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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

転生したら自分への好感度が常に100だった件(ただし女子のみ)

作者: ニトラー

俺は地元の中堅高校に通う二年生。成績はふつう、容姿もまぁ悪くない。しかし、俺にはある大きな欠点がある。それは全くと言っていい程もてない。もてない。大事なことだから二回言わせてもらったが本当におれは女子から好きになられたことがない。別に女子友がいないわけではない。登校中にあったら会話はするし、教室でも話さないことは無い。ただ、告白だのデートだの心の浮かれることが生まれてから全く無い。くそ!どうしてだ!隣の田中は、クラスのマドンナのひなと付き合っているのに!一体あいつと何が違うんだ!あれか

!あいつは10分間瞬きせずに目を開け続けれることか!くそ!こんなことならドライアイを克服しとけばよかった!まぁそんなことを思っていても仕方ないわけで...俺はいつもどうり学校に行く。いつもと変わらない登校道。俺は道を歩く恋人繋ぎのカップルに心のなかで心から中指を立てながら学校まで歩いていった。


県立霞の宮高校。校旗が某社会主義国に類似していることで有名だがまぁ至って普通の高校だ。ここが俺の通う高校だ。俺はいつものように自分の教室に行き、友達と喋る何一つ代わり映えない1日を過ごしていた。

「本日の授業はここまで!皆気をつけて帰るように!さようなら!」

『さようなら〜』

けたたましい担任の声で授業が終わった。さて、今日はこれから何をしようか、友達の田中はひなとス◯バに行くらしいし(仲睦まじいな(クソ◯ね))たかしは部活に行ってしまうし、仕方ない、今日は一人で帰るか。俺は学校をあとにした。


おっあれは千織じゃん。千織。彼女は学級委員でクラスのリーダー的存在...的な感じはするけど実際はいつも一人でいて正直なんで学級委員になったのかコレガワカラナイ。あれ?千織の前に男が立ってるぞ?別にB(僕のほうが)S(先に)S(好きだった)ではないが、あいつが男といるところなんて珍しい。そんな事を考えながら、俺は彼女(と恐らく20代の男)を見てると男がいきなり包丁を取り出した。なに!危ない!俺は気づくと彼女を突き飛ばしていた。...っっつう!突然激痛が走る。彼女を突き飛ばしたことによって矛先を失ったナイフが俺の脇腹にちょくげきした。すぐに体のちからが抜け、俺はその場に倒れた。全身から汗が吹き出し、意識も朦朧としてきた。俺...死ぬのか?そんな中、騒ぎを聞いた人が集まってきた。ナイフを持った男は(・д・)チッっと舌打ちをしてその場から逃げた。そして千織が駆けつけて、

「どうして私をかばったの?」

と問いかけてきた。俺は

「女が血を流すとこなんて見たくないからな」

おそらく最後のかっこつけをした。すると彼女は、

「全然わからない。けど、とにかく救急車呼ぶね!」

「いやよせ。どうせ俺はもう助からないだろう。自分の体は自分がよくわかってる。」

「そんな...でも...!」

彼女が悲しむ顔をする。しかし俺もいよいよだめらしい。だから俺は最後にずっと疑問だったことを彼女に聞いてみる。

「なっなぁ...俺って...どうしてモテないと思う?」

すると千織は困惑した顔で、

「どうして...?なんで今そんなことを聞くの?まぁあなたのことはよく知らないけど...多分あなたの名前が    

水田()()()()()()()()()だからだと思うよ。」

/(^o^)\ナンテコッタイ俺がモテないのは親ガチャ失敗したからか!!俺の意識は完全に途切れた。


こんなところで俺は死ぬのか...来世ではモテる人生を送りたいな...でもモテるためには何が必要なのだろうか。やはり金か。タワマンの最上階で愚民どもを見下すような生活をしていれば、自然と女も寄ってくるだろう。あれ?なんで俺は思考ができているんだ?俺は死んだはずじゃ...はっ!俺は飛び起きる。周りを見渡すと俺の部屋にいた。どういうことだ?俺は夢を見ていたのか?いや俺がモテないのは紛れもない現実だ。まぁ考えても仕方ないので俺はいつものように学校に行く。

いつもと変わらない登校道。俺は道を歩く恋人繋ぎのカップルに心のなかでって、あれ?あれはみゆきじゃないか。みゆき。容姿端麗だけどおしとやか。まぁクラス内でも控えめな方だ。いつもいつの間にか教室にいるけどこの時間に登校してるのか。そんな事を考えながら俺はみゆきとすれ違いざまに

「おはよう」

と声をかけようて追い抜こうとした。

…はずだった。突然みゆきが俺の手をがっと掴んできて上目遣いで、

「あの…あのね…あの…もしよかったら…私と一緒に学

 校行かない?」

俺はみゆきと学校に行く事にした。


「あの、いつまで俺の腕を掴んでるんだ?」 

 今の時刻は8:00。周りにもまぁまぁ登校をしている高校生がいる中、俺はみゆきに腕を掴まれながら登校道を歩いている。(これじゃあまるっきりバカップルじゃないか!!)さすがに付き合ってもいないのにこんなことをするのはマズイと思い、彼女に聞いてみたのだが…

「...だめ?」

いやい゙ぃ゙ぃ゙ーよ全然!むしろ気を遣わせちゃってごめんね!?

結局俺達はこのまま学校まで行った。


学校につくとみゆきは自分の部活の朝練があるとかなんとか部室に行ったので、俺は一人で教室に入った。さて、今日は何をしようか。あぁ昨日出された宿題をやってなかったか。仕方ないそれをやるか。俺は自分のバッグから筆記用具と教科書を出して勉強を始めようとした。

「あっ」

ふとした拍子に俺は消しゴムを机から落ちてしまった。ゴム特有の弾力で思いの外遠くまで転がってく消しゴム。(まいったな)俺は渋々遠くに行った消しゴムを取りに行こうと立ち上がった。が、実際に拾ったのは俺ではなかった。じゃあ誰が拾ったかというと偶然落ちた消しゴムの近くにいたクラスメイトのカナだった。彼女は落ちた消しゴムのを拾って

「ねぇ、これ君のでしょ?」

と渡してきた。俺は礼を言って受け取ろうとする。しかし、彼女はニンマリと笑って

「ねぇダダで返すと思った?そんなわけないでしょ?」

と言って自分の手を引いた。ダダって俺のものなんだけど…

「ねぇ、返してほしいでしょ。」

俺は頷いた

「返してほしいならこう言って『愛しのカナさんどうか、消しゴムを返してください』」

(面倒くさいなこいつ)そう思ったが、消しゴムが返ってこないのも嫌なので、

「愛しのカナ、俺に消しゴムを返してくれないか?」

ちょっとかっこつけていってみた。すると彼女は顔を赤らめて、

「何正直に言ってんのよ!バカ!」

彼女は持っていた消しゴムを俺の机にバンッとおいてどこかにいってしまった。一体何だったんだ、あいつは。


昼休み。俺は持ってきた弁当を食べようと思ってバッグの中を探ったが、あれ?もしかして家に忘れたか?そんなはずは…俺はバックの中を注意深く探っていると、その様子を見ていたさりなが近づいてきて、

「どうしたの?もしかしてお弁当忘れちゃったの?」 

と聞いてきたので、どうやらそうみたいだと答えた。すると彼女は、バックからパンを取り出して、

「よかったらこれ食べる?私今日お弁当持ってきたこと忘れちゃって購買でこれ買っちゃったの。」

「いいのか?サンキュ」

そういって俺はお金を払おうと、財布をだすと、

「お金?いいよいいよそんなの。私のミスだし。あっでも、もし君が負い目を感じるんだったら...私と一緒ご飯食べてくれない?」

今日は一体何なんだ。


「本日の授業はここまで!皆気をつけて帰るように!さようなら!」

『さようなら〜』

放課後、俺は考えていた。なんか今日はやたら女子に引っ掛けられる。昨日見た変な夢が原因か?そう考えていると、隣の席がさくらが、

「今日新作のス◯バがでるの!放課後一緒にいかない?」

俺は快く返事をし、学校の外に出た。

ス◯バへ向かう途中、俺は昼休みからずっと気になっていたことを彼女に聞いてみた。

「...そういえば俺の名前ってなんなんだ?」

「面白いこと聞くね。まぁふざけないで答えてあげる。君の名前はゆうせいだよ。」

/(^o^)\ナンテコッタイ俺の名前はスターダイヤモンドじゃなかったのか?もしかしてここは俺がいた世界とは違うのか!?/(^o^)\ナンテコッタイ俺はパラレルワールドに来てしまったのか!しかしこの世界線の俺はどうやらとてつもなくモテるらしい。やったぜ☆これから毎日ハーレム三昧だぜ!...グサ。俺は覚えのある痛みを感じた。恐る恐る振り返ってみるとクラスメイトのりょうすけが包丁を突き刺していた

「ゆうせい君大丈夫!?何してのりょうすけ君。早く救急車呼ばなきゃ!」

さくらがあわてて救急車を呼ぶ。そんな中、りょうすけは震えた声で

「僕が先にさくらのこと好きだったのに!」

そういって、その場から立ち去った。...お前がBSSかよ俺は地面に倒れて意識を失った。


その後

なんのひねりもなく、ゆうせいもといスターダイヤモンドは亡くなった。これが原因で霞の宮高校は男子と女子に二分化し大きな戦争が起きた。これをのちに霞の宮ハーレム代理戦争と呼ぶ。この戦争は長期戦になり、お互いがお互いがを削りあう死闘になった。多数の生徒が病院送りになりこの戦争を嘆いだ。そして、戦う目的を皆が忘れ始めたころ、互いのリーダーの合意の元、霞の宮高校を廃校にすることによってようやく事態が収まったらしい。


「…しっかし俺達の住む町でこんなことがあったとはなぁ」

「まぁずいぶん前の話だし知らなくても仕方ないよ」

「それよりアイス食いに行こうぜ」

『いいね!行こう!』

そうして少年が走り去るのを一人の男が見ていた。そしてポツリとこう言った。「…水田は2度死ぬ」と。

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