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死にたい少女の冒険譚  作者: ゆう
2/3

交通事故

ゆうです。

楽しくてすぐに書いてしまいました。

自己満足でしかないかもしれませんが、宜しければ読んでみてください。


「あー…疲れた」

学校帰り、私は独り言を呟きつつぼーっと歩いていた。

ふと斜め前を見ると、公園で遊ぶ子どもたちがいる。

「元気だなぁ…走るのなんて体育だけで十分だよ」


私にもあんな時代があったのだろうか。

あったとしたら、いつからこうなってしまったんだろう。


自分の幼少期の記憶を手繰っていると、いつの間にか小さな男の子が私の前を横切ろうとしていた。

「あぁ…ボールか。かわいいなぁ」


そんな呑気な感想を口にしたのも束の間、男の子は車道まで飛び出していた。

「!!」

向こう側から車が来ている。

しかも大型トラックだ。


「あれじゃ、運転手には子どもが見えない…!」

瞬間、身体が走り出していた。


「お願い、間に合って…!」



ガツン、とすごい音がした。

頭が割れるように痛い。 膝も、お腹も、全身が悲鳴をあげている。


胸元から泣き声が聞こえる。

男の子は怪我をしなかっただろうか。

尋ねようとしても、もう大丈夫だよと安心させようとしても、声が出ない。



そして、何も聞こえなくなった。

私は死んだのだろうか。

「まぁ、死にたかったんだし…別にいいか…」

むしろ、誰かを助けて死ねるなんて本望だ。


死にたいと言う私より、これからの未来があるこの子が助かる方が、よっぽどいい。


「疲れた…な…」


そして私は、意識を手放した。


ゆうです。

読んでくださってありがとうございます。

私自身、誰かを助けて死にたいと願う人間なので こんな人生の終わりが理想です。

次回も、宜しければお願いします。

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