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右手にサイコガンを持つ男  作者: 西南の風
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61 いざ 新ダンジョン 3


20階層のエリアボスとのご対面となる。

予想はしていたが左程強いボスではなかった。

つまりまだまだこのダンジョンは地下に深く続いている事になる。


肝心の転送関係を皆が待っていた。

 おっ 光の階段だ。

皆が安堵の声を上げる。


20階層で引き返すのは少し中途半端だからな。

冒険者としてはギリギリまで粘っていたいのが本音だし、せっさくの新ダンジョンならより奥へ深く探索したくなるのが冒険者魂だ。


兎に角これで30階層まで進む事が出来る。

ならば21階層の探索開始だな。


今回ユウゾー達は当初の配置と同じ4番目を進む。話し合いで1層進むことに先頭が交代する事になった。

各パーティが平等に先頭を任される事になる。


魔石の入手も差が出ないように考えた訳だ。当然最後尾は手持ち無沙汰な状態だが、数パーティの合同なら仕方無い事になる。

焦らず確実に進むのが怪我が少ないからな。


23階層に進み前から2番目になると皆の意気込みが違ってくる。

魔物の対応も多くなりそれに比例して魔石やドロップ品も多くなる。

瞬殺して回収業務を楽しんでいるな。


24階層に入り皆の張り切り様に他のパーティは多少引き気味に感じられた。

何故なんだ? 

順調に駆逐して走り廻っているユウゾーのパーティが一瞬止まった。


 「ミノタウロスだ」


マーラがかなり先にいる魔物数体を見つけ指をさす。

他のパーティもそれを聞いて緊張が走った。

獰猛で怪力自慢そして強靭な肉体と瞬発力。


通常は3等級のパーティ全員で1体を相手にする強敵だ。

それが数体纏まっている。他のパーティ達が緊張するのも当たり前だ。


ユウゾーの元に各パーティのリーダーが集まった。

どのパーティがどのミノタウロスに対応するかの緊急打ち合わせだ。


ユウゾーはマーラ達に視線を送る。

マーラが微かに笑っている。そうか 殺れるんだな。

ユウゾーは一瞬でその笑いの意味を理解した。ならばGOだ!


改めて各リーダー達に我がパーティだけで対応してみる。

手に余れば其の時は支援をお願いしたいと。

各リーダー達は一瞬驚いた顔をしたが、直ぐにユウゾー達のこれまでを考え 出来るかもしれないと納得したようだ。


緊急時には支援に出ると力強い言葉を頂いて、ユウゾー達はミノタウロス目指し駆け出す。

それに反応したのかミノタウロス達も猛烈な速度でユウゾー達を目指し向かってくる。


直ぐに互いの距離が縮まりユウゾー達は迎え撃つ体勢をとる。


「よし!ミンチにしてやれ」


5丁のサイコ銃から連続発射が続き、流石のミノタウロスも各数発を体に受け地に伏すことになった。

その後の一際大きめな魔石とドロップ品に皆が大喜びしながら回収している。


後ろで見ていた探索隊全員が呆れた顔で固まっていた。


その後無事24階層を走破して25階層の安全地帯までの間はミノタウロスの姿はなく、何となくこれより下の階層が気にかかる。悪い感と言うやつだな。


エリアに入るとマーラが不思議そうな顔でユウゾーに伝える。


「ここは結界が正常だ。問題ない」


「そうなのか よく分からんが取り敢えず良かった」


ダンカン氏も隈なくエリア内を調べ 問題なし の結論になったようだ。

念の為入口の防御は柵で固めてみる。

ダンジョンでは何が起きても不思議ではないからな。


野営準備を終わらせ一時の休息タイムをとる。

マーラを見ると今だ合点がいかないのか少し渋い顔をしている。


暫くすると昨日と同じくダンカン氏と各チームのリーダーが集まり、お茶を飲みながらダンジョン内での不審な点等を話し合う。


大きく2つの項目を皆が気に懸けていた。


ミノタウロスの件となぜ安全地帯の結界が元にもどったかに率直な意見を交わす。


ミノタウロスに関してはそもそも単独での襲撃が通常で、3体もの同時襲撃など前例がそうないらしい。

たまたまなら良いが今後も同じ可能性があるなら、このダンジョンの危険度は上級ランクに認定される可能性が高い。


すべては明日の調査次第になる。

恐らくその嫌な予感が当たりそうな気がするが・・。


安全地帯の懸念も今だ不明な点だ。皆が首をひねる。

無論ダンジョンにより最初から安全地帯などないケースもある。


其の様な場所は初級ダンジョンが多く、これまではあまり問題にされていないが、ここの浅い階で結界が弱くそれなりの魔物が出てくると正常な結界力に戻るなど初めてのケースとなる。


「なぁマーラ・ニーナ ダンジョンには意思があるのか?」


ふと ユウゾーは疑問に感じて尋ねてみた。


「正直それに関しては永遠のテーマだ。意思があると主張する者が半分、無いとする者も半分だ。但し我等エルフ族はダンジョンに意思は存在すると信じている」


なる程もしダンジョン自体に何かしらの特異な意思があるのなら、何となくダンジョンの仕組みが少し理解出来た様な気がしたユウゾーであった。


「何か気づいた事があるのか?」


ニーナがユウゾーを覗き込みながら問う。


「現時点ではあくまで推測だから、もう少し考える時間が欲しい」


その後は雑談形式になり、明日下の階に進んだ時に判明するべき事もあるだろうと全員が一致する。

念の為今夜も2名体制の夜番を立て警戒にあたる事で解散となった。



はて ダンカン氏は今夜もここで食事を?

その問いに笑顔で頷き 本来なら朝食も此処で済ませたいが一応立場もあるので とのたもう。

皆が苦笑いしている。




翌日26階層の探索が始まり階の中ほどに到達した時に先峰パーティより大きな声が届く。


「前方にミノタウロス2体発見!」


先峰パーティに次鋒パーティが加わり2パーティにて迎撃体制をとり今まさにに魔物との戦いが始まろうとした時に、3番めのパーティから悲鳴にも似た声で叫び声が上がる。


「左だ!左側面からミノタウロス3体接近中だ!!」


探索隊に大きな動揺が広がり始めた。

ユウゾーは素早く反応し大声を上げた。


「左側面は任せろ。前方の2体に集中しろ!」


後方のまもりを3番目のパーティに任せ、ユウゾー達は左より接近中のミノタウロスに向かっていく。

昨日の嫌な予感が当たりだしたな。ユウゾーは移動しながら舌打ちをした。


前方の2パーティが魔物との戦いが始まった時と同時に、ユウゾー達も交戦状態になる。

各自サイコガンにて足を狙い動きを止めれば後は左程の苦労は無い。

胴体に大きな穴が何箇所か空き、ミノタウロス3体は鎮圧した。


前方に目をやると流石選ばれた冒険者達だ次第にミノタウロスを追い詰めていく。

手を出す必要はないなと判断して魔石の回収に移る。


その後も階層毎に数回のミノタウロスからの襲撃を受けるが撃破して進む。

階層毎に定期的なミノタウロスによる攻撃にユウゾー達も何かを感じていた。

そう 何か意図的なミノタウロスの出現が気になり出したのだ。


何とか都度のミノタウロスの攻撃に対応しながら、ようやく30階層に到達した




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