表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
右手にサイコガンを持つ男  作者: 西南の風
191/281

191 いざ 姫さんのガン修行

大臣と将軍より何とかして新型バスの製造を希望される。

国王陛下より怒られるのは俺なんだよ…。


でも待てよ禁止されているのは馬車タイプだよな、トラックタイプを供給して足回りをいじれば馬車の乗り心地にも匹敵出来るし、売ったものをどう改造してもそれは持ち主の責任で売ったユウゾーには関係ない事になるな…。


 ならば、よし!


考えを二人に説明して問題ないか検討しあう。


「おお なる程、それなら卿にも迷惑がかからず、儂らも好きに改良したと陛下にも言い訳が出来る」


「ふむふむ 誠に、ならば希望としてここをこの様に…」


節操のない三人があれやこれや注文に対して話し合う。


出来上がったのは今で言うキャンピングカーに近い発想だ。

大きさもキャラバンやハイエースタイプに匹敵する。

中はそれなりに広く大型ベットにゆったりとした応接セット、トイレ・簡易シャワー・簡易台所を備えている。


車のサス関連も無骨なトラック仕様とは異なり乗り心地重視の文句のない一品となる。

外装や内装は各個人の好みで変えて欲しい、改造職人はお抱えの方と宜しくです。


大きさは大臣の方が若干大きいが、これは希望により色々装備品が増えた結果だ。

将軍車は外装は質実剛健となるが、内部は彼の好みによる仕様にしたつもりだ。


細かい変更はそれぞれの領地で宜しくです。

ほぼ特注品で二人からそれぞれ白金貨30枚と35枚を頂く、毎度!



「なぁ ユウゾー、あれいいな欲しいぞ」


妻達が一斉に頷く、、おい どれだけ苦労して作ったとおもうのだ…。


なんだ?!夜にたっぶりサービスするからと…そ そうか…ならば頑張るか。

新しいキャンピングカーが数台追加となる。



それを黙ってみている姫さんではなかった。

なになに せかんどかー は必要ですと…。

先に作ったのはかなり豪華仕様なのだが、まだ必要かな…了解です。


熱い夏も終わろうとしている、秋口の刈り入れが終われば本格的に大平原に遠征となる。

エルフの村に特使を出して 火魔法の得意な者達の支援を頼んだ。

大平原開拓に必要な人材だ、報奨は一人金貨5枚を提示した。

少し少ないが衣食住は此方持ちだからね。

 

今回は少し長期遠征になるならな、人数は多いほど良い。任せる。

秋口に備えて色々と作製品に追われている、準備で成功の半分は決まるからな。


特に今回は大人数での移動になるので食料関係はしっかりと押さえねば。

えーと 姫様も参加希望?ですか…。

陛下から怒られそうな気が…。


はい? 大義名分は将来の夫の領地をしっかりと見聞する必要があると…。

うーん 大丈夫かな 大丈夫だよな…。


でも 開拓になりますので、その綺麗なドレス姿では…。

はい? そのくらい織り込み済みで活動着も用意してあると、、、。

うーん 大丈夫かな 大丈夫だよな…。

 

えっ? 自分の身は自分でまるべく守りたいからサイコガンを希望と。

な なる程…一応念のための準備は必要ですね。


ならば、このサイコガンを持って下さい、これから銃の適応があるか確認しますので。

おそるおそるサイコガンを姫さんは握っている。


 鑑定!! うおー 思念力150越え?!


妻達からも驚きの声が上がる。

ミューを超えてミーアークラスの使い手となるからだ。


その数字にどれほどの意味があるのか理解出来ない姫さんはキョトンとしている。

改めて数字の持つ意味を説明して褒め称えると、にっこりといい笑顔になる。


これは頼もしい仲間が誕生した。しかもこの若さで素晴らしい。

なんせレベルは最低の1である、これからレベルが上がれば思念力も更に上がっていく事になる。


そうは言っても姫さんに戦闘参加は流石に無理がある、もしかに備えて銃の練習だけしてもらえば充分だろう。


 えーと 済まんがミーア、姫さんに銃の取り扱い方頼んでいいかな。

 なんせミーアのコーチは抜群に教え上手だ、直ぐに扱いも覚えるだろう。


庭の一角に案内して土魔法で射撃練習用の土手を作る。

ここで暫く練習をお願いしたい。

ここには日陰になる場所もあるから、疲れから休んでもらいたい。


さて、次の準備は…ユウゾーは暑い日差しの中を飛び回る。


そんなユウゾーを木陰にてハンモックに揺られながら見ているギルマス等がいた。


 おうおう ユウゾーが走り回っているな。

 そうだな、熱い中ご苦労な事よ。


ギルマスとマーラは我関せずとのほほんとしていた。

他の妻達も日中の日差しが強い時間帯はそれぞれがお気に入りの場所にてお昼寝だ。

子どもたちも四人揃って木陰で気持ちよさそうにお昼寝しているな。

新しく採用した子守役の二名の方、宜しくです。



錬金室にてユウゾーは次から次と、応援のエルフたちの予備品作りに忙しい。

暫くすると昼寝から覚めたのか妻や子供達も覗きに来る。


うん? おやつの時間かな、では外の木陰で頂くか。

大きなテーブルに皆が集まってガヤガヤ楽しそうにお喋りしながらお茶を飲んでいる。

おう 姫さんとお付きの三人も休憩中だな。

姫さんはこの中に入っても違和感がなくなってきたな、いい事だ。


「おい ユウゾー、姫さんの上達は凄いぞ」


ミーアがユウゾーを見かけて大声で伝えてきた。

姫さんがそれに答えて嬉しそうに笑っている。


 ほう それはそれは、ミーアの教え上手に感謝だな。




修行の成果を見せてもらった

的が次々に破壊される。 ユウゾーは呆けて見ていた。


 えーと ミーアかねてから思っていたが、何でこんなに教え上手なの?


その問いにミーアは困った様子で小首をひねる。


 うーん 姫さんに才能あるからかな?


いやいや そうではないでしょう? ミーアが指導した全員がメキメキと常に腕が上がっていくでしょう?

 …まぁ いいか、腕が上がるのはいい事だ。



姫さんが一つお願いが有るという。

今姫さんに仕えているメイド服姿の三名は実はそれぞれが剣の達人らしい。


 ははあ 護衛役としても優秀と言う事なんですね。


近接は得意だが、出来れば敵が近寄る前に敵を防げるほうが姫さんへの危険度が低くなる、可能であれば姫さんに渡された武器を自分等も貸してもらえないかと依頼された。


 ふむふむ 最もですな、護衛としてそれは見上げた心意気ですぞ。


姫さんが使用している様子からかなりの威力がある物だと理解して、これがあれば護衛としてお役目がこれまで以上に果たせると感じたようだ。


 うんうん 大事な姫さんの防御の為にもそれは必要だな。


但し条件が一つ、この仲間内は別にして外には銃所有の有無を絶対に話さないことが条件です。

それと銃は使用する人を選びますので、最悪貸し出しは不可能なケースも理解してもらう。


其れ等の条件を納得してもらい 鑑定 を発動した。


 おう 皆さんレベルは18~20ですね。

 肝心の思念力は…95~101 ギリギリOKかな?


うん、特例で認めましょう。 三人の顔が微笑む。


明日までに3丁の銃を用意すると約束する。

しっかり各自練習して姫さんの護衛をお願いいたします。

姫さんに万一の事があれば、間違いなくユウゾーは陛下から殺される気がする…。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ