作者がアンチ
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僕は今、「ワールズエンドガーデン」と「正気」を行き来した、あの日々をこうして書いているわけだけど、僕はこれを物語にしたいわけではない。
本当は、ただあの日々の映像が、なんの物語的興奮もなく、目の前で、素朴に再生されることを願うのみである。でなければ、僕は嘘を語ることになってしまう。
なぜなら、僕は面白い物語ではなく、退屈な、それでいて愛おしい、日常を生きてきたのにすぎないのだから。
エンデの『果てしない物語』に、聖書には、キリストがおしっこをしたことが書かれてないが、それは不思議だ、という場面があった。
なるほど、キリストだっておしっこをしたはずである。
僕や、メイデン、そしてめい子、また後でわりと出てくる少年もまた、たくさんのおしっこをした。
それはたくさんのおしっこをした。
おしっこをした話なんて、適当に読み飛ばしてもらって構わない。
普通に、カフェかどこかでそんな会話をしている時だって、きっとさえぎって、話題を変えるなりするだろう。
僕の書いたものなんか、それぐらいの気楽さでいいのである。
そうでなければ嘘だと思うから。
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『ワールズ・エンド・メイデン』なんて糞食らえ!『ワールズ・エンド・メイデン』なんて糞食らえ!『ワールズ・エンド・メイデン』なんて糞食らえ!『ワールズ・エンド・メイデン』なんて糞食らえ!『ワールズ・エンド・メイデン』なんて糞食らえ!『ワールズ・エンド・メイデン』なんて糞食らえ!『ワールズ・エンド・メイデン』なんて糞食らえ!『ワールズ・エンド・メイデン』なんて糞食らえ!