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百鬼戦乱舞 ―語草―  作者: 朝日菜
1023年
7/201

3月5日   紅椿

『……ソウリュウ、シヌノカ』


「……ごめんな、おれ、おまえ、まもれな……」


『シャベルナ』


「……にげろ、あかつばき。いき、て……」


 ジメンにソウリュウのテがオちた。ソウリュウは、ワタシをミているのにミていなかった。


『…………ソウリュウ?』


 キモちをツタえることなんてできないけれど、ソウリュウのナをヨぶ。シンじて、ヨぶ。けれど、ムダだった。


『…………ナゼ、シンダ。キヨユキモ、クニナリモ、ナゼワタシヲオイテシンデイッタ』


 ソウリュウは、コタえなかった。ワタシは、ニンゲンがこんなにモロいソンザイだなんてシらなかった。

 キヨユキも、クニナリも、マっカなエキタイをナガしてシんだ。イマ、アケボノのタマシイもワタシたちのイエからキえていった。


『…………ナゼダ、ナゼ、ミンナヲコロス』


 リョウヒザをつき、ソウリュウのカミをナでた。マワりをアルくアヤカシたちは、ソウリュウとオナじようにコタえなかった。

 カレらのイカりとウラみがワタシのナイブをオカしていく。ワタシはニクしみにトラわれないようにタえようとして、カレらのニクしみのフカさにゼツボウした。


『ナゼヒトハ、ワタシタチヲコロス。ワタシタチハ、ヒトニナニヲシタ』


 ワカらない。


『ナゼナゼナゼナゼナゼナゼナゼナゼナゼナゼナゼナゼナゼナゼナゼナゼナゼナゼナゼナゼナゼナゼナゼナゼナゼナゼナゼナゼナゼナゼナゼナゼナゼナゼナゼナゼナゼナゼナゼナゼナゼナゼナゼナゼナゼナゼナゼナゼナゼナゼナゼナゼナゼナゼナゼナゼナゼナゼナゼナゼナゼナゼナゼナゼナゼナゼナゼナゼナゼナゼナゼナゼナゼナゼナゼナゼナゼナゼナゼナゼナゼナゼナゼナゼナゼナゼナゼナゼナゼナゼナゼナゼナゼナゼナゼナゼナゼナゼナゼナゼナゼナゼナゼナゼナゼナゼナゼナゼナゼナゼナゼナゼナゼナゼナゼナゼナゼナゼナゼナゼナゼナゼナゼナゼナゼナゼナゼナゼナゼナゼナゼナゼナゼナゼナゼナゼナゼナゼナゼナゼナゼナゼナゼナゼナゼナゼ!!!!』


 クニナリのケハイがした。フりカエると、クニナリがウったカタナがフりカザされていた。


『コロス……ユルサナイ…………ユルサナイ…………ユルサナイ…………ユルサナイ…………』


 ──ミンナシンダノハオマエラノセイダ。


「うっ、うひゃあ?! この妖、首だけになっても動いてるぞ!」


「刀を貸せ! おれが討つ!」


「ぎゃあああああ! 死ぬ! 死ぬ!」


「怯むな! 死んだあの男の為にもこいつを討つぞ!」


 コノウラミ、ハラサデオクベキカ。

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