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右手にサイコガンを持つ男  作者: 西南の風
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62 いざ ミーアとの話し合い


30階層に到達した探索隊が見たのははるか先にエリアボスの部屋と思われる一角を確認したからだ。

予測ではエリアボスは40階層と思っていた。

それがまさかの30階層となった。


ボス戦を行うにはユウゾー達を省く他の冒険者達の疲労が気になり、今晩は安全地帯まで移動し明日挑むことにダンカン氏からの指示が出る。

皆同意して周りの魔物を退治しながら安全地帯まで進みだした。



野営の準備が終わるとこの所通例となりつつあるリーダー会議がユウゾーのテント前にて開催される。

お菓子をつまむダンカン氏や各リーダー達の顔色が今一冴えない感じだ。


「どう思う各リーダー達の意見を聞きたい」


ダンカン氏が口にお菓子を頬張りながら皆を見る。

このエリアも結界は正常に働いているようだ。

皆この様な変則的なダンジョンには困惑している様子が見える。


色々な意見が出るがどれも在り来りな意見の様にユウゾーは感じていた。

マーラが口からお菓子を溢しながらダンカン氏に尋ねた。


「で 明日はエリアボス戦の後はどうするのだ?」


昨日の話し合い時にはこの30階層から折り返して戻る計画であったが、それはあくまで40階層に到着した時に転送システムが無い場合には、食料問題が持ち上がる懸念があったからだ。


今回の様子から判断すると万一40階層に転送システムが無くとも往復をしてこの30階層に戻れば問題が無いように思われる。


「まだこの30階層に転送システムがある最終確認が取れていない現状では何とも言えない。だが今回は皆の安全を考えこれ以上は進むべきではないと判断している」


 無理は禁物と判断しているのだな。それについては同意する。

マーラは うんうん と頷いた。皆も同意を示す。

初めてのダンジョン探索で深追いはしない方が正解だろう。


「ただこのダンジョンの特異性には頭を悩ましているのが正直な所だ」


極端な話しこの30階層に地上への転送システムが今現在あったとしても、明日にはそのシステムが無くなっていても不思議でない気がする とダンカン氏は続けた。


かなりの不信感をこのダンジョンに抱いているのが分かる。

次回これを受けて再度の調査班を繰り出せば良いことだしな。


今回もそれなりの魔石等が回収できた事だし、一旦戻る事には賛成だな。

別に調査隊には一人小金貨5枚、ポーターには小金貨2枚の報酬がでるからそれなりの稼ぎが約束されている。


さて そう決まれば明日はエリアボス戦に挑む事だし早めに解散としよう。

今夜の夜番はユウゾー達と永幸のパーティが担当だな。

美味しい料理でも作ってやるか。


えーと ダンカン氏にも用意しますとも・・。




翌日エリアボス戦が開始される。

予想通りミノタウロスが3体、一際大きいボスがほぼ完全鎧装備の出で立ちにて待機していた。

他の2体も軽装備ながらかなり厚手の金属鎧に覆われている。


何の位の鎧強度があるのか、少し手こずりそうだとユウゾーは考えていた。

両脇の2体は他のパーティに任せて、エリアボスにユウゾー達は集中する。


ミューに足止めの為の顔面攻撃をお願いして、他の4人にて鎧破壊に力を合わせる。

狙いは胸のど真ん中一点に絞る。


攻撃開始だ。ミューが放つ顔面攻撃をボスが両腕をクロスして防御に入った。

今だ 胸がガラ空きだ。4丁のサイコガンが一斉に狙い撃つ。

すざましい衝撃音が響き渡りボスが後ろに倒れ込む。


なれど直様起き上がる素振りが見えた。

鎧は? よし大きく胸の鎧が破損して肉体に焦げたような跡も見られる。

なれどまだ元気だ。鎧のお陰で致命傷にはなっていない。


起き上がり反撃に移る瞬間を狙いミューが顔面を狙い撃った。

顔面にヒット。 思わず両手で顔面を、、。

胸がまた空いた。その胸目掛けサイコガンにて次ぎ次ぎ攻撃され、成すすべなくボスは絶命した。


他の2体は? 1体は2パーティで対応した為ほぼ制圧。手の空いた者がもう一体に応援に向かっているのが目撃された。

うん こうなれば制圧まで時間の問題だな。


やがて部屋は静けさを取り戻しボス戦は完了となる。


魔石やドロップ品の中に魔法の書が出てきた。

魔法の書に関してはギルドで回収する。当初からのお約束事だ。


見ると中級の火の魔法書だ。

人気の高い魔法書だとニーナが囁やく。前回の風の魔導書の初級と2つが出た。

特に火の中級書は高値で売買され金貨5枚 初級書でも金貨1枚分の価値があるらしい。


数名の冒険者が中度の怪我をしたがギルドから配布された薬で全快したようだ。

よかった、無事に全員揃って帰れるのが一番だ。


皆が見守る中光の階段が出現した。

軽い安堵の声が周りから漏れる。また歩いて出口まで移動するのも大変だからな。


ギルドの職員、ポーターと続き冒険者達の最後にユウゾー達が階段を登っていく。

一瞬にしてダンジョン出口近くに転移される。

何者がこんな装置を考えたのか、、便利だからいいか。



ユウゾー達がダンジョン外に出ると皆が小休止状態で寛いでいる。

ダンカン氏は木に背中を預け何やらしきりにメモ書きをしている。

ダンジョンの情報を細かく記載しているのであろう。


ユウゾー達もテーブルセットを作成しお茶にする。

久し振りの太陽の元に清々しい気持ちになり気持ちも和らいでいく。


小一時間程休みをとり、オレオン都市を目指し出発となる。

第一次探索の終了だな。

気を少し張り戻し最後まで怪我なく到着せねば、、、。





その日の野営地にて食事後ののんびりした時を使い、前からの懸念であった案件の話し合いの為にミーアと二人だけの時間を作る。


何か察しているのか少しミーアが緊張しているようだ。


ユウゾーはミューから聞いた話しが間違えがないのかまず確認してみた。

ミーアが皆と話し合った事で相違は無いと言う。


いつ話し合ったのか知らないが、ユウゾーには打診が無い事が不明点だ。

お互いの承認が必要なのは最低限の事だからな。


「うー そうは思ったのだけど皆が反対される可能性が高いから、ぎりぎりまでユウゾーには話さないほうが良いと言う事になったので、、、」


頭が痛い・・絶対にマーラ達の入れ知恵の可能性が高いな。


そうは言っても一つ屋根の下で暮らすことになればユウゾーとて男の端くれ、万が一の可能性になる事も有るかもしれない。

過去酒の勢いで何回か身に覚えがあるユウゾーにとって、こんな可愛い娘はある意味危険でもある。


つまりユウゾーにしてみればミーアは自分の好みのタイプに合致する。

だからこそ万一の場合歯止めがかからぬ可能性がある。

よってそんな状況に置かれた時の自分が怖いのだ。


無論それなりの歳を重ねているので自制出来るとは思ってはいるが確信までは至っていない。

万一の場合ミーアの母に何と詫びれば良いのやら・・。


「えーと 母もその応援していると・・」


はい?? 何と今おっしゃった?

まてよ まさか最初からの出来レースなのか?!


そう言えばミーアが今回同行すると決定した時に当初反対したのはシャルル様とオサの二人だ。

ミランダさんは何方かと言えばミーア寄りだったな。

あからさまな反対はせず、いつの間にか娘の希望に合わせていた…。

反対していた二人もそれほど意思が固いならと意外と簡単に承諾したよな…。


そうか 今更ながら気がつくのが遅すぎたな。

あの三人グルだな。 やられた!


「ユウゾーはその 私みたいな女は好みではないのかな?」


待て! 好みとかとどうかと聞かれればメッチャ好みです。だが、、、。


「そうか ならば問題無いではないか?宜しくたのむ」 


な なにを頼まれたのだ? それにミーアはまだ若い、、、俺より随分年上か?

いや そのとユウゾーは混乱の中にいた。


「こりゃユウゾー! 何をテンパっておる。ミーアが好きか嫌いかはっきり言ってみろ」


突然マーラが参入して来た。

おっと いきなりの登場か。この悪役代官め。


「ミーアを嫁の一人として認めるのか 嫌なのか?」


・・・認めます。


他の二人も飛び出してきた。女4人が喜んで大騒ぎとなる。


他の野営地から何事と皆が顔を見せ、ユウゾー達に注目する事となる。


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