虚無祭り 〜虚無フェス〜
僕は要するに、物語性のないメタ小説を狙ったら物語が始まって、慌てて精神病院を持ち出したが、書きにくくなり、語り手の回想形式に移し、書きにくくなり、Kにアカウントを乗っ取らせ、意味不明になり、ついでに意味不明なテキストをくっつけたのである(←今ここ)。
メタメタメタメタメタ小説。
僕の心をめためたにした。
「もうこんなの、続きを書く気がしないね」
と言ったのは、作者である。今これを書いている、この僕である。
「やれやれ」と心の中でメイデンが言った。「バッドエンドみょん」
バッドエンド?
そうだ。バッドエンドだ。
僕は心の中で、無意識にメイデンに銃口を向けていた。
「な!? 体(心?)が勝手に!」
僕の指がトリガーを引き始める。
そうか。
もう書かないということは、そういうことなのだ。
「気にしないで。こんな小説から解放されて、とっとと幸せになってみょん」
とメイデンが笑った。
「やめろ……」
3、2、1、OFF。
パチンという音がして、あとは暗闇だけがあった。(最初に戻る)
最後まで付き合ってくれて、ありがとうございました。
『帰ってきたワールズエンドメイデン』は読みやすい、普通の優しいお話になるはずです。