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第04話 「エリート」
僕が魔法陣で呼び出した悪魔は、魂と交換に何でも願い事を叶えてくれると言った。
「僕はいつも兄弟にバカにされているんだ。見返してやりたいから僕の頭を良くして世界一のエリートにしてくれ」
「はいはい」
「なんだ、その言い方は?」
「よくある願いですからね」
「そうなのか。だったら後から別のヤツが世界一のエリートになりたいって言ったら僕が世界一でなくなるのか」
「二位じゃだめなんですか?」
「嫌だ!願いを変えるぞ。僕は今のままで世界中の人間を僕よりバカにしてくれ」
「えーっ!まわりの人間の方を変えるのですか?そんなの手間ですよ!」
「知るか!やってくれ!」
悪魔はブツブツ文句を言いながら、世界中を回って人々の知性を下げて回った。
「お待たせしました。世界中の人間をあなたよりバカにしてきましたよ」
「大変だ!世界中で飛行機が墜落したり、原子炉が爆発してるぞ!」
「そりゃそうですよ。あなたはまだ小学生ですからね。小学生以下の知性では高度に発達した社会を維持できるわけないでしょ。それに気づかない坊やがバカなのさ」




