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帝国学院編  5タップ-2  作者: パーナンダ
帝国学院入学編
95/204

95  ダンス大会ー3

 五曲目は20組の群舞から始まった。男性群舞の剛毅さとも女性群舞の嬋娟さとも、単にその二つを合同させた群舞とも違う何に例えればよいのか。男女一対のペア20組がホールドして音楽が始まるのを待つ。プロムナードポジションが醸しだすペアという一体感が滑る様に動き出し、ターンで裾が揺れスピンで花開く。ステップが気分を作りスウェイやシェイプが息を飲ませるが、フィガーが気持ちを立ち直らさせてくれる。新しいフレーズ、ステップ、ターン、スピンそしてスウェイのバリエーションが裾の表情を次々と変えてこちらのため息に色を付けていく。


「学生の発表会と言うから可愛い子ちゃん目当てで見ていたが、溜息しか出んかった。」


「ああ、ペアダンスもなかなかいいもんだな。」


「みんなでワイワイ踊るのも好いが、なんだかちょっと羨ましかったぜ」


「学生のダンスだからプロの目から見ればいろいろ注文もあるかもしれんが、俺達には有り難いものだった」


「一度でいいから女の子と組んで踊ってみたいもんだ」


「それに比べると後から出てきた招待客と言うのは俺たちの目でも明らかに素人だったな」


「教育大隊の他の中隊代表とかで、一番に出てきた肩から青いリボンをを長く垂らした土色のドレスのペアは、かかぁ天下だな」


「お前もそう見たか。あれは女に踊らされてたな」


「群舞の時は兎に角女の子が素敵に見えた。男がリードして動きやすさを作っていて、女の子が見えないスペースをスムーズに動いていく」


「そうそう、その割にはちょっと男を利用して?いやちょっと頼って回転したりして、やり取りがあったな」


「そういう点じゃ2番目の赤いドレスに赤いスカーフを手から垂らしていた組は微笑ましかったな。お互い譲り合って動いてるのが初心者らしくて良かった」


「4番目の白いドレスに白いネッカチーフの組も初心者らしかった。」


「男の子が大きな白い花束を大事抱えているみたいで、思わず頑張れよーと心の中で叫んだぜ」


「マグノリアの白い君と踊るなんて幸せ者だな」


「幸せ者と言えば5番目に出てきた黒いドレスに黒いチョーカーの組は不思議だったな」


「デコルデラインの色っぽさをエロっぽくならないようにしているというか」


「出来てる二人に見えるけどそんな(おり)を微塵も感じさせない軽やかさ」


「かといって乾いた感じでなく男と女の程よいウェットな風を感じさせる」


「女に目は行ってしまうけど、しっかりと男の影がある」


「ダンスがうまいとかそういう事じゃなくて」


「関係の理想形かな」


「不思議と言えば」


「3組目だろ」


「グリーンの膨らんだスカートとフリフリのシャツ。アップにした(うなじ)が艶っぽいのかピンクの頬が色っぽいのか」


「男の方も体格が良くて礼服が似合ってはいたが、体格差のあるペアならそれなりの踊り方というものがあるだろうに」


「振り回していたな」


「右手で強引に動かすが、ほとんど宙に浮いているので躓いたりはしないが・・」


「ウエストマークで吊り上げられているみたいだった」


「流石に軍人らしく鍛え上げているのか男の方の姿勢の崩れは見えなかったが、あれは相当膝にきているな」


「俺は女の子の首がもげないか心配したぜ」


「流し目色っぽかったな」


「ビビット来たね」


「ググっと来たな」

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