夫以外の人から、プレゼントをもらってしまった……
上等な万年筆をプレゼントされてしまった
どうしましょう、夫以外の人から……
思案しながら、右手でくるくる万年筆を弄んでいると、夫に気づかれてしまう
「あれ、その万年筆どうしたの?」
一瞬、上手い言い訳がないか考えたが
結局罪悪感で、白状する
昔からの知人だが、ろくに素性も知らない相手から一方的にもらったこと
申し訳ないのに、嬉しかったこと
そして……お返しをしたいと考えていること
不思議と、夫はニコニコと話をきいてくれた
彼はいつもそう、私が至らなくても許してくれる
私には勿体無い男性で、涙が滲む
せめて、夜には美味しい手料理をご馳走しよう
そしてその後は……わたしがサンタになろう
不肖な妻は何も用意していなかったと言うのに、今朝高級な万年筆をこっそり枕元に置いてくれていた、私だけのサンタクロース
彼の好きな衣装を着て、特別なプレゼントをあげるのだ