表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
右手にサイコガンを持つ男  作者: 西南の風
7/281

07 いざ 改造

新居に移り魔物達からの襲撃に怯える事を危惧しなくなったユウゾーは、久しぶりに安心した夜を迎え、穏やかな眠りについていた。

その眠りを待ちかねた様に、交信作業を営む女神がいた。


(夜分遅く失礼します。天上界の使い神ヴィナスです。前回同様意識だけを此方に向けて頂きますようお願いします。)


(あっ、お久し振りです。女神さま。)


(夜間の訪問申し訳ありませんが、ユウゾー様に再度のお詫びとお願いがあり訪問させて頂きました。)


(はい? それは構いませんが、どの様な事でしょうか?)


女神はステータス板のバグの件と、原因追求の為今夜一晩ステータス板を借用したいとの申し入れがあった。

その際今回の件に関わったと思われる人物?の話になると、前回以上の激しい呪詛口調が辺り一面に黒い霧のように流れ込み、ユウゾーは逃げ出したい誘惑に必死で耐えるしか手がなかった。


(わ、わかりました。一晩で戻ってくるなら当方何も問題なしです。)

会話を早期に打ち切りたい思いのユウゾーは、ようよう口を開いて貸し出しの容認を女神様に伝えた。


終わりの挨拶をつつがなく相互が交わした後に、前回同様交信が切れる間際の女神様の呟きが聞きたくないのに、脳内に入り込んできた。


(さて、あの馬鹿をどの様に痛ぶりましょうか。今度と言う今度は……プツン!)


ヘパフラスコ様絶対逃げたほうがいいですよ。ご冥福をお祈りします。南無…。






本日も快晴で気も晴れ晴れと最高の一日となりそうだ。

この数日頭を悩ましていた、個人レベルの上昇の仕組みが判明する。

ステータス板のレベル項目を押している間、別枠に表示が出るようになった。


その表示がこれ (41/100) だ。


何のことか分からない? 実はレベルアップに必要な魔物の数です。

次のレベルアップまで100体の討伐数が必要になり、現在41体討伐完了との事。

残りが59体ですね。 結構大変だ。


ラノベ本と現実の違いをひしひしと感じます。


どんな強い魔物でも一体は一体かなと思っていましたが、実は備考欄に換算書の例が記載されていました。


最低点は   ゴブリン・スライム・角兎等 各1点


同じゴブリンでも   ゴブリンソルジャー  5点

            ゴブリンジェネラル 10点

            ゴブリン キング  15点  等々


そして最高点は    ドラゴン系     300点 !!!


やはり存在するんだね伝説の怪物が・・・・・・。


でも意外と点数低めでは? ドラゴン倒してもレベル3しか上がらないよ。


この異世界のルールだから仕方ないけど、なかなか上昇しないように出来ているんだ。 


あっ! 自己限界レベルが低いのも納得がいく。








 ふぅ 昨晩は夜通し作業。お肌の潤いが… 諦めましょう。あの主神が上司の間は。


取り急ぎあのステータス板の複写が終えて、再度バグの見直しで3ケ所の手直し。


約束の時間内にようよう完了しました。


内容の完全なる分析・解明はこれからが勝負。


あの主神が改良したのですから、時間がどれほどかかる事か、、、


しかたありません。人海戦術勝負となりますね。  


誰か手の空いてる下級女神は・・・・ふふふ居りましたねあの二人が。


あの若い二人なら一ケ月ほどは不眠不休を耐えられますわね。


どす黒い霧が部屋を覆い始めていた。




                 ♦





そんな思惑など何も関せず、私はこの二週間狩りに・部屋の追加作業に・保存食作り等に追われていた。


なんせ此所少しづつ寒さが忍び寄って来るのが感じられていた。

魔物の皮を集め革の外装を作り本格的な寒さ対策を開始したところだ。

一人しか居ないのは気楽だが、分業作業は出来ない。


何から何まですべて一人で対応しなければならない。

小型の猪と角兎が頻繁に現れるから問題は無いが、野菜だよな、、、問題は。


森で採取できるが、不味いし量もそれほど多く採れない。

味の問題が一番困っている。飽食日本のお陰で舌が肥えてしまった結果ですな。


おまけに調味料は塩のみ。うん、贅沢は言わないがせめて胡椒があれば・・・。

今真剣に検討中。そうだレベルが2にようやく上がったよ。


さすがに嬉しくてその夜は少し贅沢な料理にしました。

でも半分泣きが入りました。なぜかって?

つぎのレベルアップに必要な討伐数はなんと倍の 200 になりました。


セイント星矢!!!。  ええかげんにせいや。


何となくパターンが読めてきたな、、、


その次のレベルアップに必要な討伐数は当然 300・400のパターンか、倍々の 400・800の嫌なパターンの何方かだな。


少し胃が痛くなってきた・・・・。

     


肝心な話に戻そう。少し遠征をしてみようと思っています。

目的は村か街を探すため。別に人恋しいと言う訳ではない、、、、。  


食料・日用品の入手が出来たらいいなと、ついでに少し会話もしたいなぁと、、。

実は倒した魔物の解体時に魔石らしい物があったんだよね。

袋に貯めていたんだがけっこうな量になっている。


孫娘のラノベ本でも登場して、いいお金になると書いてあった。


いや 期待は・・・少ししかしてないよ。大概本の情報はハズレが多いしな、、、。

でも一回は訪問して金目になる物を確認しないとな。


まだ30年は暮らさないといけないからな。       

あっ、そこらの詳しい話は最初の頃に話したよね。         


そんな訳で近々遠征したいと思っています。

冬が来る前に対応しなければ・・・・。




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ