47 いざ 初級ダンジョン 2
食事の後のお菓子が定番になりつつある。
よく食べるメンバーとユウゾーは感心する。
ミューがお菓子を頬張りながらユウゾーに問い掛けた。お行儀が悪いぞ。
「なぁ ユウゾー、俺も皆の持っている魔法銃を持たせてくれないか?」
魔法銃?そうか当初ミューにはサイコガンを知られたくなくて新型の魔法銃と説明したな。
ふむ 確かに才能があれば一人先に行く斥候役に心強い武器になるな。
まずは思念力を調べてみるか。ユウゾーの銃を握らせて鑑定の書で確認してみる。
おっ レベルがあれから一つ上がって12になっているな。
肝心の思念力は… 105 かギリギリセーフかな?
ガンの複写品は60% 落ちになるから最低 100あれば経験上いけるはずだ。
計算上ミューは50%で使えば弓矢と同等以上の威力になる筈だ。60%だとその倍の威力が出る。
ならば皆より威力が落ちるがレベルが上がれば問題も解決するだろう。
一応ミューに現状の状況を説明し皆より少し威力の落ちる事を理解してもらい、それでよければ提供するがどうだと確認する。
実は問題が一つある、ミューは魔力量が少ない。魔石に一回充電?するとほぼ空になる状態だ。
そこはユウゾーなり無駄に?魔力量が多い例の2名が協力すれば良い。
もう一つ手があるな、前のダンジョンで感じていたが大量の魔物に対応して予備のマガジンを持たせる方法だ。
戦闘途中で魔力の充填作業は出来るだけ避けたい。
予備が有るなら差し替えだけの手間で済む。 うん これは是非採用すべき事項だな。
大した魔力も必要とせず作成出来るだろう。魔石は倒せばそこら中にあるからな。
よし これで選択肢が増えた。予備のマガジンを持たせ、尚且最悪はゴブリンクラスの魔石なら10個程度マガジンに入れ替えればそれなりに稼働する筈だ…。
よい方法だ ユウゾーは一人で納得していた。
ミューが何か不思議そうな顔でユウゾーを見ているのを気がつく。
ごほん では作成するからしばし待て。 ミューが期待の顔に変わる。
大量のMP消費の末に複写銃が完成する。少しフラフラするが問題ない。
後は取り扱い説明だな。これはミーアに任せてみる。
何も手抜きではない。他人に説明する事は自分の理解力がどれ程あるかの確認になる為だ。
足りなければユウゾーがフォローすれば良い。
一通りミーアが説明を終わり、後は実際の実技になる。此処までは完璧だ。
一旦安全地帯から出て魔物を相手に銃を使ってみる。
ユウゾーも一緒に同行して三人でエリア外に出た。
最初にスライム系を発見したのでまずは出力40にて試し打ちとなる。
おう なかなかの威力かな。次はコボルト系が来た。
ふむ 急所に当てないとまだ向かって来ようとしている。かなり動きが悪くはなったが…。
続けて発射して止めが刺せた。
もう一匹コボルトだ。出力を50に変更させ撃たせる。
お見事弾け飛んだ。十分な威力だな。思ったより威力が出ている気がする。
明日下の階の魔物で最終確認かな?
この後はミーアに任せ私は引き上げる。ミューはまだ撃ちたいだろうからヨロシク。
弓が上手なのは上達が早いな、応用力が似ているからかな。
しばし寛いでいるとミーア達が笑って帰ってきた。
ミューも嬉しそうだ手応えを感じたのだろう。ご苦労さま。
どれ魔石に充電をしてやろう。明日からたっぷり使えるように…。
それと良い次いでだ、皆を集めて正式に各自の銃の持ち主になってもらう。
いままで使用者はフリーモードにしてあった。
誰が触っても使用できたがこれからは各自の銃は本人以外使用できなくなる。
一層の愛着が銃に沸くのでは?
一部のエルフがどうでも良いと呟くが無視だ。
さて少し遅くなったが明日に備えて寝る事にしよう。
明日魔力が完全回復したら予備のマガジン作りだな…。
朝早劣化版創造魔法でマガジン作りを開始してみた。
今日の朝食当番はミューが担当なので手が空いている。
創造魔法は魔力をかなり使うが今回は単純な構造の為割と少なめの消費で済んでいる。
それに部材は鉄のインゴットがある。
元々の部材とは違うが十分な代替品となる。
取りあえず3個作って魔力が半分以下になったので後は次回だ。
それぞれに魔石を組み込み寝坊助エルフが近くに来たので、無理やり充電?をさせる。
一つをマーラに手伝いのお礼に優先的に持たせた。
もう一つはミューに予備として、最後の一つをミーアが今回の主役だから持たせた。
後は今日の夕方でも作成しよう。
さあ 朝御飯だ。今日も頑張ろう!
エリアボスはゴブリンソルジャー。
正直ミューとミーアでサイコガン数発にて終了となる。
残念ながらをドロップ品はなし。
大きめの魔石だけが残った。
ここのダンジョンは宝石のドロップ品もないから少し寂しい…。
さあ 下に移動だ。
ここで一つ困ったことが…。
斥候役のミューが先に進んでは発見した魔物を一人で次々に退治していく。
サイコガンに慣れる為にしばし様子を見る事で皆が納得。
でもミーアがウズウズしている様子。そこでミーアも先に進ませミューと協力させる事になる。
遅れてユウゾー達が進む。
まだ強い魔物も出てきそうもないし、出たらその時に手助けに入ろうとしたら何時になってもその気配がなく、先頭の二人は楽しげに順調に経験値をあげていく。
初級ダンジョンはこんなものなんだろうね。
そして最終20階に到着。
ボス部屋に入るとゴブリンジェネラルと両脇にソルジャーの3体が腕組しながら待っていた。
しかし最大出力にしたサイコガンの敵ではなく、両脇は一発にて仕留め、ジェネラルはミーアとミューが互いに協力して呆気なく倒す結末。
当然またしてもユウゾー達の出番はなし。
倒した後には大きめの魔石3つとドロップ本が残っていた。
その周りで飛び跳ねて喜び踊っている二人の姿があった。
ドロップ本は初級の風魔法… 微妙だな。
エルフは3人共持っているしミューは才能がなかった。
話し合いの結果売品となる。
さて光の階段から外に出ますか…。
外はもうすぐ夕闇が迫ってくる時間帯であった。
数組の冒険者達が野営をおこなっている。
邪魔にならない場所に移動し野営の準備だ。
料理をミーアとミューに任せ、テントと風呂場・簡易トイレをユウゾーが担当。
他の二人はゆったりと間食時間? 止めなさい、ご飯が入らなくなるぞ。




