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右手にサイコガンを持つ男  作者: 西南の風
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57 いざ ラスボス


23階層までは左程の変化もなく、魔物の装備品と武器が良くなった程の違いだがミューが多少手間取るくらいなのだが、マーラに言わせれば普通の冒険者なら二人で対応のレベルをこなしているそうだ。


最初こそ少し時間がかかったが、ミューもそのうちに皆と左程変わらぬペースにて駆逐し始めた。


はて?と 戦いの合間にミューを観察すると大きく2つのパターンで戰っていた。

直接魔物の顔にヒットさせるケースと、体に連続発射して一発目で鎧を大きく粉砕して生身の体に二発目を立て続けに発射して止めをさすやり方だ。


特に後半はほぼ同じ箇所に命中させる必要があるが、苦もなくこなしているように見える。

偶に数匹相手にする時には先に魔物達の足を狙い、動きを止めてから対応している。


なるほど、これからの参考になる。ユウゾーはミューの機転に感心していた。

無いもの強請りでゴネるのは簡単だが、その前に創意工夫がいかに大事か手本を見せてくれている。

あとで褒めてやろう。



24階層にて新手の魔物達の登場だ。

オーガだ。オークジェネラルに匹敵する巨体に鉄の棍棒なる物を持ち3.4体にて襲ってきた。

本来厄介な魔物らしいが、軽装備での登場では的の大きな単なる魔物に過ぎず、かなり大きな魔石を提供してくれる有り難いお客だ。


ただ耐久性はかなりのもので、正確に急所を狙い倒さねば鉄の棍棒の洗礼を受ける。

頑張らねば…。


昼食時間もそこそこに25階層の安全地帯にまで駆逐しながら移動してようやく一息入れる。




「ユウゾー 弾倉マガジンに充電たのむ」


ミューがほぼマガジン内の魔石の魔力量が空の状態だった。

ミューの戦い方はどうしても皆より使用量が多いので仕方ない。

それよりも怪我なく済めばそれが一番だ。


マガジン内の魔石に充電しながらミューが色々工夫して戰っている事を褒めてやる。

かなり照れていたが嬉しそうに笑っていた。


本来このダンジョンは最低でもレベル15が必要とされているが、ミューはまだ14までしかなく単独では入れないレベルだ。

それをサイコガンを操りながら並の上位冒険者も顔負けの戦いぶりは立派の一言だ。


無論ミーアも条件は同じでこの二人は本当に良く頑張っている、と褒めると二人は急に大きく笑い出して  それを言うならユウゾーが一番レベルが低いと 正論をのたもう・・。


聞いていたマーラ達も腹を抱えて、その通りだと笑い声が大きく響く、、、。


・・君たち いつ魔石確認の作業を終えたのかな。



25階層の安全地帯には結局ユウゾー達で貸切状態となり、他を気にすること無く騒がしい一夜が過ぎていった。




26階層からは魔物の主役がオーガに移りだす。

荒ぶれる魔物はオークの比ではない強靭な体と腕力による攻撃力を持つ。

相手の攻撃の前に倒すか、足を止める作戦が必要になる。



「ユウゾー 右方面からもオーガ5体接近中だ」


「了解。 こっちのオーガ達はもう殲滅出来る」


ミューが正確にオーガの足止めをしてくれるお陰で安全圏から魔物を各自撃破していく。

オーガは多少の怪我ではかえって狂ったように突撃してくる。


ユウゾーはガン出力を40%のまま一撃で倒す急所狙いで射撃の精度を上げる実地訓練をこなす。

その間周りの者がフォローをして万一に備える。


この階より攻撃はユウゾ ミーア ミューの三人が主となり行い、残りの二人がフォローする方針に代えていた。

一番の理由は三名の経験値の増加と実戦対応力の強化となる。

残念エルフ達の提案でユウゾー達は順調にレベル上げに向け奮闘している。


 絶対早めにレベル10まで上げさせ、新サイコ銃を狙っているな・・。


ユウゾーは今回の作戦に関し何となくあの二人の思惑ありと感じていたが、結果的に自分の技量向上につながる為に何も言わず彼女等の指示に従う。


28.29階層は更にオーガ達の鎧装備は良いものに代わり、ミーアも二度撃ちにせねば素直に倒せない状況になってきた。

一体に時間を費やせば他の魔物が迫ってくるので、正確にしかも素早く対応するのが求められる。


それぞれが一段階技量を上げて最終30階層に到着した。


「さて ラスボス退治だな」


5名は最終準備を終えダンジョン主に挑戦するべき歩を進める。




「何だ随分と魔物が固めているな」


ダンジョン主に挑む前に三つの門の前には各門毎に金属槍を手に持つ魔物が5体、大刀を持つオーガが15体の布陣でユウゾー達を待ち構えていた。


計60体のオーガ退治の開始となる。

まず第一門の20体が一斉にユウゾー達を襲いかかってくる。


ユウゾーはサイコ銃を出力アップにするとゆっくりとオーガ達に銃口を向けた。


5名によるサイコ銃の乱射が一息つくと、辺りはオーガ達の死体で埋まり、やがて光の渦の中大きな魔石と宝石類のドロップ品を残し消え失せていく。


「さあ 次の門だ」


魔石とドロップ品を集め、第二の門 第三の門 と進み。

ようやくボスの待つ最終地に到着した。


オーガが5体 されど真ん中の1体がひときわ大きなジャイアントオーガがいた。

5体とも完全装備の重鎧に身を守り2メートルはある大刀を備えている。


「一人一体だな。俺はボスを撃つ。他は一人一殺だ いくぞ」


全員が声を上げて魔物達に突撃した。

激しい戦いはやがて終末を迎えて辺りは静けさを取り戻した。

魔石とドロップ品の中に魔法の書を残して光の渦も消えていく。


魔法の書は中級の書で該当者がユウゾーとミーアがいたが、ミーアが是非にと希望するので彼女に譲る事で決まる。

なぜミーアがこの書に拘ったのかは後日ユウゾーも知ることになる。


「さて今回もかなりの魔石とドロップ品が集まった事だし帰るとするか」


光の階段にて皆が意気揚々と引き上げる。

今回は当初の予定より順調に進み、一回の攻略ですべて終わらせる事が出来た。

後は暫くのんびり出来るかなとユウゾーは考えていたが、オレオンに帰ると直ぐに次の冒険が始まることになるとは、まだ誰も考えているはずもなかった。


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