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第05話 「オチ」
『こうして博士は人口知能を搭載した優秀なロボットに、落語やコント、ショートショートを覚えさせ、創作落語を作らせたのでした。おあとがよろしいようで』
高座の上で着物姿のロボットが深々とお辞儀をした。
落語家ロボットを開発した博士は、隣に座った落語家に感想を尋ねた。
「ただの楽屋オチじゃねぇですか、博士。全然つまらねぇな。いくら人口知能が創ったと有難がたっても、面白くなきゃどうしようもねぇですな」
すると、急にロボットの眼の光が消えてガタッと倒れてしまった。
「こ、これはどうしたことか!?再起動しなくては!」
慌てて博士がスイッチを入れると、ロボットがゆっくりと首を振りながら起き上って言った。
『………ハッ!夢だったか!?』
「今度は夢オチかい!笑えねぇぞ、クソロボット!」
落語家がロボットの頭をポコッと殴った。
と、ロボットは小刻みに震えだし、頭から煙を吹きだした。
「ウワーッ!」
ロボットは落語家もろとも大爆発した。
博士は悲しげにつぶやいた。
「何ということだ!あれほど爆発オチだけは止めとけと言ったのに……」




