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いじめられてみた(旧)  作者: ケト
いじめられてみた
10/33

対処してみた(③逃げる)

「本当は①と②で『対処してみた』を完結させても良かったんですけど。 

 実は、ネタがもう尽きまして、ケッチャンネル閉鎖しようかな...というのは冗談で。どうしても伝えたいことは、これをやらないと伝わらないかなと思ったんです。


 あ、ひとつ言っておきますが、ここからはスーパー真面目モード突入なので、つまらないかもしれません。ご容赦ください。


 では、どのように逃げるか、ですが。

 行動として考えられるのは、まず『引きこもる』がありますね。本物のミタ君が4月から半年間やったやつです。

 その結果、どうだったでしょうか?

 引きこもり明けを狙われて、またいじめられました(泣)


 まぁ、今回はいじめてもらうために、事前準備とかをしたので、参考にはなりませんが。

 でも、引きこもりを例えるなら、立ち止まって、なおかつ体育座りをしているような、そんな感じですかね。

 全っ然、前に進みません。よほど強引に引っ張らないと、動きません。

 あっ、引っ張るんだったら、体育座りの下に台車でも敷いたら簡単に動かせますね。

 つまり、すごい親身で積極的で行動的な親か先生が、学校にいくよう働きかけるか、すごい根回しをしてくれて、学校に行きやすい環境を整える。そうでもしないと、動かせません。


 もしかしたら、大々的に引きこもれば何か違うかもしれませんかね?

 例えば『現在、鋭意引きこもり中』とか『引きこもりますけど、何か?』とか『引きこもります。なぜなら、誰々になにをされて傷ついたので、云々、恨み辛み...』などの張り紙を入り口に貼って引きこもるなんてどうでしょう。

 まぁ、これは『①声をだす』に関連しますね。心の声をだす、って感じでしょう。

 

 はい、引きこもりはなんの解決にもなりません、ダメです。やるなら親と学校に宣言してからやってください。 


 それでは次『我慢する』なんてどうでしょう。

 なんだか、ケッチャンは考えるのも嫌ですけどね。誰にも言えず、またいじめられるかもしれない中、怯えながら学校生活を送るんですよ?

 慣れれば結構いけちゃうぜ!なんて言えるような鉄のハートがあればいいでしょうけど、そもそもそんなの持ってたらいじめの標的にならないでしょう。


 親とか、先生とか、まわりの人に心配あるいは迷惑をかけたくないし、いじめっこには逆らえないし、どうしようもないじゃん。そんな気持ちもわかりますけどね。

 じゃあ、我慢してもいいので、隠しカメラか盗聴機仕込んで学校行きましょう!

 え?そんなのいい年こいたおっさんくらいお金に余裕ないとできないでしょって?

 いい年はこいてませんし、おっさんでもないですが、わかりました。

では、『○○高校の○年○組の○○と○○にいじめられて困っています』って紙を背中に貼って登校しましょう。何貼ってんだと言われたら、『知らない、貼られた』と言い張って、我慢しましょう。

 どうせ我慢するなら、このくらい我慢しましょう。


 うーん、なんかいまいちですね。良い案がでるわけでもなく、ケッチャンをしても面白い例えとかも出ません。

 よって、これもダメです。 


 はい、他に何が考えられますかね。

 『忘れる』なんてどうでしょう。後頭部に強い衝撃を受けたら、嫌なことだけ全部忘れちゃう。なんてこと、あったらいいですねー。

 って、死ぬ可能性あるし、脳に障害が残る可能性もあるじゃないですか。ダメ!絶対!

 忘れて好都合なのは本人だけじゃないですからね?いじめっこだって、いじめられ初心者のリアクションをもう一度味わえるぜ!なんて襲ってくるかもしれませんよ。

 しかも、本人、『で、デジャブ?』って、いじめられた後に、記憶戻るなんてことになったら辛いですよ。

 一度で二度辛い...


 あ、『本当に逃げる』ってのもいいかもしれないですね。

 いじめっこが半径5m以内に近づいたら、走って逃げる。でも、逃げ足速くないと難しいですね。あと、速くても、裏路地の行き止まりとか、わざわざ人気の無いところに追い込まれる光景が想像できますね。


 ダメですね。

 やっぱり、『逃げる』にはオススメはありません。


 では、今回は何をやるのかというと、残っているのはひとつしかありませんね。


 そう『自殺』です。


 デデーン!効果音軽っ!

 でも本気ですよ。半端な覚悟でいじめられてませんから。


 実は今回、生配信の時間を設定しています。88分です。末広がりな数字ですね、終わっちゃいますけど。

 そして、現在の経過時間は68分。予定通りです。

 残り約20分。

 

 これから、ケッチャンは最後の言葉を残して、自殺します。

 画面、ちょっと角度変えますね。

 見えますか?天井にロープがぶら下がっています。先っぽには丸い輪っかができています。あと、足元には椅子を置いてあります。いかにも、な状況ですね。

 ちょっと、ロープに手でぶら下がってみますよ。

 ブラーン、って。すごい丈夫です。これならいけますね。


 でも、さすがに首を吊るところを配信するなんてできません。なので、画面の2か所に真っ黒いぼかしをかけます。

 はい、かけました。こんな感じです。


 まずはロープの輪っか付近。当然ですが、首にロープがかかるところ、そしてケッチャンの苦悶の表情はお見せできません。

 あと、足元、椅子の下付近。もしかしたら何か体液が垂れてしまうかもしれません。それは恥ずかしいですからね。


 はい、一旦ぼかしを消しますよ。

 

 ては、ここで最後の言葉を残します。


 この配信を観てくださっている皆さん、前回の『いじめられてみた』、今回の『対処してみた』はいかがでしたか?

 いじめは昔からの問題ですが、無くなりません。

 何十年、何百年、いや、何千年前からかもしれませんね?奴隷だっていじめみたいなものでしょうから。


 そう、無くならないんです。

 無くそうとしても無駄なんです。いじめっこに何を言っても無駄なんです。

 じゃあ、どうすれば良いか。


 戦争のことを考えますか。

 これも昔から、完全には無くなっていません。

 無くそうとはしています。でも完全に無くすことはできないとわかっているので、『防衛』の策をとっています。

 武力、兵器を持つことで、戦争が起きたら、自分の国への攻撃を防ぐ、そして守るためです。


 いじめも同じように、無くならないものと捉えて、『防ぐ』『守る』ことを考えるしかないのではないでしょうか。

 

 このことを踏まえて、ケッチャンは『いじめ被害者』『いじめ加害者』『どちらでもない人、あるいはどちらにもなり得る人』『国』に対してお願いをして、人生を終えることとします。

 稚拙な話であることは自分でもわかっています。期待するのは、これをきっかけに、頭の良い人、アイデアの浮かぶ人達が議論して、より良い方法、手段を出してくれることです。



 では、まず『国』に対して。

 いじめは無くならない、だから『防ぐ』『守る』ことをしてください。

 いじめが見えないところで起こるなら、見えるようにしてください。あおり運転対策にドライブレコーダーをつける車が増えていますよね?同じように、レコーダーを体につける人が増えたらいいんじゃないですか?カメラつけた人をわざわざいじめないでしょうから。あからさまなカメラにすれば、邪魔そうだけど効果あるだろうし、盗撮目的では使えなさそうですしね。

 

 あと、いじめが起きているのがわからないなら、把握してください。いじめによる自殺が起きたら、その学校で調査しますよね?あれを全国一斉に、国勢調査みたいにやったらいいんじゃないですか?

 

 そして、いじめの事実を把握したら、被害者を守ってください。カウンセリングとか、心を守るのもいいですが、できれば『直接的に守る』ことを望みます。

 大袈裟に言うと、ボディーガードをつけるとか、弁護士をつけるとか。台風の進路予測と同じで、空振りでもいいじゃないですか。備えあれば憂いなし、いじめっことその予備軍をビビらせるだけでも効果あるかもしれませんし。



 次に、『どちらでもない人、あるいはどちらにもなり得る人』に対して。

 いじめっこにはならないでください、とは言いません。不可能なので。

 だから、被害者になる前に、防ぐこと、あるいは守る準備をしてください。いざというときのために証拠をつくる、と言い換えてもいいかもしれません。



 そして、『いじめ加害者』に対して。

 いじめるな、なんて言っても絶対にわからないでしょうから言いません。

 言えるのは1つだけ。『震えて眠れ』デス。

 もちろん法の範囲内ではありますが、犯罪者は罰せられるべきです。

 この配信、うぬぼれですが、きっと多くの人に観られることでしょう。きっと、何か小さいことかもしれませんが、起こることでしょう。多くの加害者、もとい犯罪者に対して、何らかの制裁がなされることでしょう。


 身を守りますか?どうしましょう、声を出す?訴える?逃げる?

 まぁ、犯罪者には『逃げる』しかないですね。ご愁傷さまです。

 でもきっと、死刑にはなりませんから、死ぬことにはならないので、そこは安心ですね。

 はい、もう一度、『震えて眠れ』デス。



 最後に、『いじめ被害者』に対して。

 ケッチャンは、自分から、しかも1日だけのいじめを受けただけの、被害者もどきです。

 こんなやつに『頑張れ』とか『こうしたほうがいい』なんて言われても、『いや、お前が頑張れよ』で終わりでしょう。

 だから、言いません。

 できるのは1つだけ。

 ケッチャンが代わりに死にます。だから、みなさん、死なないでください。


 

 残り10分ちょっとです。

 ここで、ケッチャンに5分ください。体内のものを全て排出するのと、心の準備をします。

 画面を一旦、暗くしますが、異常ではありませんので。

 5分経ったら映像を戻します。そこからはもう説明はありません。

 

 こんな素性もわからないやつの薄っぺらい言葉なんて、きっと聞く耳をもたないでしょう。

 これから自殺をしても、たいした影響力がないかもしれません。


 でも、ただ死ぬわけにはいきませんので、残りの人生をすべてつぎ込み、一世一代の芝居をして終わりたいと思います。


 わたしは、いじめ被害者です。

 いじめを受け、精神的な痛みに耐えきれなかった、そして、自殺という選択肢しかなかった、1人の男子高校生です。



 今までご視聴くださったみなさん。もしかしたら視聴回数が10回くらいのときから観てくれているなんて人もいるかもしれませんね。今まで、本当にありがとうございました。

 

 それでは、お別れです。バヒバヒ」



 画面が暗転した。

 画面上に5分00秒00と表示され、カウントダウンが始まった。

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