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帝国学院編  5タップ-2  作者: パーナンダ
帝国学院入学編
46/204

46 クレマ・スタッフ・ミーティング 6月2日ー1

 夕餉の後、レディ・クレマの部屋では昨晩の様にスタッフ・ミーティングが行われる。


「ルイ、報告をお願い」


「はい、今朝の分隊長会議において2点の事について情報を求めました。

一つは古代語について知識のある者の情報。2点目は招集兵経験者に新兵訓練の思い出という形で報告書を書いてもらいました。これが夕餉時に回収したものです。まだ、未整理ですが」


「招集兵経験者はこの中隊の男子学生50名中20名40%はかなりの割合ね」


「徴兵制で集めた若者の中から優秀な人材を見つけて上等兵推薦として帝国学院に人材を集めようとしている結果ね」


「新兵訓練の思い出つまり印象に残っていることは、集団生活の指導、集団行動訓練、槍、剣、盾の訓練、分列行進、行軍演習か」


「3か月の新兵訓練となればそれほど多くの事は出来ないものね」


「だいたいが同じ侯爵領、伯爵領出身者とはいえ生活様式なんかを軍隊式に改めるのは結構大変なのかしら」


「そうですね。トイレの使い方から食事の仕方、ベットの作り方から洗濯物の繕いまで一通り仕込まれるからな」


「そうか、この中ではイシュクだけが経験者か」


「集団行動訓練って?」


「剣や槍はもちろん荷物をもって集団で動くとなるとそれなりの配慮というか気遣いが必要でそれを小隊単位、通常小隊は50名編成だから50名が意思統一されて歩くだけでも相当訓練がいる。専門の部隊の模範演技は芸術だね。新兵は単純な号令に反応できる程度のレベルだけど」


「そうか、分列行進とは?」


「これはお偉いさんに見てもらうためのつまり、閲兵式用の行進だね。昨日から始まった訓練の完成形。」


「完成形というのは具体的にはどんな感じかしら」


「儀仗服、礼装、正式戦闘装備でお偉いさんの前を行進する。足の揚げ方、腕の振り方、指先の形、敬礼の仕方を全員で揃える。見る人が見れば部隊の練度が分かると言われている」


「剣、槍、盾の訓練はどの程度やるのかしら」


「兵役は名目上は2年、実質1年半だ。そんな短期間で剣の腕が上がる訳がない。90%は農家出身だ。鍬を持ったことはあっても槍をもつのは生まれて初めてという奴らばかりだ。3か月で藁人形に槍を突きさすことが出来れば合格。それよりも味方の尻を刺さないように槍を扱えるようにすることの方が重要だ。」


「成る程、新兵教育は安全教育か」


「貸与される剣はお守りみたいなものだな。変に振り回して自分の足を刺さないよう注意をされたな。それに比べて3間槍は相手との距離があるので恐怖心を感じずに訓練できたな」


「盾は?」


「盾は部隊訓練になると攻撃にも使うが、新兵としては弓矢や槍から守ってくれるものだからまず最初に取り扱いに習熟したな」


「そうなの、どんな風に使うの?」


「まあ、一対一というか自分の身を護るためもあるが、二人、三人、四人そして班の5人で協力して弓矢や槍、剣、騎馬の攻撃から自分たちを守る方法を教えられたな」


「盾を集団で使うの?」


「そう、これがあとで部隊単位で例えば重装歩兵部隊や軽装歩兵の戦い方、戦術へと変化していくんだ」


「成る程、盾の使い方ね。もしかして、盾の訓練が私たちの訓練にはいってくる可能性はあるかしら」


「そうだな。剣や槍、まして弓の訓練はまずない。中隊としては無意味だ。しかし、盾の使い方それも集団防御訓練は心得としてありかな」


「どうして?」


「ありえないが、この中隊が突然戦闘に巻き込まれたとして、非戦闘系の学生が盾を使ってとりあえず防御態勢を取ってくれれば槍が使えるものが半分いるから同程度の戦力相手なら何とかなる。クリスの剣術研究会の10名程度を決戦戦力として運用できれば勝ち目も出てくる」


「単純な足手まといにはならないと」

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