192 いざ 援軍到着?
遅れました 投稿します。
姫さんの付き人3名にもサイコ銃の貸し出しを認めた。
これで姫さんを守る防御面も強化出来るだろう。
今晩中に何丁かのサイコ銃を作らねば、本当に忙しいぞ。
少しづつ夏の日差しは弱まり季節は秋へと移動していく。
大遠征に向けて後は何が不足しているかな?
最終人数も決定していないし総量が不明過ぎる。
おい マーラ、大蜥蜴の肉は美味しいのかな?
食べた事が無いから知らん とそっけない。
うーむ 最悪 森の中に食料調達もありか、そうするとあまり遠くに拠点は作れないか…。
仮拠点にすべきか、 むむ 悩むなあ。
「おい タイゾー、燃料の魔石集めはいいのか?」
ミューがバス・トラックに利用する魔石回収を心配している。
「まってくれ 今魔法袋も増量している最中だ」
大森林の道が途中までだからバスなどは乗り捨てとなるので、このバスが入る魔法袋も新たに作成しなければならない。
「通常の魔法袋は結構あっただろう?」
「…冒険者が欲しがるから安く売った」
新品の魔法袋は高価なので冒険者もなかなか買うことが出来ない、そこで中古の魔法袋としてユウゾーは開拓村の店で売りに出したら結構人気になり、在庫がなくなってきた。
其のためにユウゾーの店は結構な売上金を回収していたが、ユウゾー宅から金の動きが止まっていると、ギルマスが定期的に金庫の金を回収しては口座に振り込み開拓村の金を動かしている。
「あのギルマスはこの開拓村で墓を作るのか?」
何という言い方を…。
「…どうやら あの大平原に興味があるみたいだぞ」
「げっ 付いてくる気まんまん?」
「儂が大平原に行ったら悪いのか?!」
ありゃ ギルマスだ。ミューが逃げていく 逃げ足が本当に早いな。
「ふん 失礼な女だわい。そうだ 近々オレオンの連爆のシネルが代理で派遣されてくるからな宜しくだ」
「えっ? 連爆のシネル…それオレオンのギルマスでは?」
確かそんな通り名で昔呼ばれていたとマーラから聞いた記憶が。
「ふん あの馬鹿、先の戦いで中立の掟を破って傭兵団の団長で戦に参加したのがバレたのよ」
ああ 確かに…真っ先駆けて突撃したよな。
「ギルドの立場では非常にまずい事になったのよ。責任をとって今回この開拓村の代理として赴任する」
あらあら あのオバサンも血の気の多い人だからな、誰に似たのやら…。
「な なんじゃ その目は?言っとくが儂の弟子時代はもう何十年も前の話じゃぞ」
いやいや 弟子は師匠を見て育つ…。
「し 失礼な儂は帰る 早く寄こせ」
はい? 何の話かな。
「とぼけるな またこの村の金の流れを止めるつもりか 早く寄こせ」
はい はい ライラ宜しくです。大量の白金貨・金貨を回収してギルマスは帰っていく。
「はぁ あのギルマスはうちの金庫を空にする気か?」
「あら 大丈夫ですわ、新たに第二金庫を作って貯め込んでますから」
にっこりとライラは笑って報告する。
さ 流石ライラ 頼りになります。
「ところで こうも定期的にお金を回収され続けていると、自分の口座にどのくらい貯まっているのか予想もつかないのだけど、現実に今いくらあるの?」
「あら 気になります? そうですね 其の気になればオレオン都市の半分は買い占め出来るほどの金額と言えば納得します?」
ライラはあっさりととんでもない事をいう。
オレオン都市は人口数万の都市だぞ、その半分を買い占め…?
「はい 口座の金をうまく回して投資による利益も順調に動いています。つまりお金がお金を生む状態ですね」
まて この世界での投資とは それはつまり…。
「はい 金貸しです。ご安心下さい、この村ではかなりの低金利で貸しています。ご安心を。でも都市部の金持ち関連はそこそこに…うふふ」
ライラさん…そのお、是非ともお手柔らかに…。
ユウゾーはライラの話しは聞かなかった事にした、、、。
「おう 小僧、久しぶりだな! こんな所に流れちまったぜ ガハハ」
一週間後に連爆のシネルさんが赴任してきた。
反省の色などまったくなさそうだ。
「あっ ギルマス…代理 お元気そうですね」
「なんだそりゃ 皮肉か? ガハハ。 それはそうとここは面白そうな所だな」
えーと 代理が面白そうとは、少し怖い気がします…。
「ふむふむ ここなら多少暴れても問題なしだな…」
着任早々それですか、まぁ細かいルールなしの実力主義の場所と言うなら確かに…。
「師匠 ほどほどにお願いしますよ」
「おう アーシャ元気か? おっ それがお前の娘か?」
「はい カーランダご挨拶は?」
なれどわが娘は代理の勢いに負けて、母親の後ろに隠れて絶対に出てこようとしなかった。
「ううむ 嫌われたかな…まぁ いいか ガハハ」
その夜はギルマス代理の着任祝で大盛り上がりの夜となる。
ひたすらシネルは美味い料理と酒を飲み干し上機嫌であった。
その数日後そろそろ刈り入れかと考えていた時にエルフ村より派遣された面々が到着した。
総勢30名の戦士が到着した。
中にはこの前の戦いに派遣されたメンバーも何人か参加している。
うむ 一年ぶりに懐かしい顔が何人かいると皆が喜んでいる。
さて 恒例の大歓迎会を開催する。 うん?両ギルマスも参加かな。 あれ いつの間にか町娘姿になって姫様も皆と楽しそうにお喋りしているな… 食事はお口に合うのかな うん 豪快に食べているな、心配なさそうだな。
こらこらどさくさに紛れてお酒を俺にガンガン勧めるな、飲まないと言ってるだろう。
えっ? 私の継ぐ酒は飲めないかと、、誰だ この真っ赤になってるエルフに酒を薦めたのは?
暑いだと やめろ ここで脱ぐな! マーラ!! あれ どこに逃げた?
大宴会はいつもの大ドタバタになっていた。
「まったくここに居たのか」
温室ハウス内にマーラとニーナが二人でのんびりと酒を飲んでいた。
「「おう 向こうの様子はどうだ?」」
いつものドタバタ宴会になっていると ユウゾーは応える。
「済まんな 村を離れて皆気分がハイになっているんだ。大目に見てくれ」
うむ 慣れているから安心せい。そう言ってマーラ達の隣に座る。
「ははは 助かるぞ お前には感謝だ」
「なんの こちらこそマーラ達にはいつも助けられている、ありがとな」
三名にて大笑いをしていると、ツマミを持ってカリナが現れた。
「おう やはりここか、ツマミを持ってきたぞ」
温室から見える綺麗な夜空をさかなに皆で飲み始める。
「カリナ達には迷惑をかけるが暫くこの農園を頼む」
「なんだいあらたまって、此方こそ冒険者から足を洗おうとしていた俺達を拾ってもらい感謝している。仕事は楽しいし 給金もいい いくら感謝しても我等三名感謝しきれない恩がある。此方は私達に任せて安心して大平原を開拓してくれ」
「ははは 頑張るよ」
さて 秋の刈り入れが始まるが今回は皆に任せて、大遠征の最終準備に明日からかからねば。
ユウゾーは気合を入れる。
大宴会の修羅場はなかなか収まりそうにはない様子だ。