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トマトありがとうね

   

   1


「みずみずしくて美味しいみょん!」

 食べていいのかわからないトマトを、なんのためらいもなく、メイデン食べた。

「いくらなんでも、たった一日でトマトができるなんて考えられないよ。第一、種も埋めてないじゃないか」

「じゃあ誰かが植えていってくれたのかみょん?」

「そうかなあ」

 トマトは乾パンに挟んで食べると美味い。


   2


 僕たちは屋根の上に登って、夕日に向かって叫んだ。

「「誰かさーん、トマトありがとうねえええええええ!」」

 

「これでよしみょん」

「いいのかなあ」


   3


 それ以来、何か足りないものがあって困ったりした時は、「誰かさん」が玄関の前に届けておいてくれたのである。

「Wii Uまで!?」

「食料もいっぱいだみょん」

「仕送りか!」

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