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帝国学院編  5タップ-2  作者: パーナンダ
帝国学院入学編
47/204

47   その-2

 クレマが手ずから紅茶を淹れ、会議を見守る。


「そもそもこの教育大隊は新兵教育という名目で招集兵の新兵教育の代わりにしているのだけど、随分内容が違うようね」


「そう、新兵訓練といっているが兵士らしいことはやってないな」


「昨日からから始まった行進練習ぐらいか」


「これも本来は最終週に行う予定だったらしいが」


「この教育大隊の真の目的は何なのかしら?」


「そうね、秋から本格的に始まる学院の授業についていける体力をつけること」


「一理あるわね」


「それから?」


「う~ん、やっぱり三勤行かな~」


「それと29日の新月瞑想」


「みんな影響をうけたかしら」


「全員何かしらの影響というか変化してる」


「クリスやオルレアみたいに目に見える変化じゃなくても確実に変わっている」


「そうね。この変化を起こさせるのが教育大隊の目的かもね」


「そうだと思う」


「だったら、三勤行と新月瞑想を邪魔するような訓練はないとみていいかな」


「そう思うけど、クリスみたいに大きく変化したのは予想外だったのかも」


「予想外?」


「そう、毎年多分同じことをやっているはずだけど、ここまで変化したことはなかったのじゃないかと思う」


「それで、急遽訓練内容を変えて来たのか」


「そう思っていた方がよさそうね」


「でもなぜ訓練内容を変える必要があるの」


「多分、負荷を掛けたらもっと変化するかと思ったか、どれだけ変化したかを見たいのか」


「そう考えるとまだ何かあると思っておいた方がいいわね」


「具体的に可能性としては何が考えられるかしら」


「盾の訓練はあっても不思議はない。それからありそうなのが行軍訓練だな」


「行軍訓練って?」


「新兵だったらまず、20キロぐらいのランドセルを被いて10㌔から40㌔の歩きだ」


「20㌔のランドセルってなんで」


「歩兵として必要なものを20㌔以内にまとめろという事さ、全財産を持って移動するのが基本だから」


「これで帯剣して半長靴で歩く。歩きなれないと足の骨を骨折することもある」


「歩くだけで骨折するの?」


「新兵骨折といって軍隊の中じゃ常識だね。たいてい中足骨をやる。」


「とに角、歩兵は歩く、日照りでも雨でも雪でも風でもあるく」


「それじゃ行軍訓練が入ってくる可能性が高いわね」


「行軍訓練の問題はなに?」


「距離と天気と食糧だね」


「いきなり40㌔はないわ」


「意外と半長靴になれていないと歩けない」


「じゃこれは研究班を作って研究課題ね。ルイ、ルネに数人紹介して。ルネ研究班長をお願い」


「他にはなにか問題ないかしら」


「食糧をどうするか、炊事班を先行させるとか携帯食を持たせるとか」


「これは第1小隊で問題になっていたわね。グレース、研究班長お願い。ルイ、引継ぎとテヒを紹介してあげて」


「後はそう古代語の学習問題があったわ。アダン、この名簿をもとに研究班を立ち上げて早急に対策を立てて」


「ユニ、三つの研究班が具体的に活動するとして資金や資材やその他の問題の処理の仕方例えば、遅れがちになっている薪割り計画をクリスの剣術研究会に委託する時に発生する問題なんかを洗い出して」


「イシュト、この会議の議事録を作成して、それからユニを手伝って、それから私を管理して今日の所はこんなところね。それじゃみんなよろしく」


「「イエス、マム」」


「やめてよ~」

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