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僕だけの空

作者: Kuronoa

曇っていた。

僕が見上げている空は、太陽を隠し、今にも雨が降り出しそうだった。

どうせなら思いきり降って欲しい。泣き叫んでも誰にも聞こえないほどに…。今まで何度、絶望しただろうか。人との関わりで疲れ、悩み苦しんで、傷を負ってきた僕のこころはもうダメかもしれない。この空と同じだ…。積もり積もったこの感情は、いつか壊れて洪水を起こすほどの雨となって降り注ぐだろう。

それでもどこか心の奥で期待してしまう自分がいる。いつか見た雲一つない空を見上げることができると信じて…



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