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右手にサイコガンを持つ男  作者: 西南の風
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30 いざ 開拓村

少し短めです。明日頑張ります。


 遅い朝食を食べる。横にはニーナがべっとり…

 他のエルフ達からの冷ややかな視線を浴びながら、いたたまれぬユウゾーである。


 わ 話題を…  そうだ今日の予定を聞いてみよう。

 …ギルドと買い物。  そうね。言葉にかなりの棘が…。


 食事を至急終わらせ一旦部屋に駆け込むと、しっかり鍵をかけ一息。


 おかしい…  ここ最近の乱れようは尋常ではない。何とかせねば。

 そんな時ドアが遠慮がちにノック。


 誰だ? こんなノックの仕方するのは。

 恐る恐る確認するとライラさんみたい。大丈夫だよな…


 ドアを開け。中に入ってもらい、椅子を勧める。

 妊婦さんだからね、母体第一。無理は絶対ダメだからね。


 唐突に頭を下げ、仲間の失礼を詫びる事から始まった。

 いや ライラさんには謝ってもらう理由がない。あるのはあの馬鹿リーダーを筆頭に他のエルフ共だ。 


 ライラさんによるとマーラを始め、あんな燥いでいる姿はここ百年見たことがなく、随分ユウゾーさんに懐いている様子でライラさん自体も戸惑っていると…。


 そうかな? 言われれば当初数日は威厳があったかな? と思い出すが、いつの間にかあのペースだったのでそれが当たり前になっていたな。


 まあ それはそれとしてあの直情型の行動は何とかならないか。

 最終的な腕力は残念ながら向こうが上だ。

 男として非常に遺憾ながらどうしようもない。


 まだ先方が魅力に欠けていればまだしも、黙ってお澄ましすればコロリと一撃だ。

 ぶつぶつとあれこれ考えていた事が口に出ていた様で、ライラさんは苦笑いしながら その点は  充分に言い聞かせますので、決して嫌わないで下さい。 と重ねて頭を下げた。


 関係の無いライラさんにこれ以上に頭を下げさすのもどうかと思い、一応の決着となった。

 ライラさんはドアが閉まるまで何度もお辞儀をして、無礼を詫びた。

 そうドアが閉まるまでは、、、くるりとライラは向きを変えた時その右手はギュッとガッツポーズをとっていた。そして小さく一言。


  やったぜ。ちょろい。  

  エルフはエルフであった…。





 昼近くにギルドに訪問すると、ユウゾー達の到着を待ち構えていたみたいに職員が対応に出てきた。

 報酬とは別にギルマスが詳細を聞きたいとの事だ。


 そう言えば昨日はそれらしき人は見かけなかったな。

 あれ? なんか忘れてないか。ユウゾーはいやな予感がした。


 

 「おう 気楽にしてくれ。で ユウゾーはお前でよいのか?」


 完全な筋肉派の中年女性だ。

 これまた癖の強そうなギルマスだと警戒心を強くしながら頷いた。


 「で 俺宛に何か頼まれてはいないか?」

 「ですよね・・」 

 

 ユウゾーは一通の手紙をそっと差し出した。

 開拓村のギルマスからオレオンのギルマスに必ず渡せと念を押された手紙だ。

 少し時期がズレたが渡したぞ。

 

 軽い溜息をつきながら手紙を読み出し、みるみる顔色が変わりだす。

 読み終わると暫し頭を片手で抱え深い溜息が出る。


 「また厄介な事を俺に押し付けて、あの方は変わらんな」


 ユウゾーを軽く睨みつけると言葉を続けた。


 「この街にいる間は俺の監視下と思ってくれ。何かあれば支援する」

 

 えーと 有り難いのですが、もうすぐ戻ります…。


 「戻る? 何処に行くつもりだ。半年は滞在するのでは?」

 

えーと 一旦開拓村に戻り、その後横に居る者達の村にヤボ用がありますので、それが終わったらまた此方にお邪魔するかな?

 ユウゾーはなるべくボカして伝えた。

 

 「なんだ その疑問詞は?」

 「つまり その後は未定ですね」


 しばし考えこんだギルマスは、


 「…わかった。但しエルフの村に行く前に必ずキリアーナ様に会って報告しろ。そしてこの都市に戻ってきたら必ず一番に俺に会いに来い。ではダンジョンの件だが・・」


キリアーナって開拓村のギルマスだったな?

ユウゾーの代わりにマーラが詳細にギルマスとダンジョンにての活動期の報告を行っているので、ユウゾーは暇を持て余した。

やがて10階までの安全と魔物の暴走にも現状況問題無しと判断したようだ。


 「了解だ! 手間をかけた、ギルドより少しだが情報料を乗せておく。受付で用意してあるので、受け取ってくれ」


 エルフの耳がピクピク動く。喜怒哀楽が判断しやすい耳だ。


受付に戻るとすぐさま今回の部材価格の説明があり、情報料の百万とあわせて1180万ゼニーの金額を受け取る。

ユウゾーに1/4を支払うとマーラから提案されたが断わり、端数の80万だけ受け取る。元々今回は初心者講義のクリア狙いだし、残はライラとエルフの各村へのお祝いと手土産代にしてもらう。


 3人の耳が激しく動く。 うむ 喜んでもらえたようだ。


遅い昼飯を終え、商業区に入り早速食料品や日用品の買い出しが始まる、次から次に大量の大人買いが始まり魔法袋もすぐに満杯の状態となり、エルフ達は何か訴える目でユウゾーに集中する。


溜息と共にユウゾーは新品の袋を3ケ取り出しエルフに差しだす。

意気揚々と彼女等は新規購入に走り出す。

第一次買い出しは夕方で完了し二人が待っている宿屋にもどるのであった。



その夜はライラさんからのお達しが合った為か久しぶりに独り寝を満喫した夜であった。

翌日の午前は前日買えなかった品の買い込みに追われ、遅い昼食を終えた一行はようやくホッと落ち着いたおやつタイムを迎えている。


残ったお金を5人のエルフ均等に分けると、一人あたり約百万ゼニーになり、嬉しそうに各自の魔法袋に仕舞い込んだ。

第二村のニーアだけが2つの袋を抱えていたが、裏技の一つに纏める方法を教えるととても感謝される。2つの袋を下げていると少し目立つからな。


オレオン都市最後の夜を皆それぞれの過ごし方で一夜明ける。

帰省のため早めに起床しユウゾーを起こして出発の時となる。


馬車は一行6名の他2名の冒険者風の計8名がお客で護衛が3名、つまり全員が冒険者関連と言う珍しい道中となる。


すぐに気心が判る仲間意識が芽生え、道中は大賑わいで魔物も恐れて?襲撃はコボルトの数回で護衛も楽な5日間であった。


夜は勿論ユウゾーの完全防護で一度も寝不足になることもなく、食事は夕食に関してユウゾーの振る舞いによる美味しい料理に皆大感謝の日々となる。


エルフ達の唯一の不満は温かい風呂に入れない事だ。さすがに周りの目がある。これは勘弁してもらうしか無かったよ。





やがて馬車は見慣れた大森林に入り込み、エルフ達にとっては久しぶりの懐かしい森に皆ようよう帰ってきたと喜びに満ちていた。



そして開拓村の門が一行を迎えてくれた。



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