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40秒でオチつけな!!  作者: 八城正幸
第09章 ら行
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第41話 「流浪」

「このままだと共倒れだ。別れて移動しよう」


 極寒の吹雪の中、少年の一族と少女の一族は北と南に別れた。


「いつかまた、出会えた時は………」


 恋仲だった少年と少女は引き裂かれ、二度と会うことはなかった。



 北に向かった少年の一族は寒冷地に適合し、背が高く、面長になり、凹凸の少ない顔になっていった。


 体毛も薄く、肌の色も色白に変わっていった。


 少年の一族は獲物を追って南下し、当時陸続きだった日本列島に北側から移り住んだ。



 一方、南に向かった少女の一族は熱帯雨林に適応し、肌の色が浅黒く、体毛も濃くなっていった。


 背も低くなり、頬骨が発達し、横広で掘りの深い顔に変わっていった。


 少女の一族は海面が上昇し島国になった日本列島に、海を渡って南側から移り住んだ。




 数万年後、スクランブル交差点を渡ろうとしていた時、少年の子孫と少女の子孫と出会った。


 二人ともハッと立ち止まり、交差点の真ん中でお互いの顔を見つめた。


 何かの記憶が蘇りそうだった。


 と、青信号が点滅し、赤に変わろうとした。


 二人は再び北と南に分かれ、それぞれの道を歩んで行った。


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