35 学生会議
週末、聖曜日は断食。それは5月も変わらなかった。しかし、食事の内容が変わったせいか、部屋の模様替え程度の動きには支障はなかった。
「ルイ、そろそろまとめてよ」
クレマが、学生会議議長のルイに囁いた。
「まとめろって言ってっも、なんで僕が議長なんですか」
「しょうがないでしょ。1-01のあて役なんだからさっさとまとめて終わりにしましょ。」
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「では、僕、えっと議長のルイが今までの流れを簡単にまとめます。まず、秋学期から始まる学院の授業には貴族学院で教えている内容が基礎になるので貴族学院卒業者以外の知識レベルを貴族学院卒業生レベルに引き上げる目的で補修授業をおこないたいという要請が中隊長よりありました。
しかし、一人一人の学習の進捗状況が違い過ぎるので一斉授業では効率が悪いという事に気づきました。
そこで、まずは各自が教科書を読み、自分の足りないところ、教えてもらいたいことを確認して、教えることが出来る人のところに行き、個人または数名で授業を受けるという方式を採用しました。
教師役の人は科目別に設けた教師控え室にて当番制で数名づつ木曜日から土曜日まで12時から16時まで待機すること。
毎週聖曜日に中隊長が実施する認定試験に合格することを目標とすること。
認定試験を合格した者、教師役が非番の者は午後の課業は互いに教え合い学び合って、各自の研究テーマを見つけること
以上を3週間5月いっぱいをめどに実施しすること。
実施に当たって様々な問題の発生が予想されるが、問題解決については当面、クレマを長とする分隊長会議が当たること。
教師控室は、帝国史、古代史、帝国外史は①歴史教室。地理、行政、博物学は②地理教室。法律概論、哲学、論理学は③法律教室。錬金学、植物学、物理学は④錬金教室。初等数学、基礎数学は⑤数学教室にその他、諸学は⑥作法教室にまとめる。
以上、質問はありますか?」
「あの~、生徒役はどのようにして決まるのですか?」
「えーとクレマさん、説明をお願いします。」
「はい、今度の学力向上計画を中隊長より拝命した、クレマです。今回の計画対象学生は4月の小テストで赤点を取ったことがある人です。赤点を取った科目が認定試験の受験科目です。ただし、試験の難易度も小テスト程度です。自分の小テストで間違ったところと教科書を比べて満点が取れるように勉強してください。
どれも今から見ると簡単な内容で知っているかいないか程度の事ですが、専門学部に進むと全く触れなくなる科目もあると思いますが、帝国学院卒業生としては必要な教養です。
生徒の人はまず、認定試験合格を目指してください。教師役の人は生徒が理解しやすく覚えやすい授業を工夫してください。例えば、帝国史と法律は密接な関係があります。そういったことを研究して印象深い授業をお願いします。
早く合格した人、教師役が終わった人は折角ですので自分の興味のある事を研究してください。同じ仲間の中に研究のヒントを持っている人がいるかもしれません。また、今まで興味のなかったことにも触れて下い。そこにも何か触発されるものがあると思います。」
「クレマさんありがとうございます。この後は分隊長会議をします。では皆さん明日から頑張りましょう」
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「ルイ、ありがとう。何とか乗り切れたわ」
「クレマさんにそう言って頂くと」
「それより、分隊長さんたちには先にいっておくことがるので残ってもらいました。」
「何か特別な事でも」
「中隊長からの要望なのですが、古代語の学習課題があるという事です。」
「古代語ですか?」
「今日発表すると混乱が大きいような気がして、とりあえずは認定試験合格を目標にしましたが、その後に古代語の学習が控えています。それで、分隊長の皆さんには古代語学習の方法や時期にについて分隊員の様子を観察しながら考えてもらいたいのです。」
「隊員の性格や学習能力を勘案して勉強法を捜せという事ですね。」




