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40秒でオチつけな!!  作者: 八城正幸
第05章 な行
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第23話 「ぬし」

 その山奥のエメナルド色の水をたたえた湖には、人を喰らうぬしを閉じ込めたという伝承があった。


 ある日、TV局のディレクターがやってきて、ぬしの正体を明かす番組を撮影することになった。


「ご先祖様が苦労して、ようやく閉じ込めたんだ!やめてくれ!」


 地元の長老が必死に反対したが、ディレクターは大型ポンプを使って湖の水をくみ出し、近くの川に流し始めた。


 かい掘り作業は一昼夜行われ、湖の水位は次第に下がり、明け方には湖の底が露わになった。


 ディレクター達は撮影しながら、腰まで泥に浸かって湖の底を歩いていった。


「どこかに未確認動物(UMA)がいないか探すんだ!」


 ディレクターが手で泥をすくってみた。


 手に激痛が走った。


 ディレクターの手から肉が削げ落ち、骨が露出した。


 慌てて逃げ出した一行を泥が、いや、湖の水が襲い掛かった。


「湖の水自体が、化け物だったんだ!」


 気づいた時には遅く、ディレクター一行はあっと言う間に骨だけになった。


 長年閉じ込められていた湖から解放された液状生物は、歓喜のしぶきを上げ、人里を目指して川を下って行った。

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