04 いざ 再森林 2
初投稿です
のんびり書き上げていく予定です。基本私の趣味で書いてます。
波長のあう方お読み下さい。
ステータス板を呼び出し生活魔法の項目を確認する。
おっ! Lv.0→Lv.1に変化している。予測通りだな。
他のスキルも変化可能な項目はどんどん変えていこう。
通常人のスキルは経験を重ねて自然発生型に付与されるケースが多いのだが、私のスキルはやや状況が違うらしいのだ。
スキルを付与してくれたのはヘパフラスコ神様だが、あの神様は天上界でも上位に位置する神様らしく、彼独自のスキルを付与する事が出来るとの事だ。
そしてそのスキルの成長過程も通常のスキルと大きく異なっているとの事だ。
その弊害?によるスキルの付与は過去にかなり問題も発生するケースがあり、基本的には天上界ではヘパフラスコ様がスキルを付与するのは禁止に近い事項らしい。
(参考 ヴィナス神様 談)
今はLv.1に上げられる事項はすべて上げておく必要があるのだ。何故かと言うと前にも述べたとおり上がり方に独自のルールがあるのだ。
無論ヘパフラスコ神様流である…。
魔法袋 現れよ!
その言葉に反応して光の粒が集まり形を形成する。
よし、これで魔法袋のスキルレベルが上がった。
ご彗眼の通り世に出回っている魔法袋とは一味違う仕様になっている。
ヘパフラスコ様作成の成長する魔法袋だ…。
なんか多少の不安を感じているのは内緒だ。
ゴホン、それよりもこの袋の中身に重要な物が入っている筈だ。
ヘパフラスコ様作成の武器である。
不安と期待が入り混じった状態で私は袋にそっと手を添えた。
おお!? 袋の内容が自動的に頭に浮かんでくる。
保存食一週間分・銀貨数枚・魔法の水筒・着替え一式・お守札?・武器1丁。
あった! 武器に意識を移し、一声発する。
武器よ い出よ!!
慣れたら言葉は要らないらしいです…。
それは唐突に目の前に現れた。
おお、これがヘパフラスコ神様お手製の武器!?
ガンベルトも同時に添付されました。
地球の拳銃に似た外見ではあるが、多少ゴツゴツして不格好かな……。
うん、見方によれば愛着が湧いてくるかも。
そんな事より大事なのは中身です。
早速武器の性能チエックです。
武器の取説はステータス板の検索一覧から参照しました。
ガンベルトを腰にセットして銃を引き出して細部の仕様を確認作業。
いきなりバンバンと試し打ちするほどガキではないよ。
剣や槍などは素人がいきなり扱える物ではない。
スキル頼りもよいがそれなりに鍛錬と経験が必要になる。
誰か手解きが可能な人がいれば良いが、異世界に当初一人で生活することは折り込み済だ。
ならば比較的簡単にそこそこの慣れで効果大の武器を検討した結果、拳銃を選んでみた。
ここでまたまた嬉しい誤算。
ヘパフラスコ様が新型の銃を独自開発し、その銃を誰かに使わせて色々改良も検討している最中に、私からの銃使用の提案があったのだ。
二人の思惑が一致し、ヘパフラスコ式銃の贈答と相成った次第です。
この銃には弾丸が必要ない。
いや正確にはそれに代わるものがある。
私のスキルを参照していただきたいのだが、思念力だ。
別名、念動力ともサイコとも呼ばれる。
この世界には魔法銃と呼ばれる物も実存する。
それなりに世の中に出回った時期があったのだが、その威力や使い勝手が今一の為か、急速に廃れてしまった経緯がある。
無論このヘパフラスコ式銃も(略式で今後サイコガンと呼ぶ)試作品に近い存在だ。
何か改良要望があれば、ヘパフラスコ様に報告し改良可能であればお願いする予定だ。
このサイコガンの詳細を纏めてみる。
①有効距離はさほどでもない。(通常のハンドガンとほぼ同等。)
②各種起動に関し若干の魔力を都度必要とする。
(一発の発射にMP1相当を消費。)
③魔力の充電?機能がある。(上記の対策に魔石を有効活用)
④連続発射数は最大200回以上可能。(威力によって変化。)
⑤表示部が残回数に応じて色が変化。(三色モードで対応。)
⑥最大出力値は当面上限を設定。(気絶する可能性大のため。)
⑦通常出力値は任意に変更可能。(出力切替モードあり。)
⑧メンテナンスはほぼ必要ない。(火薬類は使用しないため。)
⑨使用者認定確認モードあり。(変更可能。)
⑩紛失時持ち主に自動回帰システムあり。(便利グッズ。)
⑪各種付属品等検討中。(是非早めの検討を。)
以上かな。
さて、銃の特訓開始を始めよう。
基本的な操作方法の注意点は一般の銃と大差ない。
えっ? 海外で銃を触った事などないよ。
普通の男の子ならば基本的な操作法は雑誌等、興味で学習するよね?
子供時代から基本 塾の勉強一筋?? 知らんがな。
装備したガンベルトから銃を抜くと、両手でまずは構える。基本です。
右側面にある安全装置のスライドを横にずらす。
すると後部にある液晶?もどきが点灯する。
もどき全体の色は緑色に点灯している。
もどきの全体表示色は 残回数100~50% が 緑色に点灯。
残回数 49~10% が 黄色に点灯。
残回数 10% 以下が 赤色に点灯する。
ただそんなに明るさは感じない。夜間対応なのかな?
表示には中央に太めの黒字で30と書かれている、数字の隣に小さく%と書かれているので、サイコ出力30%との意味であろう。
液晶もどきの右端を軽くタップする。 数字が40に変わる。
もう一回タップする。 数字が50に変わる 続けてもう一回 60に変わる。
それ以上は何度タップしても変化がない。 最高値60%だな。
液晶もどきの左端を軽くタップする。 数字が50に変わる。 40 30と変化し、それ以下は変化なし。 最低値30%確定。
つまり今現在はサイコ出力30~60%が可変域という設定だ。
目の前5メートル先、木の幹を狙い静かにトリガーを引き絞る。
軽いショックを伴い発射される。
幹の中央部狙いだが、幹の左端が削れて木の破片が飛び散る。
続けて幹の中央部狙いでトリガーを引く。
狙いの場所より大きく外れる。
さらに撃つ 撃つ 撃つ!
それなりの範囲に命中範囲が収まり始めたのは30発前後を消費した後。
おいおい、火薬爆破のショックに比べ、無きに等しい状態でこの命中率かい。
気を引き締めないといけないな。 深くため息がでる。
命中跡がわかりにくくなってきたので、別の木に的を絞る。
その前に幹に創造魔法で作ったナイフで直径20cmと40cmの二重丸を描く。
このナイフ作成で魔力を100程失う。
さて、作業開始だ。
距離を先程の倍、10m程とる。 3回連続発射を試みる。
ゲッ バラけが酷い。 とたんに精度が低下。
何とか二重丸内に入り始めたのはさらに50発が必要であった。
休憩 しばし休憩タイムとする。
因みにサイコガンの出力を10% 上げると 10%分上がるのではなく、約倍の威力になる感じです。これはヘパフラスコ様に尋ねて見るのが正解かな。
魔法袋から魔法の水筒を取り出し、水分補給と保存食で腹を満たす。
こんな腕前では狩りはまだ早い。 明日も特訓だな。
流れる汗を手のひらで拭いながら再度深い溜息をつく。
本格的な狩りは更に2日間の時間が必要であった。
その日は突然に来た。
昼間の特訓で距離は20mまで離し、そこそこの結果を出すまでに成長していた。
昼の疲れで早めに木の枝にある簡易寝床で眠りについていた私ではあるのだが、夜中におかしな気配を感じ、うっすらと目を開けると森の奥から何かが此方に向けて歩いて来る気配がする。
次第に寝起きからはっきりと意識が戻りつつある頭で暗闇を凝視していると、小柄な二足歩行と思われる動物の投影が次第に確認された。
やばい、魔物かな!?
すぐさま臨戦体制に移る。サイコガンの状態確認から始まり、木の上から射撃に向く足場の確認等を終えた私は静かに魔物の動向、特にできるだけ正確な数の把握に努めた。
数は力だ。甘く見ているととんでもない事になるだろう。
息を潜めじっと目を凝らし全身で気配を感じる努力を行う。
数は3体だろうか、魔物にもよるが対応できない数ではない。
ただ本当にこの3体だけか?
まさかこの3体は斥候で、後方から本体がゾロゾロなんて御免だ!
ギャ ギャ ギャギャ あっ、この声覚えがある。
昨日食べられる野草がないか、森の奥に踏み込んでいた時、大きな声が突然上がり慌てて近くの繁みに私は隠れこんだ。
そんな私の目の前10数メートル先を130cmばかりの緑色の物体が走って通り過ぎた。
醜悪な顔と体型が目についた。
その緑の物体が発した声がまさにこの声であった。
おそらくあの時は獲物を見つけて追跡途中だったと思う。
その為に獲物に目が向いて私への発見が遅れ、逆に私のほうが先に隠れる事が出来たのは幸いだ。
そう、あいつの名はゴブリン。森の嫌われ者だ。
気を再度引き締める。かなり此方に近づいている。
もう30mを切っているかな。
………残り20mだな。
そこで彼らの歩みが一旦止まった。
うん、警戒しているのかな。
3体は急に集まりだし、草の生えてる一方向に注意が向いている。
何だろう、彼処に何があるんだろうか?
あっ、閃いた。あそこは私の簡易トイレだ!!
穴を掘り毎回使用時には処理として砂をかけているが、結構雑な対応だった気がする。もしかして私の体臭が漏れて臭うのか。
案の定ゴブリン達が3体頭を寄せて穴の中の匂いを嗅ぎ始めた。
勘弁して下さい! 恥ずかしいから止めてくれ!
一通り匂いを嗅いで納得したのか?奴らはゆっくりと此方に向け歩みを再開した。
………15m。どうする、この距離なら問題ないと思う。
後ろの後続はいないと思われる。
やるか! サイコガンの最終確認をして狙いを定める。
3体のゴブリンの武器を見定める。
2体は棍棒系統 一体は手作りの槍だ。
よし、槍のゴブリンを第一目標とする。静かにトリガーを引く。
バコンという激突音を残しゴブリンの頭半分が吹き飛んだ。
すかさず隣のトトロではなく、ゴブリンの胸を目標に定める。
突然の事で何が起きたかゴブリンは判断が止まっている様だ。
ドコン、じょぅカエルではなく鈍い音と共にゴブリンの胸に大きな穴が開く。
流石に3体目のゴブリンは反応をしめす。
慌ててその場から逃走を開始。 逃がすものか! 背中に向けて引き金を引く。
首の周囲に命中! 首が千切れ斜め向こうに飛んでいきました……。
指摘されるまでもなく、完全にオーバーキルでした。
仕方ないと思います。初めての戦闘、ましてサイコガンの威力も良く分からない状態では万一に備え、威力を大きめにするのが人の常。
次回はこれを参考にゴブリンは50%→30%で、、いやしばらくは射撃になれるまでは40% で 、、、お願いします。
拙い私の文面の小説を評価して頂き、誠に有難うございます。