、基本補給部隊の警護役と表向きはなる。


更に言うなら出発や帰還時にも参加しない。

ダンジョン前に現地集合及び現地解散となる。


アターシャにはこれがどうにも納得出来なかった。

それなりの力があるパーティ、いやギルマスによるとオレオンではトップクラスのパーティの力があると断言している。

そんなパーティが名誉をあえて捨てている事に疑念を抱いていた。


冒険者は名を売ってなんぼの世界だ。

新ダンジョンの攻略隊など名誉の塊で、どの地に行っても一目置かれる立場だ。事実アターシャも名を売るためにこれまでどれだけ無茶なクエストを積み上げてきたのか…。


まだ歳若いこの男の真意が読めずに、何度となく護衛役の本意を尋ねてもギルマスも本人も それで問題ない。自分等が活躍する時が無いことはよい事だと 笑っている。


解せない……。アターシャには理解できないパーティであった。






出発を明日に控えてギルド内は大騒ぎの最中である。

そんなギルドを昼過ぎに旅姿の5人組がギルマスと面談中であった。

ユウゾー達が先発隊として先にひっそりと移動する為だ。


「では現地で」


「すまんが宜しく頼む」


ギルマスが軽く頭をさげてユウゾー達を見送る。


「師匠。何故にあの者達は…」


「アターシャ何度も言わせるな。その内理由が分かる」


それ以上の会話を拒絶して明日の最終確認に向けて書類の山を整理し始めた。

その様子を暫く眺めていたアターシャも頭を軽く振って部屋からでていく。

それを待っていたかのようにアターシャに声をかけた冒険者がいた。


「おい姐さん 随分湿気た顔をしているな」


その声に反応してアターシャは振り返る。


「ブルーか 明日の準備は終わったのか?」


ブルーことブルッセは首都からのもう一人の一級冒険者で今回初参加になる。


「ふん 食料・医薬品等はギルド持ち。この身一つで直様移動できるからな」


専用のポーターもいるし普段からよく使う物は魔法袋にいれてある。

何の憂いもないと笑い出す。


「ダンジョン内で混乱になり皆バラバラになる可能性もあるぞ」


「そんな駆け出しと一緒にするな。最低限の備えは当たり前だ。それより少し付き合え。新ダンジョンについてもう少し情報を知りたい」


それでは下の食堂に移動するかと二人は動き出す。




其の頃ユウゾー達は街中の慌ただしさに紛れ込むかの様に正門から外に移動していた。


「おお ようやく雰囲気がのんびりしてきたな」


マーラが大きく歩きながら背伸びをした。他の皆もそれぞれが頷きあう。


「今日は何処で野営しようかな?」


「どこでも良い。そう言えば先に小さな村がなかったか?」


ユウゾーの問い掛けにニーナが答えた。


「確か数時間歩けば着く距離だったような…」


「ふむ 丁度良い。そこに決定だ」


5名は夏本番が近づき汗をかかぬようにゆっくりと歩みを始めた。





村に到着して村長に許可を得て広場の片隅に大型テントを設置した。

村の中も夕方の食事の準備等で少し慌ただしい。

子供達の姿も見えないな、もう家に入って手伝いかな。


簡易トイレと風呂場も目立たないように設置する。

一日の終りに風呂は皆の楽しみの一つだ。




夕食後の一時 ユウゾーは例のごとくお菓子タイムに夢中な女性陣と離れて、プレート板の気になる項目を念入りに調べていた。


実は妻達の限界値上昇が止まったのだ。

これはこれである意味ホッとするのだが、原因がわからないといつ別の形で何かが起こるとも限らないからな。


詳しく言うなら皆が同じく限界値+5の状態になっている。

考えれば凄い事だよね。ミーアが38になりマーラは何と46に限界値が上がっていた。

これは将来のオサ候補だよね…。

本人はそうかと ケロリとしているのだが。


 うん これは何だ?


項目に何度か検索を懸けても反応せず、つい苛立って指で何度も連続タップをした時に表示がいきなり変わったのだ。


 これ もしかして隠しモード?


恐る恐る内容確認を始めたユウゾーは書かれている内容を見て唖然とした。



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