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新・私のエッセイ:2号館(No.101~200)

新・私のエッセイ~ 第121弾 ~ ガキ大将ジャイアンは・・・実は、日本語の達人だった!? ~ ジャイアンを『科学』する

 ・・・国民的人気漫画、『ドラえもん』。


 作中に登場する、典型的なイジメっ子・・・


 愛すべき、みんなのガキ大将・・・ジャイアン、こと、


 剛田武ごうだたけしくん。


 ・・・あの破壊的かつ殺人的な、調子っぱずれの歌声で、


 『剛田武ごうだたけしリサイタル』なる、無料のソロコンサートを、近所の空き地で開催し、


 嫌がるみんなを、無理やり観客にしたてて会場に連れ込み、あげくのはてには、


 その見事なまでの『熱唱』の犠牲になって、ヘロヘロになった観客に拍手を求め、見えすいた「おせじ」の声援を送る者たちに、


 「心の友」などという、別に欲しくもないハナクソ称号をお与えあそばされ、みんなの声援が本物と信じて疑わず、けなげにも、涙を流してお喜びになる・・・


 なんとまぁ、


 まことに横暴で身勝手な「子供版・裸の王様的・カンチガイ独裁者」なんだこと❤️


 しかも、


 そのリサイタルには、ご丁寧なことに、カレ手製の・・・


 『前売り券』


 『リサイタル予約チケット』


 っぽいものまで入念に事前準備してカレ自ら配布し、受け取らせた児童全員に、


 いわば・・・個人の「参加不参加に関する、選択意思の自由決定権」も予定も都合もまったく無視した、


 『全員強制参加の宿命』をもれなくプレゼント・・・という、うれしいおまけつきなのである♪


 作中、およそジャイアンの「美声」というものはですな・・・


 『ボエー♪』


 あるいは、


 『ホゲー♪』


 などと、


 「言語学」あるいは、「音声学」の観点からは、そのように表記されておるようであります。


 いまだ前例のない、


 このうえなく悪質な『騒音公害』として、よく近所の住民から苦情が出てこないものであるな(笑)。


 ☆  ☆  ☆  ☆  ☆


 ・・・ジャイアンの「人とナリ」を端的たんてきに表している、彼のこんな名言がある。


 きっと、皆さんもよくご存じのことであろう。


 「スネ夫の物は俺のもの。俺の物も、俺のもの。」


 いま、欧州で侵略戦争を仕掛けている、


 大国ロシアの「誰かさん」のようである。


 しかしながら・・・


 それでも彼は優れている。


 実は、剛田武くんは・・・


 日本語の達人・・・「天才」なのだ!


 それをいまから証明してしんぜよう。


 彼が、スネ夫とのび太に出した、恐怖の難問・・・その名も・・・


 『ポカポカクイズ』!!


 出題から1分以内に正解できないと、ありがたーい『ジャイアン・ゲンコツ』が、情け容赦なく、ぼくら全員にポカポカと襲いかかってくるという恐怖の課題だ。


 「問題:いますぐここで、東京タワーより高くとべ。」


 チッチッチッチッチッ・・・チーン。


 ハイ、時間切れでーす♪


 ゴチーン!!


 痛かったですねぇ・・・


 くやしいですねぇ・・・。


 でも、ご安心を。


 ぼくも答えられなかったっす。


 解答いきまひょか。


 「正解:ただ、とべばいい。なぜなら、東京タワーは、まるっきり跳べないんだから❤️」


 ・・・インチキ!!


 とお怒りのアナタ。


 果たして、そうですかな・・・?


 ジャイアンくんはですな、


 けっして、「とぶ」を、「飛ぶ」とは言っておらんのですよ。


 コレを、単なる「ヘリクツ」として片付けてしまうようでは、まだまだぼく同様・・・甘い甘い♪


 ☆  ☆  ☆  ☆  ☆


 ジャイアンはですね・・・


 「日本語の落とし穴」


 あるいは、


 「日本語表記のあいまいさ」


 というものをですね、小学生ながら、実によく理解しておられたのであります。


 おなじ「とぶ」といっても・・・


 「(空を)飛ぶ」と、「(縄跳びのロープ)を跳ぶ」


 といった、日本語の使い分けをうまく利用して、このような機知に富んだ問題を、さりげなく出題したってわけなんですよ。


 ☆  ☆  ☆  ☆  ☆


 上記のような例は、ほかにもあります。


 あの『一休いっきゅうさん』のエピソードに出て来る、有名なフレーズ・・・


 「このはしをわたるべからず。」


 ですよ。


 あるお屋敷の前の川にかけられた、一本の橋。


 寺のおしょうさんから使いを頼まれた一休さんは、


 どうしても、その橋を渡っていかねばなりません。


 しかしながら、その橋のたもとには、上記の文言を記した、一本の立てふだが。


 ・・・そこで、彼の「トンチ」がご登場するわけですよ。


 「はしをわたってはいけないのか。なるほど。では、はしを歩かずに、橋の真ん中を歩けばいいんじゃないか。」


 とね。


 ・・・お見事!


 さすがは一休さん・・・といいたいところでしょうが、


 根っこの部分では、実はジャイアンも、一休さんと同レベルの「トンチ」を働かせていたのであります。

 

 『・・・日本語の特性というものを深く理解し、なおかつ、柔軟性のある、きわめて理知的及び合理的な、優れた頭脳を持った少年である。』


 これが、


 ジャイアンという、一少年いちしょうねんの『本質』であり、『特質』だった・・・という学説は、


 さてさて、


 ぼくの立派な「博士論文はくしろんぶん」として、これから世界の学会で通用しますかねぇ・・??


 ・・・おあとがよろしいようで。


 m(_ _)m 

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