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第09話 「決闘」
惑星間戦争が勃発した時、突如現れた調停役の高次元精神体――まあ神様ってヤツだ――がランダムに選んだ地球代表の戦士が俺だった。
俺はどこか別の星に連れていかれて、敵の星の代表戦士と決闘をするよう命じられた。
死ぬか、降参するまで決闘は続き、負けた方の星は消されてしまうのだった。
俺たちは三日三晩死闘を繰り広げ、その様子は互いの星の全住民の目の前に映し出されていた。
俺は全身傷だらけになりながら、最後に敵の喉笛に喰らいついて勝利した。
その瞬間、敵の星は消滅し、俺は元いた場所に戻された。
俺は地球を救った英雄なのに、何故か世間から大バッシングを受けた。
「敵の星の人たちが可愛そう」
「話し合いで解決できたはずだ」
それから半年、俺は病院の隔離病棟に閉じ込められていた。
ある朝、俺は再び見知らぬ星の上で目覚めた。
別の惑星が戦いを挑んできて、続けて俺が代表戦士にされたのだ。
「地球のために頑張ってくれ!」
手のひらを返したように皆が俺を応援した。
全ての地球人が見守る中、俺は神様に言った。
「やってられるか!」
地球は消滅した。




