新・私のエッセイ~ 第121弾 ~ ガキ大将ジャイアンは・・・実は、日本語の達人だった!? ~ ジャイアンを『科学』する
・・・国民的人気漫画、『ドラえもん』。
作中に登場する、典型的なイジメっ子・・・
愛すべき、みんなのガキ大将・・・ジャイアン、こと、
剛田武くん。
・・・あの破壊的かつ殺人的な、調子っぱずれの歌声で、
『剛田武リサイタル』なる、無料のソロコンサートを、近所の空き地で開催し、
嫌がるみんなを、無理やり観客にしたてて会場に連れ込み、あげくのはてには、
その見事なまでの『熱唱』の犠牲になって、ヘロヘロになった観客に拍手を求め、見えすいた「おせじ」の声援を送る者たちに、
「心の友」などという、別に欲しくもないハナクソ称号をお与えあそばされ、みんなの声援が本物と信じて疑わず、けなげにも、涙を流してお喜びになる・・・
なんとまぁ、
まことに横暴で身勝手な「子供版・裸の王様的・カンチガイ独裁者」なんだこと❤️
しかも、
そのリサイタルには、ご丁寧なことに、カレ手製の・・・
『前売り券』
『リサイタル予約チケット』
っぽいものまで入念に事前準備してカレ自ら配布し、受け取らせた児童全員に、
いわば・・・個人の「参加不参加に関する、選択意思の自由決定権」も予定も都合もまったく無視した、
『全員強制参加の宿命』をもれなくプレゼント・・・という、うれしいおまけつきなのである♪
作中、およそジャイアンの「美声」というものはですな・・・
『ボエー♪』
あるいは、
『ホゲー♪』
などと、
「言語学」あるいは、「音声学」の観点からは、そのように表記されておるようであります。
いまだ前例のない、
このうえなく悪質な『騒音公害』として、よく近所の住民から苦情が出てこないものであるな(笑)。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
・・・ジャイアンの「人とナリ」を端的に表している、彼のこんな名言がある。
きっと、皆さんもよくご存じのことであろう。
「スネ夫の物は俺のもの。俺の物も、俺のもの。」
いま、欧州で侵略戦争を仕掛けている、
大国ロシアの「誰かさん」のようである。
しかしながら・・・
それでも彼は優れている。
実は、剛田武くんは・・・
日本語の達人・・・「天才」なのだ!
それをいまから証明してしんぜよう。
彼が、スネ夫とのび太に出した、恐怖の難問・・・その名も・・・
『ポカポカクイズ』!!
出題から1分以内に正解できないと、ありがたーい『ジャイアン・ゲンコツ』が、情け容赦なく、ぼくら全員にポカポカと襲いかかってくるという恐怖の課題だ。
「問題:いますぐここで、東京タワーより高くとべ。」
チッチッチッチッチッ・・・チーン。
ハイ、時間切れでーす♪
ゴチーン!!
痛かったですねぇ・・・
くやしいですねぇ・・・。
でも、ご安心を。
ぼくも答えられなかったっす。
解答いきまひょか。
「正解:ただ、とべばいい。なぜなら、東京タワーは、まるっきり跳べないんだから❤️」
・・・インチキ!!
とお怒りのアナタ。
果たして、そうですかな・・・?
ジャイアンくんはですな、
けっして、「とぶ」を、「飛ぶ」とは言っておらんのですよ。
コレを、単なる「ヘリクツ」として片付けてしまうようでは、まだまだぼく同様・・・甘い甘い♪
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
ジャイアンはですね・・・
「日本語の落とし穴」
あるいは、
「日本語表記のあいまいさ」
というものをですね、小学生ながら、実によく理解しておられたのであります。
おなじ「とぶ」といっても・・・
「(空を)飛ぶ」と、「(縄跳びのロープ)を跳ぶ」
といった、日本語の使い分けをうまく利用して、このような機知に富んだ問題を、さりげなく出題したってわけなんですよ。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
上記のような例は、ほかにもあります。
あの『一休さん』のエピソードに出て来る、有名なフレーズ・・・
「このはしをわたるべからず。」
ですよ。
あるお屋敷の前の川にかけられた、一本の橋。
寺のおしょうさんから使いを頼まれた一休さんは、
どうしても、その橋を渡っていかねばなりません。
しかしながら、その橋のたもとには、上記の文言を記した、一本の立て札が。
・・・そこで、彼の「トンチ」がご登場するわけですよ。
「はしをわたってはいけないのか。なるほど。では、端を歩かずに、橋の真ん中を歩けばいいんじゃないか。」
とね。
・・・お見事!
さすがは一休さん・・・といいたいところでしょうが、
根っこの部分では、実はジャイアンも、一休さんと同レベルの「トンチ」を働かせていたのであります。
『・・・日本語の特性というものを深く理解し、なおかつ、柔軟性のある、きわめて理知的及び合理的な、優れた頭脳を持った少年である。』
これが、
ジャイアンという、一少年の『本質』であり、『特質』だった・・・という学説は、
さてさて、
ぼくの立派な「博士論文」として、これから世界の学会で通用しますかねぇ・・??
・・・おあとがよろしいようで。
m(_ _)m