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右手にサイコガンを持つ男  作者: 西南の風
105/281

105 いざ ダンジョン特訓

お陰様でブックマーク者数40名突破いたしました。紙面を借りてお礼申し上げます。

もうすぐ新年ですね、皆様も体調には十分にご留意なされ楽しい新年をお迎え下さい。


翌朝村を早めに出る。

あと半日の距離だが、これから先は岩山地帯になり魔物もよく出始めるから注意だ。


斥候役のミューが辺りに気を配りながら進んでいく。

魔物自体はたいして強い魔物はいないから油断しなければ問題ないだろう。


 左前方魔物3体。 ミューの指示に合わせ主にプラハに第一アタッカーを任す。


順調に距離と魔物を稼いで歩んでいく。


「なぁ マーラ。前回より魔物が少し多くなっていないか?」


「だな。恐らくダンジョンに来る冒険者数の減少によるものかもしれん」


なる程な、新ダンジョン地区が栄えれば、他地区は廃るのが道理だ。


「逆に考えればあの二人にはよい練習相手になる」


斥候のミーアの後から続くプラハとライラを見守るアーシャが言う。

うん この程度の相手は多少物足りないだろうが、銃の訓練にはなる。

とにかく今は銃に慣れ親しんで欲しい。





「ここが東のダンジョンですか」


プラハにとってダンジョンは初体験になる、初級とはいえ勝手の分からぬ初めてのダンジョンはそれなりに緊張するのだろう。


ライラにとっても初めてのダンジョンだそうだが、何となく楽しみにしている気がする。

元4級冒険者の余裕かな?


「もう昼過ぎだから簡単に食事をとってから入ろう」


二人共頷いて食事の準備にかかる。

昼間という事もあるが、他の冒険者達の姿は見えない。

元々初級ダンジョンの為、探索者はさほど多くはないが輪をかけて少なくなった気がする。




「わぁ 中は結構広いのですね」


二人にとって何から何まで目新しい出来事だろう。

先の案内はミューに任せて二人の護衛開始だな。


5階層までは本当にザコクラスの魔物しか出てこないが、二人は丁寧に退治していく。

ここのダンジョンはエリアボスクラス以外はドロップ品が出ないので少し寂しい。




5階層にある安全地帯にて今日は野営とする。

数パーティが先に入っていた、挨拶を交わして入口左奥にテントを設置する。


他のパーティもやはり冒険者になって日が浅いようだ。

装備品もそうだが、野営のテント張りからみてもまだまだ手際が悪いからな。


風呂と食事を終わらせ、お茶のゆったりタイムに簡単に明日の打ち合わせを行う。

今日のプラハの様子から明日は一気に20階層まで出来れば行く事にした。


プラハもライラも銃の扱いにかなり慣れてきたみたいで、ほぼ対応も問題ないと判断した。

次から次に面白いように倒していく。


10階層から下は武装ゴブが主に出てくるが、各自もう10%もガンの出力を上げれば対応がとれるし、ラスボスのゴブリンジェネラルも更に10%上げればクリアだろう。

こうなれば明日はできる限り場数をふんでガンに慣れてもらい、次のダンジョンにつなげたい。




朝は早めに起きて下の階層を目指す。

10階層のボスも難なく撃破して、ひらすら20階層を目指す。


武装ゴブリンとゴブリンソルジャーが出始める。

15階層からはひたすら武装ゴブリン系の殲滅戦となる。

ソルジャーも武器と鎧がよい品に変化していく。


たまにはソルジャーだけ数体の攻撃をうけるが、落ち着いて対応していけば二人に任せば良い。

ほぼ流れ作業に近い攻撃にて順調にクリアしていく。




「ここがラスボスがいる部屋ですか?」


プラハが多少緊張気味に尋ねる。


「ああ ここで泣いても笑っても最後になるからな」


マーラがやれやれようやくラスボスかと呟いている。

冒険者の数が少ないためか、前回より魔物の湧き数が多いが、かえって二人には好都合だ。

プラハもそろそろレベルアップしたのではないかな?


ボスを倒し地上に戻ったらライラも含めて確認してみよう。


「さぁ 緊張せずにボス退治を始めよう」




光の階段から地上に転移すると、もう夕暮れ時であった。

広場の片隅にてテントを設置する。


お風呂お風呂と若干1名が騒ぐので、土魔法の活躍時である。

今回魔法の書が土魔法でプラハが選定者であり、色々ユウゾーが教え込む。

コツが分かったら風呂場と簡易トイレの設置は今後プラハを担当としよう。



食事が終わり妻達は各自ゆったりしているが、ユウゾーはクズ魔石と奮闘中だ。

山程積まれた魔石を相手に錬金術にてランクが上の魔石に変換させるのだ。


最低価の魔石は一個千ゼニーにしかならないが、1ランク上がった魔石は5倍程の価格をつける。

2ランク上なら最低10倍以上の値をつける。


ユウゾーはクズ魔石を掌に5・6個集め2ランク上の魔石に錬金する。

只々地味な作業だが、黙々とこなすユウゾーである。


最初にこの変換に価値を見つけ出したのはマーラとニーナ達だ。

其れ以来この変換作業はユウゾーのお仕事となる。


妻達が日替わりでユウゾーのテントに深夜侵入するまでこの作業は続く、、。


次の朝オレオンに向かう為にユウゾー一行は歩き出す。

今回の遠征でプラハはレベル10にライラは11にレベルアップに成功する。





「魔石の精算おねがいします」


ギルドの受付にて今回稼いだ魔石と、前から袋に貯めてあった魔石の一部を加えて提出する。

それなりの数がカウンターに積まれていく。

精算を待つ間にユウゾー達に話しかけてきた冒険者がいた。


「やはりユウゾーさん。噂で戻ってきたと聞いていたのですが、お久しぶりです。お元気?」


新ダンジョン攻略時に合同調査隊のリーダー格であった黎明のメンバー員である。

懐かしさにしばし話し込む。


昨日新ダンジョンより帰り着き、ギルドにやぼ用があり訪問するとユウゾー達を見つけたのだ。

現在メンバー達は新ダンジョンに行動を集中して活動している。

今回45階層をクリアして一時帰還したそうだ。


単独パーティではなかなか困難らしくて、思うほど深く階層に潜れないと嘆いている。

改めてユウゾー達のパーティがとんでもないパーティであったと感心していた。


今現在一番深く潜ったのは首都の1級冒険者のパーティで、50階層に到達したらしい。

50階層から最終60階層まではまた魔物のそれまでの強さが違ってくるからな。


最後は大ボスのベヒモスが待っているしな・・。

無事にダンジョン攻略出来る様に願うだけだ。

色々な情報を教えてもらっている時にユウゾー達の魔石精算の完了呼び出しがあり、一旦会話を打ち切る。


また会った時にでも詳しくお願いして別れる。


今回の魔石精算は計535万ゼニーの売上となる。

お金はパーティ口座に振り込み、ライラに明細書を渡す。


ライラが収支をきっちりノートに記載して管理してくれるから。



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