表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
40秒でオチつけな!!  作者: 八城正幸
第04章 た行
20/46

第20話 「特別興行」

 PM2.5やら黄砂やら、様々な粒子状物質の混じった霞が夜空を覆う。


 遠目に見える工場の煙突は、夜だというのに今も黙々と煤煙を吐き出している。


 広場には何万人もの観客が集まり「特別興業」が始まるのを今や遅しと待ち構えていた。


 観客たちは皆、色とりどりのファッショナブルなマスクをして、時折咳き込みながらも、期待に胸をふくらませていた。


 やがて、壇上にスポットライトが当たり、一人の男が現れた。


 不気味な色をした夜空を見上げ、檀上の男は観客たちに言った。


「これより政府公認の特別興行をお送りいたします。この原理は、いわゆるスモーク・スクリーンの応用でして…」


「能書きはいいからとっと始めろ!」


 すっかり待ちくたびれていた観客たちが一斉に騒ぎ出した。


 檀上の男は少しむっとしたが、すぐに笑顔を取り戻した。


「では、説明は後回しにして、さっそく上映しましょう」


 男がスイッチを入れた。



 スモッグの空をスクリーンにして、ここ何十年間見られたことのなかった、星空が映し出された。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ