廃課金
朝だ
完徹二日目の俺の心とは裏腹に空は青い
カーテンを開けるとベランダに雀が2匹可愛らしくいた
よし、ゲームの続きをしよう
あと少しでイベントクリア
ドンドン
唐突に隣の部屋から壁ドンされる
トキメキはない
どうせまたうるさいから静かにしろーって事だろ
お隣さんはリア充らしくはぜればいい
昨日の夜もいちゃこら電話しやがっていた
なーにが「恥ずかしいだろ……すき」だよ
うへーコテコテ過ぎてヘドが出る
ドンドン
なんだなんだ!?
初めて玄関が叩かれた
「すみませーん 隣のものですがー」
知っとるわ
「はっはい なななんですか」
いかにも好青年を装って扉を開けた見た
しかし外にいたのは俺よりかなり年上のいかにもという中年男性
こんなおっさんがあんなぴゅあっぴゅあなのか!?
「あの、うちのトイレ壊れちゃったみたいで借りていいですか?」
「えっ、あ、その…どうぞ」
あ、入れてしまった
とっとと帰れこのくま親父
おっさんのトイレは長いし臭い
しかたね ゲームしよ
くそっ イベントアイテムなかなか落とさねー
もっと課金しないとダメなのか?
金ねーけど働くのはまだもう少し歳をとってから
あ、あのくま 金少しぐらいは持ってんだろ
ドンドン
「おい おっさん 人の家のトイレ使ったんだから使用料くらい払ってくれてもいいんじゃねーの?」
「んがーーーー!!」
!?何こいつどんな威嚇の仕方だよ
「そんな大量にじゃなくていいからよ」
「んごかーーー」
あれ?
「んぐーzzzzz」
あ、寝てる
よし 財布からかねを
ガチャ
トイレのドアを開けると便器にもたれかかって大の字でねてる
財布財布はどこかなー
ふとおっさんのが目に付いた
きも
「なに見てんだ」
顔を上げるとおっさんが俺を見ている
あ やらかした
「えと、これは、その、あの、えと…」
「お前まさか」
「あの、ちが、えーその」
「フケ専なのか?」
「は?」
おっさんがにやりと笑った
と同時に僕は天井を見上げていた
下半身に違和感を感じる
「やめr…」
口が覆われた
何で覆われたかを確認したくない
俺はおっさんのされるがままになりながら思った
はたらこ