14 四月九日(土)
「クレマンティーヌ様少し歩きましょう」
「そうね、オルレアを待ちましょうか。そうれに、クリス、私はクレマよ3-5-16クレマよ」
「申し訳ありません」
「敬語は禁止。わたくしもオルレアも同期よ、76GTの同期よ。早く慣れて頂戴」
歩きながら会話するする二人に
「やっと追いついた。もう二人とも早いんだから」
と膝に手を当て立ち止まり弾んだ息を整え、編み込みから漏れた金の鬢をかき上げる少女に向かって
「オルレアまだ30分も走ってないのよ」
「でも、休もう、ちょっとだけでいいから」
「これは3時間楽走なんです。姫様せめて歩きながら休んでください」
「クリス、オルレアよ」
「あっ、申し訳ございません」
「そこは、ごめんね!ウㇷッ。でしょ」
「なに、なに、二人楽しそうね。何を話してたの」
「「なんでもありません」」
「いいな、私にも聞かせて」
「さあ、歩きますよ」
三人は歩きながらこの一週間の出来事を話し合うのだった。
「帝国の暦にもやっと慣れました」
「私はまだよ。木、火、土、金、水、聖よねクレマ」
「そうです。王国とはいささか違いますが、これはこれで合理的です」
「一週間が六日で木火土金水聖でひと月が5週。月の朔日が月の一日目。一年360日で冬至の日が一月1日」
「冬至が一年の始まりと言うのは王国と一緒ね」
そんな会話を聞きながらクリスはヴィリッティのふと漏らした一言を思い出した。
『整い過ぎている』(どういう意味だったんだろう)と考えこみそうになった
「ねえ、クリス。クリスたちがお食事当番だった時と今週のお粥はちょっと違うわよね」
「はい、オルレア様・・」
「オルレアよ」
「すいませんクレマ~さ~、オルレア黍粥です」
「まあ、味はともかくもっとたくさん食べたいです。」
「丼ぶり2杯は配給されているはずですが」
「一度に2杯は食べられないは、1杯でお腹いっぱいになります」
「ではなぜ?」
「すぐにお腹が空いてしまうのです」
「お粥ですから致し方ありません」
「それにスープ。野菜はたっぷりだけど塩が薄すぎませんか。それに根野菜ばかり、ニンジンキライ」
「オルレア好き嫌いを言ってはいけません。はしたない。」
「オルレア、これにはある意味が隠されているかもしれないそうです。」
「クリスそれはいったい?」
「私の第1小隊に植物に詳しいソミンという学生がいるのですが、その娘が言うには、燕麦粥、黍粥ときて来週、粟粥なら。それに薬草茶と楽走などを勘案すると、肉体を浄化又は改善しているのではないかという事です」
「クリス、薬草や変わった粥や薄味スープが浄化と言ううのはわかりますが、楽走もですか」
「はい、クレマ―さ。」
「マーサ?」
「オルレア。意味のない突っ込みはいりません。それで」
「はい、これも我が隊に肉体鍛錬に造詣がある者がいまして、楽走を3時間走る訓練をするととても柔らかい肉質になる事があるというのです。」
「クリス、朝の三行をどう思います。あなたのアタ師の下での修行については多少聞き及んでおります。」
「はい。まだ始まったばかりですが、アタ師の指導に比べると非常に初心者向き導入的ではありますが、内的自己の改良改善浄化の道程をたどるのではないかと思います。」
「3か月で完成すか?」
「それは無理です。しかし、その後の自己鍛錬の基礎とすることは、聡い者、才能在る者、幸運な者には可能かと思います。」
「クレア、クリスこれは帝国の機密に触れる事かもしれません。情報が少なすぎます。先ずは情報網の構築です。来週はわたくしは参加できませんが。二人で打ち合わせを」
「畏まりました」
「(´・д・`)ヤダ、変な顔して、楽走ヨ。楽走は笑って楽しく」




